『米国「GSOMIA破棄持ち出すな!」安全保障に重要と韓国に圧力』
日本と韓国の協定GSOMIAについて米国務省は、日米韓3ヶ国の安全保障協力の重要性を強調し、他の日韓問題とは別に扱うことを促し、安易に破棄を持ち出してくる韓国に釘を刺しました。
韓国は、唯一日本に即影響を与えるカードと思い込んでいるようですので、簡単には取り下げないようです。
韓国を圧迫した米国「日米韓GSOMIAは続けなければならない…米国の安全保障に重要」
米国務省がGSOMIA(韓日軍事情報保護協定)をいつでも終了できるという韓国政府の立場について、韓日米3カ国の安全保障協力の重要性を強調し、韓国を迂回的に圧迫した。
この問題を韓日間の葛藤とは別に扱うことを促したわけだ。
国務省報道官室関係者は6日(現地時間)、米政府系ラジオ局のボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対し、「韓国と日本が迅速かつ効率的に軍事情報を共有する能力は、韓国と日本の安保利益だけでなく、米国の安保利益にも非常に重要であり、より広い地域の安定にも重要だ」と明らかにした。
これに先立ち4日、外交部のキム・インチョル報道官は定例ブリーフィングで、今月23日にGSOMIA終了通知に関する追加措置が必要かを尋ねる質問に対し、「協定を1年ごとに延長する概念は現在適用されていない」とし「日時にこだわらず、韓国政府はいつでも終了可能だ」と明らかにしている。
キム・インチョル報道官は「政府は昨年11月22日、いつでもGSOMIAの効力を終了させることができるという前提の下で、GSOMIA終了通知の効力を停止した」とし「日本の輸出規制措置撤回動向によってはこうした権利の行使可否を検討していくという立場には今も変わりがない」と強調した。
国務省関係者は「米国は国防と安保問題は韓日関係の他の領域と引き続き分離されていなければならないと固く信じている」とし「私達は共同の利益を認識しながら韓国、日本と二国間・三国間の安保協力を引き続き追求していく」と強調した。
また、「私達は韓国と日本が歴史的な問題について持続的な解決策を講じるため、真摯な議論を続けることを勧告する」と付け加えた。
【この記事に対する私の見解】
そもそも、GSOMIAとは同盟など親しい関係にある2国間や複数国間で秘密軍事情報を提供し合う際に、第三国への情報漏洩を防ぐために結ぶ秘密保持協定です。
現在、日本は米国・韓国・英国・フランス・イタリア・オーストラリア・インドとGSOMIAを締結し、韓国は21ヶ国と米国は60ヶ国以上とGSOMIAを締結しています。
仮に韓国が日本とのGSOMIAを破棄した場合、米国が一番恐れているのは、韓国が日本に関する軍事情報を中国・ロシア・北などの他国に漏らすことです。
日米韓の軍事情報が、韓国を経由して中国・ロシア・北に流れ、軍事行動においてその3国におくれをとることになる訳です。
また、韓国が日本とのGSOMIAを破棄することで日米韓の同盟関係が崩れ、韓国がそのまま中国・ロシア・北のレッドチーム側に付く可能性が高まります。
その結果、米国の太平洋における最終防衛ラインは北緯38度線から、アリューシャン列島・日本・沖縄・フィリピンを結ぶアチソンラインまで後退を余儀なくされます。
世界的に中国の台頭が目覚ましく、尖閣へ進出する動きも激化しており、アジアにおいては、防衛寄りの動きになってしまう米国にとって、韓国のGSOMIA破棄と、日米韓同盟からの離脱はどうしても避けたい事態なのです。
一方、韓国も昨年8月下旬にGSOMIA破棄を通告し延長期限の11/22に破棄を回避した時とは、周辺国との外交関係の状況は一変しています。
大きなものとしては、北が金与正第1副部長の指揮により、南北共同連絡事務所を爆破した事などがあります。
南北共同連絡事務所は南北首脳会談の合意によって設置された南北融和の象徴的な存在でした。
その共同連絡事務所をいとも簡単に北が爆破したということは、北の眼中に韓国がないことを意味し、それを物語る様に、ケソンとクムガンサン周辺には、北の軍部隊が展開されるなど挑発行為が続いています。
もう1つの変化は米国と中国の政治的な衝突がエスカレートし続けていることで、当面、米中の衝突の矢面に立つのは東アジアの日本・韓国ということになります。
米国への支持を明確にしている日本とは違い、これまで親中路線を続けていた韓国は、非常にセンシティブな政治的状況に置かれていると言えます。
その様な中で5月29日に韓国国防部はTHAADについて期限切れしたミサイルの入れ替えを断行し、米中双方のご機嫌取りに奔走する韓国としては、とりあえず米国側をとった形です。
その後も明確な立ち位置を示す事は出来るだけ避けている様子が伺えますし、もともと、相手や状況により発言をコロコロ変える文大統領ですから、結局のところ、GSOMIA破棄通告期限を迎えたとしても、破棄通告されずに、11月23日に自動延長される公算が大きいと見られます。
それでは、この記事に対する反響をポッチー君に教えてもらいましょう。
■この記事に対する反響のポイント
・世論はGSOMIA破棄を望んでいる
・米国の迷惑は考えていない
・重要なのは日本への影響だけ
アシスタントのポッチーです!それでは、この記事に対する反響なのですが…
「信用出来ない国とのGSOMIAは破棄だ」というように、米国は関係ないという意見が多いですね。
あちらの国民としては、米国がGSOMIAを重要視しているというように受け取っていないようです。
「米国はいつも日本の肩を持つ」という意見からもわかるように、この発言も日本の味方をしている為に出ているとして反発の意見が出ているようです。
そういった考えから「在韓米軍は日本の盾」という見方になっているようで、在韓米軍を排除することが日本への対抗策になるという考えも出ているようです。
なんだか一部では、連鎖的にとんでもない方向に進んでいるという状況になっていますね…
日米韓同盟を踏まえて米国に対する迷惑を懸念する声があってもいいと思うのですが、そのような意見は全く見られませんね。
【これに対する私の見解】
ポッチー君ありがとうございました。
韓国と日本のGSOMIA破棄を止めたい米国に対し、韓国は「日本は米国のせいでGSOMIA破棄はできないと考えているのだ」と逆に日本がやれるもんならやってみろと、挑発しているように受け止めているようですね。
確かに、文大統領には米国の強い要請を断って、GSOMIA破棄を断行する勇気はないでしょう。
もし、GSOMIA破棄を断行した場合、米国は直ぐに何かしらのアクションを起こすでしょう。
有無を言わさず在韓米軍を撤退させることも考えられます。
今の韓国にとって、国民の世論以外に、このような行為を受け止める余力はないでしょうし、四面楚歌の文政権にとって、米国の関係を破棄することは考えられないと思います。
国民が日本の挑発と捉えている以上、この問題の保留は自身を焦がす結果になりそうですね。
と言うよりも、すべての問題が結局自分の首を絞める結果にしかならないのだから、そろそろ自分達の歪んだ価値観を改めようと考えるべきだと思います。
中国と米国の間で揺れる文政権ですが、北の動向も無視が出来ませんし、切り札だと思っているカードは、自らの生命線ではないでしょうか?
続きは動画で…
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米国が韓国に警告「GSOMIA破棄持ち出すな!」安全保障に重要と韓国に圧力【世界情勢】
韓国を圧迫した米国「日米韓GSOMIAは続けなければならない…米国の安全保障に重要」