『韓国与党が中国をフォロー!中国教科書の歴史歪曲は放置』
中国の歴史教科書で韓国の歴史が、中国側にとって都合が良く捏造されている事が分かりましたが、韓国政府はこの問題をまともに取り扱おうとしておらず、国政監査で問題になっています。
米国の教材に対してはイチャモンを付けていましたが、この露骨な対応の違いには苦笑いです。
‘6.25は北侵?’中国の深刻な’韓国史の歪曲’袖手傍観政府
中国によって行われている韓国の歴史歪曲問題が深刻であることが分かった。
中国国定歴史教科書に「朝鮮は中国の藩属国(力の強い国にへつらって暮らす国)」「6.25戦争(=朝鮮戦争)は連合軍による北朝鮮侵略」など、誤った内容を摘示したことが今回の国政監査で明らかになった。
チョ・ギョンテ「国民の力」議員によると、中国国定歴史教科書の上・下巻には計12件の韓国史歪曲内容が含まれている。
韓半島を中国領土であるように描写した地図をはじめ、朝鮮を中国の藩属国と記述しており、東海を「日本海」と表記したものだ。
特に6.25戦争は連合軍による北朝鮮侵略と誤認するように叙述されている。
この他にも、△隋の煬帝が3度にわたり大挙して高麗を征伐△渤海)を建国したテ・ジョヨンは、粟末靺鞨(=中国の隋唐時代に外満州に存在した農耕漁労民族、朝鮮民族とは無関係)の首領△高麗を建国した王建は新羅人△古代日本への外来人や技術伝来は、韓半島ではなく中国からなど、古朝鮮史から現代史まで様々な歪曲が堂々と中国の歴史教科書に盛り込まれている。
更に中国は最近、総額3500億ウォン(約315億円)を投入して、6.25戦争を北侵とし、米軍と韓国軍の侵略に対抗して中国が勝利した戦闘などと誤認させる映画やドラマも製作している。
これに対する韓国政府の対策は不十分であることが分かった。
教育部傘下機関のうち、中国の歴史歪曲に対応する役割を担う機関は北東アジア歴史財団だが、今年の関連事業予算は13億1100万ウォン(約1億1800万円)にすぎず、純粋に中国歴史歪曲だけに対応する事業予算は8600万ウォン(約774万円)にとどまった。
チョ議員はこの問題を7日の国会教育委員会の教育部国政監査で追及した。
しかし、ユ・ウンヘ教育部長官は、この内容をよく知らなかった。
これにチョ議員は中国の歴史教科書で6.25戦争が連合軍の北朝鮮侵略と誤認するように記述された部分に言及し、「6.25は南侵か北侵か」と尋ねた。
韓国国民にとって常識の内容が中国の教科書に違う形で記載されたことに対する韓国政府の不十分な対応を指摘する過程で出た質問だが、これがとんでもない議論に繋がった。
「共に民主党」所属のユ・ギホン教育委員長が「国政監査で思想を検証するのは、国会の権威を落とすこと」とし、「6.25を南侵か北侵か国務委員に問うことは適当ではないことだと思う」と指摘し、思想検証論争が提起されたのだ。
これに対し、チョ議員は議事進行発言を通じて「中国が6.25を北朝鮮への侵略と歴史的に記述した歴史歪曲問題について、「政府は何故じっとしているのか、小学生さえ知っている内容について極めて常識的に聞いた理由は、政府の対応があまりにも不十分で生ぬるいことを強調するためだ」とし、「それを委員長が思想検証という言葉を使ったこと自体が残念、質疑全体の脈絡を十分に理解していないようだ」と批判した。
【この記事に対する私の見解】
記事によると中国の国定歴史教科書では、「朝鮮は中国の属国」であり、「朝鮮戦争は韓国と米国が北を侵略した」と記載されているようです。
これは韓国にとって到底容認できる内容では無いはずですが、指摘した野党の議員に対して政権は「これは思想の問題である」として取り合おうとしません。
日本の歴史教科書にはあれこれと言い掛かりをつける韓国にしては随分と中途半端な対応ですが、やはり中国に対しては弱腰になってしまうのでしょうか?最近では米国に対しても同じ話題で是正を要求したというのに、あまりにもあからさまな中国忖度に、苦笑いが出てしまいますね。
この記事では古代史から遡って問題点を多く指摘していますが、正直言って世界史の観点から見た場合、古い朝鮮の歴史はさほど重要な訳でも無いので、この部分は割愛して、記事が大きく問題視している朝鮮戦争について見てみましょう。
この戦争は1950年6月25日に北が宣戦布告無しに砲撃をした事が始まりとなっています。
宣戦布告無しに奇襲を受けた事もあり韓国軍は敗走を続け、僅か2日後には首都ソウルを放棄しました。
そうした事実を無視して連合軍が北を侵略したと言い張るのは、当事国である北と中国以外では、援助したロシア位のものでしょう。
その点「中国によって行われている韓国の歴史歪曲問題」は確かにあるといえます。
また、この戦争が建国に係わる連合国の侵略となってしまえば、韓国と言う国の正当性にもケチがついてしまいます。
これを認めてしまえば、韓国は侵略者が建国した国になってしまうのです。
韓国にとっては絶対に認めることが出来ない歴史歪曲問題と言えます。
しかし文政権は思想、つまり考え方の違いだとしてこの問題について話し合う事を拒否しました。
南侵か北侵かは解釈によって変わるので、その事について話し合うのは適切ではないと言っているのです。
もちろん歴史を検証する際に様々な解釈があるのはわかります。
しかしそれを、歴史家では無く、その国の政治家が言うのはどうなのでしょうか?ましてやこの問題は韓国と言う国の成り立ちにもかかわる問題です。
普通であればこうした返答はあり得ません。
むしろ、米国にした「韓国は中国の属国」と掲載されている事の方が、よっぽどどうでもよくて、解釈によって変わる問題だと思います。
現政権がこのような返答をしている理由は、いくつか考えられます。
経済的な依存度の高い中国を刺激したくないというのもその一つでしょう。
しかしその一番大きな理由は、現政権が韓国について、正しく成立した国では無い、と思っているからに他なりません。
現在、青瓦台の中心に居るメンバーの大部分は主体思想の影響を強く受けていますが、彼らは朝鮮半島において北だけが正統な国家であると考えているのです。
もはや露骨な赤化を隠すつもりも無いようですが、国民はこれをどう受け止めるのでしょうか。
■この記事に対する反響のポイント
中国にべったり政権
国民はお手上げ
それでは、この記事に対する反響なのですが…「既に赤色になった政府に何を期待できるんだ?」「政府はこれでも北と中国が好きなの?」「全世界の友好国は、文在寅の反米親中政策が失敗だったことを認識しただろう」といったように、共産化を危惧する声や、政府を非難する声の方が多いようですね。
つい最近もクアッドに関連して露骨に中国を擁護していたように、ここ最近の韓国の偏った外交には、韓国国民も危機感を募らせているようです。
しかしこうした国民の声が文政権を動かす可能性はとても低いのではないでしょうか。
裁判所も検察も自派閥で占め、マスコミも文政権に擦り寄った偏向報道を行う現状では、国民の声に耳を傾ける必要も無いと考えているのかも知れません。
そうした意識が今回の記事のユ教育委員長の発言に現れている様に思えます。
朝鮮の歴史が中国でどう扱われているかにさほど興味はありませんが、文政権の考え方を知る一助としては、役に立つかもしれません。
今後は日本の教科書に納得がいかなくても思想の違いなので黙っていてくださいね。
続きは動画で…