『韓国鉄鋼メーカーが悲鳴!日本製鉄鋼材の低価格攻勢』
高品質が特徴だった日本鉄鋼材が、今度は低価格も実現し、盛り返してきたことを受けて、韓国企業は焦りを見せ、韓国国民からはダンピングを疑う声も出てきています。
ダンピングで造船業界を滅茶苦茶にした実績がある韓国は、日本も疑いたくなってしまうようです。
「中国だけ低価格かと思ったら」…日本製鉄鋼材の低価格攻勢にあえぐ韓国鉄鋼業界
日本の鉄鋼材の韓国攻略が激しい、構造調整が避けられないほど供給過剰に陥っている上、感染症の影響で、日本内需の低迷が続いていることを受け、これに対する突破口として韓国への輸出量を増やしたものと見られる。
問題は品質は中国製よりはるかに良いが、価格まで下げたということだ。
今年上半期の日本製熱延鋼板の輸入価格は、昨年同期より10%ほど下がった。
関税庁と鉄鋼協会によると、上半期の日本製鉄鋼材輸入量は261万トンを記録した。
昨年上半期(272万トン)と比べると4%減少したが、ポスコ·現代製鉄の第1四半期の売り上げが8-9%減少するなど、韓国鉄鋼業界が苦戦したことに比べれば、日本製鉄鋼材は善戦したことになる。
特に自動車·家電用に使われる冷延鋼板素材の熱延鋼板(高温加熱後薄く作った鋼板)と建設資材用に使われる棒·形鋼の輸入が増えた。
上半期の日本製熱延鋼板は111万トン輸入され、昨年同期より6.9%増加しており、棒·形鋼は23万トンで昨年より12.1%増えた。
特に、熱延鋼板は全体輸入量(187万トン)のうち、日本が58.8%を占めた。
輸入量の増加は価格競争力の為だ。
関税庁の統計によると、日本製熱延鋼板は上半期、1トン当たり平均478ドルで輸入され、昨年の平均単価529ドルより9.6%下がった。
低価格を掲げて韓国市場に対して物量攻勢を展開したわけだ。
日本製の厚中板輸入量は31万トンで、昨年同期より31.4%減少した。
しかし、韓国の造船業が今年深刻な不振に陥ったことに比べれば、これも少なくない量だ。
ハンファ投資証券のキム·ユヒョク研究員は「日本国内で消費が振るわず価格を下げて輸出量を増やした」とし「日本は内需需給に構造的な問題を抱えており、こうした状況が短期的には改善しないだろう」と述べた。
自動車·造船など前方産業の低迷で内需不振に陥った鉄鋼業界は、日本製鉄鋼材の攻勢という新たな悩みまで抱え込んでいる。
今年に入って着実に値上がりしている鉄鉱石の価格も負担だ。
15日、中国大連商品取引所基準の鉄鉱石9月物価格は1トン当たり833.5元(約14万ウォン)で、昨年7月以降最高水準を記録した。
日本製低価格鉄鋼材の攻撃はポスコ、現代製鉄など国内鉄鋼業界の実績にも影響を及ぼすものとみられる。
鉄鋼業界は昨年、原材料価格の上昇などを理由に韓国自動車·造船業界に鉄鋼財団の単価引き上げを要求してきたが、低価格日本製が新たな障害物として登場したわけだ。
一方、中国産鉄鋼材の輸入は伸び悩んだ。
上半期の中国産鉄鋼材の輸入量は364万トンで、昨年同期(472万トン)より22.8%減少した。
感染症以後、中国景気が回復し、自国消費の割合が増えているためだ。
価格も上昇中だ。
ブルームバーグによると、4月に1トン当たり411ドルまで下落した中国製熱延「輸出オファー(輸出条件を提示する仕事)」の価格は今月初めに445ドルまで値上がりした。
鉄筋価格も今年5月に1トン当たり419ドルまで下がったが、今月440ドルに上昇した。
鉄鋼業界関係者は「中国が沈静化すると日本が登場した」とし「建設資材用に使われるH型鋼の場合、日本資本が投入されたベトナム·バーレーンなどからも入ってきている」と述べた。
日本製攻勢まで襲ったポスコ·現代製鉄の第2四半期の実績は第1四半期より悪化する見通しだ。
金融情報提供会社のエフアンドガイドコンセンサスによると、ポスコの第2四半期の売上は13兆4477億ウォン、営業益は2232億ウォンと見込まれている。
昨年第2四半期より売上は17.6%、営業益は86.3%減少した数値だ。
また、現代製鉄は営業損失212億を記録し、第1四半期(-297億)に続いて赤字が続く見通しだ。
【この記事に対する私の見解】
といったように、日本製鉄鋼材が高品質を維持したままで、低価格を実現し始めたおかげで、韓国製鉄業界は苦境に立たされているようです。
韓国の鉄鋼最大手ポスコは特に、厳しい状況にあると言われています。
