『文大統領が輸出管理強化を巡って「日本とは決別する!」と宣言!』
脱日本を目指して素材の国産化など様々な動きを見せてきた韓国ですが、この度、文大統領がそれを受けて力強く「日本との決別」を宣言したようです。
しかし、現場の声では「脱日本は難しい」とも言われており、日本との円滑な貿易を保障することを求めているというのが本音のようです。
先端技術で中国と関係を断つべき…米国の要求に対応策は一つ=韓国
文在寅大統領が9日「我々は日本と’他の道’を歩むだろう」とし、「グローバル先端”素材・部品・装備”(以下、素部装)強国に跳躍していく」と強調した。
文大統領はこの日午前10時、韓国の代表的な”素部装”産業の現場であるキョンギド・イチョン市のSKハイニックスを訪問し、「グローバル供給網の安定に貢献し、国際社会と協力していくだろう。
これが我々が歩もうとする’韓国の道’だ」と明らかにした。
文大統領の訪問は、日本の”素部装”輸出規制の1年間で、”素部装”の安定化のために努力した成果を共有し、”素部装”強国および先端産業の世界工場に跳躍するという抱負を明らかにするためだ。
日本の輸出規制以後、主要品目が供給安定を果たしたが、感染症と国家間の貿易紛争などでグローバルバリューチェーンが急変する環境に対応する新しい戦略が必要だという認識の下、今回の日程が推進されたという説明だ。
文大統領は「K-防疫が世界の標準になったように素材・部品・装備産業でも世界を先導できなければならない」とし「今日発表する『素部装”2.0戦略』はこれまでの成果を基盤に、守り的な対応から一歩進んで跳躍へ政策を転換する内容を盛り込んでいる」と話した。
文大統領は「何より『やってみたらできた』という自信を得たのが大きい」とし「この自信が感染症の危機克服でも大きな力になっている」と強調した。
続いて「今日この場でも『電子業界の国内復帰活性化』『ヨンイン半導体クラスター造成』『外国人投資企業と国内”素部装”企業間の共存協約』など、多様な『共存協約』が締結される」と紹介した。
文大統領は「最近、感染症対応のための各国の封鎖措置と自国中心主義の拡散でグローバル分業構造の亀裂が大きくなっている」とし「自ら『グローバル先端”素材・部品・装備”強国』に跳躍しなければならない」と評価した。
そして「”素部装”2.0」戦略を紹介した。
△核心管理品目100品目→338品目拡大△スマート物流体系の構築を通じた、新素材開発コスト・時間70%短縮△先端投資地区の導入とUターン企業の促進△国際社会との協力強化、などについて言及したのだ。
文大統領は「私たちは丈夫な製造業基盤と世界的なICT革新インフラを備えている」とし「何よりも感染症防疫の成功を通じて世界で最も安全な投資先であることを立証した」と自信を示した。
さらに「輸出規制への対応と感染症危機克服で発揮した連帯と協力の精神で、世界を先導する大韓民国に進まなければならない」と述べた。
文大統領は「”素材・部品・装備”と先端産業の成長が経済危機克服であり産業安保であり、革新成長への道」と締めくくった。
【この記事に対する私の見解】
といったように、文大統領は日本が輸出管理を厳しくした半導体の原材料などのうち、フッ化水素を開発している韓国企業の工場を訪れ、「脱日本」を改めて宣言したようです。
文大統領は「日本の不当な措置で韓国経済への打撃が憂慮されたが、政府と企業、研究者が力を合わせて危機を克服した」と述べ、韓国での半導体などの生産には何の支障はなかったと強調しています。
何も支障はないとはよく言えたものなだなと笑ってしまいますよね。
そうすると、この一年間で影響を報じていた記事はすべて誤りだったのでしょうか?この発言は、意図的に日本との関係を悪化させただけでなく、違法な瀬取り行為と疑われるような行為を繰り返したことで、このような状況を作り出してしまった張本人が言って良い発言ではないと思います。
