『文大統領と習主席の電話会談「CPTPP加入」に意欲的』
北朝鮮政策や感染症対応などで傷を舐めあった習近平主席と文大統領の首脳電話会談がありました。
バイデン大統領が就任した恐怖心を少しでも和らげたかったのしょう。
CPTPPにも加入したいと言い出しましたが、本当に加入して大丈夫なのでしょうか?
文在寅と習近平が電話会談…韓国主催の日中韓会議支持、CPTPP加入検討=韓国の反応
中国の習近平国家主席が文在寅大統領に「非核化の実現は(韓中)共同の利益に符号する」とし「中国は、文大統領を高く評価し、(非核化への努力を)積極的に支持する」と言及をしたと、青瓦台が28日明らかにした。
青瓦台の関係者は、前日の文大統領と習主席の首脳通話でこのような話が交わされたと紹介した。
2019年12月に中国・北京で開かれた韓中首脳会談で「韓半島の平和に一貫した支持を送る」と述べるなど、一貫して韓半島非核化を高く評価したのに続き、従来の立場を再確認したのだ。
習主席は今回の電話会談で、対話を通じた韓半島問題の解決に建設的な役割を果たして欲しいという文大統領の要請に対し、「南北・北米対話を支持する」という言葉で応えたりもした。
両首脳は新型感染症の影響で昨年ソウルで開かれる予定だったが、開催が霧散した韓中日首脳会議の早期開催にも共感した。
文大統領は「韓中日首脳会議の早期開催に両国が共に努力することを希望する」とし、習主席も「中国は韓国の中韓日首脳会議開催を支持し、韓国と協力を強化して早期開催を推進したい」と答えた。
感染症への対応については、両国の防疫協力が効果的だったとし両首脳が評価した。
習主席は「文大統領の北東アジア防疫保健協力体制構想を支持し、人類保健・健康共同体を構築していく」と述べた。
そう述べながら「韓国は来月ワクチンを接種すると聞いている。
ワクチン接種がグローバル防疫に重要な役割を果たすことを願っている」と述べた。
これに対して文大統領は「東アジア次元の平和・安保・生命共同体を築いていけるよう中国と協力することを希望する」と述べた。
今回の韓中首脳通話では、両国のCPTPP(包括的・漸進的環太平洋経済パートナー協定)加入に関する議論も交わされた。
CPTPPは当初、米国主導のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)から米国が脱退すると、日本、豪州など残りの11カ国が修正して作った協定だ。
中国が、米国主導のTPP牽制のため、RCEP(域内包括的経済パートナー協定)交渉に積極的に参加すると同時に、米国がTPPに復帰する可能性が高まり、両協定を米中対決構図の中で眺める見方もある。
しかし習主席は昨年11月、CPTPP加盟を積極的に考慮すると発言したこともある。
習主席は通話で「CPTPPについて韓国と疎通できるだろう」と述べると、文大統領は「CPTPPに関心を持って積極的に検討している」と言及した。
青瓦台の核心関係者はこれについて「習主席も多者主義回復を語っているだけにCPTPPに加入していない両国が疎通しながら加入を検討できるのではないかという脈絡から出た発言」と説明した。
習主席は一方、5月にソウルで開催される「グリーン成長及びグローバル目標2030に向けた連帯」(P4G)首脳会議に参加して欲しいという文大統領の要請に対し、「真摯に検討する」と答えた。
両首脳は微細粉塵など大気汚染問題に関しても協力を深めることで合意した。
【この記事に対する私の見解】
裏で北への協力が噂されている両国首脳が、朝鮮半島の非核化について合意したとの内容ですが、両国のバックアップなしに北がどのように核開発ができたのか大きな疑問が残ります。
互いに、北への政策を褒めあっても、世界から見ればしらける話ですね。
習近平主席からすれば、表向き米国との同盟関係にある韓国を飼いならしたいという思惑が、隠すこと無く伝わってきます。
文大統領としても、最大の貿易相手国である中国には頭が上がらずに餌を貰っている飼い犬状態です。
類は友を呼ぶと言いますので、同じ穴の狢同士で早く直接会談をしたいと互いに、ラブコールを送っています。
