『文大統領が突然の南北終戦宣言「非核化なくてもいい」に猛反発』
文大統領は国連の演説で北朝鮮との終戦宣言の条件に非核化は必要ないと発言しました。
それに対しトランプ大統領は「安全保障というものが理解できていない」と批判!北朝鮮との関係改善が狙いだと思いますが、絵に描いた餅で外交が動くことはないでしょう。
米朝、はっきりしていないのに… 文大統領「非核化なくても終戦宣言」ラブコール
文在寅大統領が22日、国連の基調演説で終戦宣言に対する協力を要請したのは、11月の米大統領選挙後の南北対話および米朝対話再開のモメンタムを築くためのカードと解釈される。
しかし、非核化がまだ一歩も進んでいない状況で先に終戦宣言を提案したことを巡り、北朝鮮の非核化措置を終戦宣言の条件にしていたこれまでの原則を変えたのではないかという指摘が出ている。
米国が依然として「南北協力は非核化と歩調を合わせなければならない」という立場を固守しているだけに、「非核化のない終戦宣言」は現実性が落ちるという懸念も出ている。
文大統領はこの日「終戦宣言こそ韓半島における非核化とともに恒久的平和体制への道を開くドアになる」と明らかにした。
また「韓半島の平和は北東アジアの平和を保障し、世界秩序の変化に肯定的に作用するだろう」とし「その始まりは、平和へのお互いの意志を確認できる韓半島終戦宣言」と述べた。
「平和の始まり」「平和体制のドア」という表現を通じて事実上、終戦宣言を通じて非核化を牽引するという構想をほのめかしたのだ。
文大統領は2018年9月に国連総会で終戦宣言を提案している。
しかし、文大統領が非核化を前提としない終戦宣言を提示したことを巡り、安保の現実とかけ離れているという批判が出ている。
米国の非核化対話提案を拒否した北朝鮮は、来月10日の労働党創建75周年を控え、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの新しい戦略兵器を公開するという見通しが出ているためだ。
これにドナルド・トランプ米国大統領が21日、国際原子力機関(IAEA)総会で「我々は北朝鮮の『最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)』のため、引き続き努力していかなければならない」と明らかにするなど、米国は確固たる非核化の立場を明らかにしている。
大統領府は、11月の米大統領選挙から来年1月の金総書記の新年のあいさつまでの約2ヵ月が、非核化対話再開の事実上の最後のモメンタムになると期待している。
文大統領は「今も韓半島平和は未完成の状態で、希望に満ちた変化も中断されている。
しかし韓国は対話を続けていく」とし「皆に必要なことは更に一歩前進すること」と述べた。
しかし、米朝対話再開の可能性も不透明というのが、外交関係者の大方の評価だ。
米朝間の常時コミュニケーションルートである「ニューヨークチャンネル」も事実上閉鎖されている状態だ。
ある外交消息筋は「米国が北朝鮮にメッセージを送っても、北朝鮮がきちんと答えないという構図が続いてからかなり経ったと聞いている」と述べた。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが文大統領はかねてより北朝鮮との統一を目論んでおり、今回の発言もその一環です。
文大統領は就任以降北朝鮮に対しては融和的な姿勢を示しており、米国政府からは、金大中元大統領の太陽政策と、文の姓のアルファベット表記Moonをかけ合わせて、月光政策と揶揄される程です。
この月光政策の効果もあり、北朝鮮は2018年平昌五輪に参加し、そこで金与正副部長と対談しています。
そして同年4月には朝鮮半島の完全な非核化を目指す、板門店宣言を金正恩委員長と共同で出すなど着々と北朝鮮との関係を深めていきました。
しかし2019年の米朝首脳会談に文大統領が飛び入りで参加を強行して以降、北朝鮮との関係に徐々に亀裂が入っていきます。
そして今年5月、脱北者団体が金委員長を批判するビラを南北軍事境界線上から北朝鮮に向けてばら撒くと、北朝鮮は激怒し猛抗議を行いました。
文大統領は脱北者団体を刑事告発し、ビラ散布を徹底的に取り締まると宣言しましたが、北朝鮮の怒りは収まらず、6月にはケソン市にある南北共同連絡事務所が爆破されるなど、急速に南北関係は悪化していきました。
その背景には先日も述べたように韓国は在韓米軍を撤退させることが出来ず、口だけで中々本格的にレッド―チームに入らないことが挙げられます。
それだけに今回の発言は、北朝鮮との関係悪化によって失った左派からの信頼を取り戻すためのリップサービスだといえます。
しかし非核化よりも先に朝鮮戦争終戦を宣言するのはいかがなものでしょうか?そもそも朝鮮戦争の休戦協定は、中華人民共和国、北朝鮮と国連軍代表の米国との3者協定であり、韓国はそれに参加していません。
というのも、当時の李承晩元大統領は、北朝鮮を打ち破って朝鮮半島を統一する北進統一に固執し、休戦協定への調印を拒否したからです。
なので休戦協定の問題に関して言えば、韓国は蚊帳の外ということが出来ます。
また文大統領がいくら朝鮮戦争を終結させるために、非核化を先延ばしにするという妥協を重ねてまで奔走したとしても、当事者である米国、中国、北朝鮮が納得しなければ何の意味もありません。
確かに北朝鮮は非核化という文字が消えることによって、核保有を既成事実化することが出来るので、賛成に回る可能性は十分にあります。
しかし米国や中国は、朝鮮半島を互いの勢力圏のバッファーゾーンとしたいので非核化抜きでの終戦は、まず望んでいないでしょう。
従って非核化なき終戦宣言は文大統領が語っている夢物語に過ぎず、このことから今回の発言は韓国の一人相撲に終わるでしょう。
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…
「私は北朝鮮の手下です!この国を金正恩に捧げます!という宣言じゃないか」「外国からの笑い声が聞こえないのか?」「こんなに愚かな大統領は文在寅が初めてだ!」といったように、文大統領の突然の宣言は、韓国国内でも怒りの声が上がっています。
南北の統一を願っているのは、文政権の派閥だけだと思われますし、これまでも韓国国民からは南北統一に対しては批判的な声が上がっていたので当然でしょう。
経済力が15分の1の北朝鮮に白旗を上げる形での統一、賛成する人は完全に韓国を北に献上する考えなのでしょうね。
また「一国の大統領が敵国のスパイだと宣言したんだ…開いた口が塞がらない」「呆れるな…まさか韓国でも宇宙人がトップに立つ日が来るとは」など、韓国の大統領にもかかわらず、あたかも北朝鮮の代理人であるかのように振舞う文大統領に呆れ果てている声も聞こえてきます。
文大統領は一部の左派しか念頭に置いていない赤化統一を本気で目論んでおり、韓国はもはやどうなってもいいという考えを持っているのかもしれません。
そしてあわよくば、統一朝鮮での核保有を狙っているのかもしれませんね。
文大統領の北朝鮮との関係改善策は全て北を持ち上げる為に見えます。
この動きに北は応えるのでしょうか?
続きは動画で…