『米国のクアッド発展路線英国参加で韓国は見切られる!』
米国がクアッドを発展させる中で、これに英国が参加する可能性が取り沙汰されていますが、一方でクアッドへの参加を否定した韓国は、国際社会からの疎外感を感じているようです。
韓国国内でも、遂に中国への歩み寄りを始めた文政権に不安の声が上がっています。
米、クアッドに韓国の代わりに英国を参加させるか
米ホワイトハウスのサリバン国家安保補佐官が日本、オーストラリア、インドなど4カ国が参加する多者安保協議体「クアッド」について「インド・太平洋政策の土台になるだろう」として「もっと発展させたい」との考えを示した。
このような中でクアッドへの参加に消極的な韓国の代わりに、昨年欧州連合(EU)と決別した英国がこれに参加する可能性が浮上している。
クアッドが「クインテット(5人組)」に拡大改編した場合、自由・民主陣営における韓国の立場が一層弱まるとの見方も出ている。
サリバン補佐官は29日(現地時間)に米国平和研究所主催で開催された遠隔会議に出席した際、クアッドについて「インド・太平洋地域において実質的な米国の政策を構築していく根本的な基盤だと考えている」と述べた。
この会議でオブライエン元安保補佐官は「(中国に対抗して)同盟国と協力できるのはうれしいことだが、とりわけクアッドがそうだ」「おそらくわれわれがNATO(北大西洋条約機構)以降に構築した最も重要な関係になるだろう」と期待を示した。
この発言を受けてサリバン補佐官は「私は本当にこのフォーマットとメカニズムを継承し、発展させたいと考えている」と歩調を合わせた。
2019年に結成されたクアッドは米国によるインド・太平洋戦略と中国けん制の最も中心に位置している。
単なる外交政策のための会談という次元を超え、昨年12月には合同軍事演習まで実施し、その結束力を誇示した。
米国は韓国に対しても名指しで参加を求めるなど圧力を加えてきたが、韓国政府はカン・ギョンファ外交部長官が「特定の国(中国)の利益を排除するのは良いアイデアではない」として参加の決定を保留してきた。
「トランプの政策否定(ABT)」に力を入れるバイデン政権だが、クアッドだけは継承・拡大・発展を宣言しただけに、韓国に対する圧力も今後さらに強まると予想されている。
【この記事に対する私の見解】
米ホワイトハウスのサリバン国家安保補佐官が日本、オーストラリア、インドなど4カ国が参加する多者安保協議体「クアッド」について「インド・太平洋政策の土台になるだろう」として「もっと発展させたい」との考えを示した。
このような中でクアッドへの参加に消極的な韓国の代わりに、昨年欧州連合(EU)と決別した英国がこれに参加する可能性が浮上している。
クアッドが「クインテット(5人組)」に拡大改編した場合、自由・民主陣営における韓国の立場が一層弱まるとの見方も出ている。
サリバン補佐官は29日(現地時間)に米国平和研究所主催で開催された遠隔会議に出席した際、クアッドについて「インド・太平洋地域において実質的な米国の政策を構築していく根本的な基盤だと考えている」と述べた。
この会議でオブライエン元安保補佐官は「(中国に対抗して)同盟国と協力できるのはうれしいことだが、とりわけクアッドがそうだ」「おそらくわれわれがNATO(北大西洋条約機構)以降に構築した最も重要な関係になるだろう」と期待を示した。
この発言を受けてサリバン補佐官は「私は本当にこのフォーマットとメカニズムを継承し、発展させたいと考えている」と歩調を合わせた。
2019年に結成されたクアッドは米国によるインド・太平洋戦略と中国けん制の最も中心に位置している。
単なる外交政策のための会談という次元を超え、昨年12月には合同軍事演習まで実施し、その結束力を誇示した。
米国は韓国に対しても名指しで参加を求めるなど圧力を加えてきたが、韓国政府はカン・ギョンファ外交部長官が「特定の国(中国)の利益を排除するのは良いアイデアではない」として参加の決定を保留してきた。
「トランプの政策否定(ABT)」に力を入れるバイデン政権だが、クアッドだけは継承・拡大・発展を宣言しただけに、韓国に対する圧力も今後さらに強まると予想されている。
■この記事に対する反響のポイント
韓国の立場に不安、文政権の中国忖度
英国は昨年12月末にEU離脱の移行期間を完了して、完全にEUを離脱しました。
現在は様々な国と個別に交渉を進めていますが、その中でも特に力を入れているのは、日本を含むアジア太平洋地域でしょう。
その事は先日、TPP加入を正式申請した事からも明らかです。
すでに、ほとんどのTPP加盟国と貿易協定を締結していますし、今後、更に経済的な結びつきが強化される事は間違いありません。
当然アジア太平洋地域の安全保障は重要な課題となりますから、英国のクアッド参加の可能性は十分あり得るのではないでしょうか。
また、現在英国では香港問題などを受けて、中国に対抗して、アジアへの関与拡大を求める声が高まっている点も、その事を後押しするでしょう。
一方の韓国は、記事にもあるように、昨年、カン外交部長官がクアッドへの参加に否定的な立場を示しています。
英国よりもずっと中国に近い朝鮮半島に位置していながら、同盟国である米国より、中国の肩を持ってしまった訳です。
これにはさすがの韓国も後ろめたさがあるようで、韓国の外交関係者の懸念としては、「民主主義と反中国を基盤とした再編に韓国だけが疎外される」という報道もされました。
これは言い方を変えれば「韓国は民主主義の無い親中国家で世界中から孤立する」という事ですから、文政権にとっては赤っ恥もいいところです。
何としても否定したいのですが、だからといって迂闊にクアッドへの参加を表明してしまえば、中国からまた経済制裁をされてしまうでしょう。
結局のところこうした韓国政府の窮状は、安全保障を米国に頼りながら、経済的には中国に依存すると言うコウモリ外交にその原因があります。
バイデン新政権がクアッドを継承・発展させると明言した以上、米国にとって中国に対する取り組みが最優先の課題となるのは間違いありませんから、韓国は態度をはっきりとさせる必要があるのです。
しかし文大統領はどっちつかずの立場を保留して、明言を避けたまま問題を先送りしています。
もしかしたら、このまま誤魔化し続けていれば、任期終了まで逃げ切れると考えているのでしょうか。
不動産問題や若年層の失業率増加、過去最高の国家債務など、国内政策で山のように負の遺産を築きあげましたが、文大統領はそれに飽き足らず、さらに外交関係も破綻させるつもりのようです。
だれが就任するのかは分かりませんが、導火線が短くなった爆弾を押し付けられる次の大統領には、さすがに少し同情してしまいますね。
結局は安保問題と経済問題のどちらを取るのかという話なのですが、命よりカネを取る人が案外多いのは、逆に感心してしまいますね。
続きは動画で…