『北朝鮮が軍部隊を非武装地帯に展開
爆破の翌日の行動に韓国の反応は?』
6月16日の南北連絡事務所の爆破に引き続き、北朝鮮は非武装地帯に軍部隊を展開しています。
そして、最近はキム・ジョンウン委員長の動静が全く触れられず、何か起きているのかもしれません。
妹のキム・ヨジョン氏の派手なパフォーマンスはこれに関連したものなのか、別の意図があるのか…。
北朝鮮、連絡事務所爆破の翌日…「金剛山・開城に軍部隊展開」
北朝鮮がケソン南北共同連絡所の建物を爆破した翌日、
クムガンサン観光地区とケソン工業団地地域に軍部隊を駐留させると発表した。
北朝鮮人民軍総参謀部の報道官は17日、「わが軍隊は党と政府が取る
すべての対内外的措置を軍事的に徹底的に担保する」と題した声明文で
このように明らかにしたと、朝鮮中央通信が報じた。
この報道官は「朝鮮人民軍総参謀部はすでに16日、次の段階の
敵対軍事行動計画の方向について公開報道した。
17日現在、具体的な軍事行動計画が検討されているのに合わせ、
次のようにより明白な立場を明らかにする」とし
「わが共和国の主権が行使されるクムガンサン観光地区と
ケソン工業地区にこの地域の防御任務を遂行する連隊級部隊と
必要な火力区分隊を展開することになる。
南北軍事合意に基づき非武装地帯から撤収した民警哨所を
また進出・展開し、電線警戒勤務を強化する」と予告した。
続いて「西南海上前線をはじめとする全前線に配置された砲兵部隊の戦闘直日勤務を増強し、
全般的前線で前線 警戒 勤務 級数を1号戦闘 勤務体系に格上げし、
境界地域付近で正常な各種 軍事訓練を再開することになるだろう」と明らかにした。
これはケソン地域に前方主力部隊を再配置するという意味であり、
2000年代の南北の平和と協力を象徴する
ケソンとクムガンサンが軍事対決の場に変貌する危機を迎えた。
非武装地帯(DMZ)内の監視哨所(しょうしょ)(GP)復旧と全般的前線で
訓練を再開するという計画も事実上、9.19軍事合意破棄を示唆するものだ。
総参謀部の報道官は「全前線で対南ビラ散布に有利な地域を開放し、
わが人民の対南ビラ散布闘争を軍事的に徹底的に保障し、隙のない安全対策を立てる」とし
「こうした軍事行動計画はより細部化し、
早期に党中央軍事委員会の批准を受ける」と伝えた。
【この記事に対する私の見解】
ここ最近の動向から、キム・ヨジョン氏はことさらに韓国と軍事的な緊張を煽ることで、
兄のキム・ジョンウン委員長の「死」を隠していると判断するのが、もっともらしい説明といえます。
兄の死がもし事実ならば、なぜキム・ヨジョン氏が軍部を動かすのかは一目瞭然で、
それは権力の掌握を急いでいるからに他ならないと言えます。
軍を掌握すれば、ほぼ、北朝鮮での権力の掌握は成功したといえるでしょう。
先軍政治を敷いてきた北朝鮮では、何を置いても軍の掌握が優先するのでしょう。
このことは当然、韓国も何かの情報を把握しているはずですが、
それも漏れ聞こえてこないということは、北朝鮮では余程のことが起きているに違いありません。
それにしても今、もしかしたならば、激烈な権力闘争が北朝鮮で起きていて、
その先頭を走っているのがキム・ヨジョン氏ならば、キム・イルソンの血を引く者として
権力の継承の正当性を内外に知らしめているのかもしれません。
韓国の方でも何か重大な北朝鮮の情報を掴んでいるはずですが、
文大統領の動きは傍から見るに、いかにも鈍い印象があります。
北朝鮮は余程の緊張状態にあり、何かあれば、軍が行動を起こして
北朝鮮の市民の心をキム・ヨジョン氏が掌握し、仮に一連の流れで兵士が死亡すれば、
「血の絆」で北朝鮮の市民との絆を堅牢なものにすることに役立つと考えているのかもしれません。
キム・ヨジョン氏にとっては兄の先軍政治を受け継ぎながら、
権力を掌握できると踏んでいるのは、この強硬姿勢を見ると間違いないでしょう。
これに対して韓国の動きはまだ、ことの重大性に気付いていないのか、
文大統領は先日の発言の中でも、まだ北朝鮮を説得できると煮え切らない様子でした。
このままでは、いよいよ重大な局面になったときに苦し紛れの判断をする、
つまり、先が全く読めないままに行動してしまうという欠点が浮き彫りになっています。
そのために、現状の文大統領の判断は全く当てにならず、
また、信用すると酷いことになるのは過去の前例から見ても明らかです。
文大統領率いる民主党を選挙で大勝させた韓国国民も、
この政権の対応に不満と不安の声が大きくなってきています。
ともかく、キム・ヨジョン氏は切羽詰まっていて、焦りにも似た窮鼠猫を噛むではありませんが、
もう後がないといった瀬戸際だと韓国国民は思っているのでしょう。
しかし、文大統領はいまだ北朝鮮との統一を諦めきれていないと言うのも見て取れます。
この期に及んでも文大統領は親北政策を推し進めるというのでしょうか。
もしそうならば、韓国もまた、自滅の道を歩むことに他なりません。
■この記事に対する韓国国民のコメント
・現政権は中国、北朝鮮、日本、米国、これらの全ての外交に失敗している
・文在寅政権の愚かで間抜けな政策の結果だ
・まだ踏ん切りがつかない政府が残念過ぎる
・今回の選挙で民主党圧勝というのが到底信じられない
・北朝鮮のスポークスマン政権を続けてきた結果がこれだ
・文災害よ、今あなたのために国が滅びてしまいそうだ
・壊された事務所だって私たち国民の税金で建てられたというのに…
・親北政策を繰り返してきた文在寅は責任を持って下野しろ
・北朝鮮との軍事合意が本気で守られてると信じている人がいたのか?
・文在寅が政権を握ってから南北関係が史上最悪になるというのが皮肉だ
【これに対する私の見解】
コメントを見ると、北朝鮮からここまでされているのに、
未だに北朝鮮に後ろ髪を引かれている文政権に落胆の色が隠せないといった様子ですね。
最近のアメリカからのG7招待の流れから、韓国国民自体は脱レッドチームの考えが、
以前よりも顕著になって来ている様に見えます。
ここまで世論も動いているのに、未だに北の説得を重視する文大統領は、
国民からすれば、自国民の安全をないがしろにしてでも統一を進めるのが一番で、
最早、指導者としては映ってはいないのではないでしょうか?
いまだ支持率は60%を記録しているようですが、その支持率が本当だったとして、
一体どのくらいの人数が南北の統一を望んでいるのでしょうか?
このままでは、南北戦争が再開などの流れに万が一進んだ場合、
文大統領は適切な判断が出来るかが不安でたまらないでしょうね…
今の北朝鮮からは、本当に最後の一歩を超えるかもしれない不気味さを感じますし、
この様な姿勢を取っていては、スキャンダルの比ではない程の支持を失う事になると思います。
また、日本からしても、隣国での話ですし、関係が無いと無視することができません。
文大統領は、北朝鮮の思惑がどこにあるのかをしっかりと把握して、
対応を誤らないようにしてもらわないと、面倒な事に巻き込まれるかもしれませんね…
北朝鮮の動きが怪しいですが、
それ以上に韓国の動きが鈍いのが怖いです。
北朝鮮の真意は何なのでしょうか?
続きは動画で…