文政権の強硬姿勢により、日韓関係が悪化し、信頼を構築できなくなったことを受けて、サムスンなどの財閥企業は来日し、協議を重ね、国家間の関係性が変化しても、企業間、人と人としての連携を続けられるよう奔走してきました。
これほどの大企業がそんな動きを見せているのですから影響がないわけありません。
工場を訪れた程度で軽々しく、「脱日本は問題なく成功している!」と断言してしまうのは現場で汗を流してきた人々の心を踏みにじることに他なりません。
事実、全国経済人連合会のクォン副会長は「100品目の技術水準は対先進国比で61%にとどまり、まだまだ技術力が特に弱い」と脱日本には時間がかかるという事を述べており、文政権に苦言を呈しています。
化学開発には10年単位の時間がかかりますから、日々変化する国家間の関係性の変化により振り回されるのは韓国の半導体産業にとって大きなマイナスです。
すぐに実用化というのは結果として現実的ではないという事情から、喉から手が出るほど日本製の半導体製造材料が欲しい韓国企業は、日本企業を韓国に誘致してまで、材料を確保しようとしています。
先日、はじめて日本企業の韓国法人が、韓国に生産拠点を構えました。
東京応化工業の韓国法人であるTOK Advanced MaterialsがEUV露光向けフォトレジストの生産をスタートしたのです。
他にも関東電化工業がチュンチョンド・チョナン市の工場で硫化カルボニルの生産を始めたり、太陽ホールディングスがチュンチョンド・タンジン市にドライフィルム型ソルダーレジストの工場を新設するために投資する動きがでてきています。
企業の誘致には費用も手間もかかりますが、開発に比べれば軽微なものです。
今後、ますますこういった流れが加速していく可能性も考えられます。
日本にとって一番恐ろしいのは、韓国に拠点を移すことに伴う技術と人材の流出です。
この点さえクリアできれば、文大統領が声高に叫ぶ「脱日本」は、日本にとっては反日プロパガンダ以上の意味は持たないようにも感じられます。
「やってみたらできた」と何とも頼りない言葉でアピールしていますが、これまでに報道された内容と比較すると、「やってみたら難しかった」なんですよね…
■この記事に対する反響のポイント
・国民が望むのは韓国の自立
・しかし、実態は技術が追い付いていない
・国民の認識の二極化
それでは、この記事に対する反響なのですが…あちらの国民の間では「潜在力を世界に悟らせる機会」という様な声も聞かれますが、最近の政府への不信を鑑みると、国民が真に望んでいる物が見えてきますね。
この話題に関しては「”素部装”産業で韓国が飛び出る」といったように、文大統領の宣言に肯定的な声が多くみられます。
しかし、「技術自立度が低いのに何を言っている?」といったように、全経連が言っていたような、韓国の技術力の低さを冷静に捉えている声もあります。
【これに対する私の見解】
といったように、韓国世論は不毛な脱日本運動を推進する文政権に苦言を呈するコメントと文政権の狙い通りに脱日本に沸くコメントに、二極化しているようです。
韓国における最大の問題は、この化学開発を国が推進するという風潮が、いつまで続くのかという点ではないでしょうか。
開発には10年単位の時間がかかりますし、求められる技術は日々高度なものとなっていきます。
政権が代わって数年で方向を変えられてしまえば、たちまち水の泡となってしまいます。
事実として、大統領就任前の文在寅氏が呼びかけて作った、化学工場に対する数々の規制は今も韓国企業を苦しめ続けています。
一時的な対抗心からくる脱日本なのか、韓国という国家が国を挙げて本当に日本を拒絶するのか、後者は現実的とは思えませんが、一時の感情で企業を振り回すのは、混乱を招くだけで、この経済危機の中で行うべき行動ではないでしょう。
韓国経済が危機的状況の中で、このようなパフォーマンスをいつまで続けるんでしょうか?
続きは動画で…