中国発とも言われる今回の新型感染症については、世界から非難を浴びる習近平主席とK免疫を過信しすぎて、ワクチン確保の目処が立っていない文大統領で、人類の保健を守る共同体を作りたいと夢物語を語った様です。
両国の防疫政策は、効果があったと自画自賛していますが、どこからどう見ればそのように見えるのか、摩訶不思議な話を二人でしたのでしょう。
また、CPTPPへの加入についても、両国の熱が冷めていない事も発覚しました。
未加入の両国からすると、米国が再度加入を検討している今こそ、最後の加入のチャンスとばかりに積極的にCPTPPへのアピールをしています。
しかし、これにはとても高いハードルが待ち構えていることに気づいていないようです。
先に、TPPと韓国が得意なFTAの違いを簡単におさらいすると、FTAは2国間で関税のことについて自由化を検討します。
更にFTAは、例えば農業は関税撤廃はしないなどと、2国間にとって難しい問題は棚上げできます。
それに対してCPTPPは、すべての関税即時撤廃+人・物・金の自由化が大原則です。
国営企業が従事している中国や、多国間協議の経験が無い韓国ではマイナス面が非常に大きいのです。
中国は、CPTPPに変わる中国主導のパートナーシップ協定を作ろうと躍起になっていましたが、世界の多くの国が中国との協定に入ろうとしませんでした。
その背景には、多くの発展途上国に対して行った経済協力などが、結局のところ履行されていない事実が明るみに出るなど、中国の信用低下が著しく、信用できない相手とは組めないという当たり前の話です。
韓国は、日本のようにG7会議などで多国間協議の経験がないので、CPTPPの様な多国間協議が必要な場での外交が出来ないというジレンマもあるのでしょう。
そもそも、二国間協議でも過去の合意などを一方的に反故にする為に、中国同様に信用できない相手と世界からは見られているでしょう。
しかしCPTPPに加入出来なければ、韓国の信用の無さが露呈される事態になり、韓国産業の衰退を招く危険性もあります。
このまま米国が加入すれば、CPTPP経済圏は世界最大の経済圏になります。
その経済圏の中では、関税がかからないとなれば、日本などの高い生産性・技術力を持つ国からすれば、CPTPP非加盟国の産業などは敵ではないのです。
貿易に特化した日本史を考えてみれば、良いものをより安くで世界に進出すると、現地でもよく売れてしまい、高関税をかけられて競争力を根こそぎ奪われていました。
そんなCPTPP加盟国と国際競争力で戦う韓国の産業には、燃える電気自動車で戦いを挑むぐらいしか手は残されていないのです。
■この記事に対する反響のポイント
中国との接近は、韓国消滅の危機!
それでは、この記事に対する反響なのですが…「近平よ、やめろ、文災害がそんなこと言われたらドキドキして眠れない」「習近平主席がお前の友達か?ただの飼い犬ではないのなら、尻尾を振るのをヤメロ!」「これがアジアの嘘つきたちの会議だ」といったように韓国国内では、二枚舌外交ならば習主席の方が一枚上手と言わんばかりに、反中な意見が目立ちます。
よほど中国が怖いんでしょうね、その中国にひれ伏しっている政府に絶望しているようです。
「中共は外せ…韓米日を大事にするんだ」「韓米日合同演習でもしてください」など、文大統領の対中国迎合外交をやめて、レッドチーム入りを拒否する声も目立ちます。
このまま日米との関係修復が出来ずに、そのまま習主席に文大統領が飼いならされて行けば、北が主導しての南北統一が図られることにもなりかねません。
そうすると、今の上海や台湾よりもひどいことになります。
文大統領は、今回の習主席との裏話で「弾劾から守ってくれますか?」とでも聞いてそうですね。
日米同盟のように、互いに主張しあう関係が外交上必要なのですが、キズの舐め合いではトンネルの出口は両国首脳には見ないでしょう。
続きは動画で…
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