今回のパンデミックの影響で、世界的に鉄の需要が縮小しており、減産を余儀なくされているわけですが、製鉄所の鉱炉はいったん操業を停止すると、完全に回復するためにはふつう2~3ヶ月かかるうえに、莫大な費用と時間を投入しなければならないだけに、鉱炉を止める代わりに稼働率を下げ、生産量を減らし続けています。
未曾有の世界的な経済低迷により、需要と供給のバランスが崩れている中、中国ほど低価格ではなく、日本より品質もよくない韓国鉄鋼業は完全に居場所を失っています。
その上、日本製鉄鋼材の価格が下がり始めたことで、もはや韓国製の製品を選択する理由はなくなってきているのです。
ポスコの今年の減産は、2008年の世界金融危機レベルと言われており、大企業といえども、ポスコが減産圧力をもちこたえることは容易ではないだろうという指摘が各方面から上がっている状況です。
ですが、そもそもポスコの凋落は、今に始まったことではありません。
大きな転機は2015年、新日鉄から技術盗用をめぐる訴訟で約300億円の和解金を支払うことになり、経営を直撃したのがきっかけといっていいでしょう。
この騒動のおかげで、今後も電磁鋼板を輸出する際に、新日鉄に対し技術使用料を支払うことが避けられなくなり、地域別輸出物量も協議して決めることとなったため、ただでさえ販売不振と経営の悪化で困難に直面していたポスコに、更に足枷が加わったのです。
このポスコの技術盗用疑惑が浮上したのは2007年、韓国・テグでの刑事訴訟で、ポスコの機密情報を中国メーカーに流したとされるポスコ元社員が「技術は、もともとは新日鉄のものだ」と衝撃的な証言を行ったことで、中国のパクリを追求していたポスコが、今度は日本企業にパクリを指摘されるという赤っ恥な事態になったのがことの発端です。
本来、ポスコにとって旧新日鉄は「育ての親」ともいえる存在でした。
ポスコは1960年代、旧新日鉄の前身である八幡(やはた)製鉄や富士製鉄から技術供与を受けて設立したのにも関わらず、産業スパイによる技術の盗用という裏切り行為により、新日鉄の怒りを買ってしまったのです。
これにより、2000年に旧新日鉄と結んだ、戦略的提携契約も破綻してしまい、自前の技術を育てずに、不誠実な行動を繰り返したことがきっかけで、ポスコは金銭的にも技術的にも、大きな代償を払うことになりました。
今回の日本企業の容赦ない低価格競争も、日本企業との信頼と連携があれば何か生き残る道を模索できたのかもしれませんが、その道も絶たれてしまい技術使用料などの固定費の増加から、低価格競争にも参加できないポスコ。
韓国製鉄業会の冬の時代はしばらく続きそうです。
それでは、この記事に対する反響をポッチー君に教えてもらいましょう。
■この記事に対する反響のポイント
・企業にも日本製ボイコットを勧める
・日本の不正を疑っている
・韓国つぶしを勘違い
アシスタントのポッチーです!それでは、この記事に対する反響なのですが…自分たちが日本製品の不買を掲げているためか「企業も不買するんだ!」といったように、企業にも日本製品のボイコットを強要する声が見られます。
また、この価格引き下げを違法な行為とアピールする「ダンピングだ」との声も見れ、「関税を3倍にすればいい」といったように、国が滅んでしまいそうな提案もされています。
質では勝てないと悟っており、値段しか戦えないという焦りを感じますね。
【これに対する私の見解】
ポッチー君ありがとうございました。
このように、韓国国内では、自国の技術向上を促すコメントではなく、日本に報復的な不買運動や関税をかけることを求めるコメントが相次いでいます。
しかし、質も低く安くもない韓国の鉄鋼材を無理に使用することは、韓国の工業製品の品質の低下にもつながりますし、結果として世界市場からさらに韓国がそっぽを向かれるようになるということを、あちらの国民はわかっていないのでしょうか。
また、日本のダンピング行為を疑う前に、韓国が国を挙げたダンピング行為により市場を滅茶苦茶にしてしまった造船業界の実態に目を向けるべきです。
少なくとも韓国鉄鋼業界を牽引してきたボスコの凋落は、日本の嫌がらせでもなんでもなく、自業自得ということを理解するべきでしょう。
凋落の背景には、不誠実な対応があっただけに誰も救いの手は差し伸べなさそうですね。
続きは動画で…
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韓国鉄鋼メーカーが悲鳴!中国だけでなく、日本製鉄鋼材も低価格攻勢に転じてしまい、「ダンピング調査をしろ」と大慌て【世界情勢】
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