韓国の軸がズレた外交戦略とは？バイデン政権下で立場の認識を誤り放置へ…【世界情勢】

米国新大統領としてバイデン氏が就任し、やっとで韓国念願の電話会談が行われたわけですが、今後の米韓同盟など、この会談を通して、韓国の外交ポジション等を見つめ直しているようですが、韓国は日本、米国、中国とこれからどのような戦略で外交をするつもりなのでしょうか。■チャプター00:00 オープニング 01:01 中央日報...

『韓国の軸がズレた外交戦略立場の認識を誤り放置へ…』

米国新大統領としてバイデン氏が就任し、やっとで韓国念願の電話会談が行われたわけですが、今後の米韓同盟など、この会談を通して、韓国の外交ポジション等を見つめ直しているようですが、韓国は日本、米国、中国とこれからどのような戦略で外交をするつもりなのでしょうか。

【コラム】バイデン時代に必要な韓国外交の３つの戦略

４日朝に韓米首脳が電話会談した。
メディアは両首脳が短い時間に「包括的対北朝鮮戦略をともに作る必要」があるということで認識をともにし、「韓米同盟を一次元アップグレードすることで約束」したと報道した。
「韓日関係改善が重要」だということでも認識が一致したという。
事実韓国外交の３種類の当面の課題がすべて議論された格好だ。
問題はこれら３種類のイシューにそれぞれ北朝鮮、中国、日本がかかわっているという点だ。
両首脳間で合意したことを韓国政府が履行していくには米国だけではなくこの３つの国との関係で外交の方向を相当程度ひねらなければならない。
慣性の力は常に強く、政策再調整にはリスクが伴うため韓国政府には相当な決断が必要な状況だ。
最初は「包括的対北朝鮮戦略をともに作り」履行する問題だ。
韓国政府の立場ではおそらく２０１８年の思い出が強いだろう。
２０１７年の高まった緊張を平昌（ピョンチャン）五輪を通じて交渉局面に転換させ、３度の南北首脳会談、３度の米朝首脳間の会合があった。
多分この夏の東京五輪の際に第２の平昌イベントを作ろうと思うかもしれないが、深く考えてみるべきだ。
北朝鮮をながめるバイデン政権の見方はわれわれが想像するよりはるかに冷静だ。
彼らはトランプ・金正恩会談がテレビショーであり、金正恩はトランプを手玉に取ろうとしたと考える。
そして率直に金正恩委員長の関心もすべて米国に向かっており、韓国にありそうではない。
韓国政府の切ない呼び掛けにもかかわらず、当分対南態度変化の兆しは見られない。
それならいっそ北朝鮮に大きな期待をかけるより米国に専念するほうが良い。
韓国がどのようにすれば、バイデン政権が多くの差し迫ったアジェンダのうち北朝鮮問題を上に引き上げて交渉再開を繰り上げられるのか、「先に非核化、後に制裁解除」というこれまでの非現実的なアプローチより、同時並行、段階的なアプローチ法に変えさせるのか、交渉チームを重視するボトムアップ式アプローチ法だけに固執するのではなく、どのように必要な時に首脳間で疎通もするようにするのか、もしイラン式核妥結案を推進するならばその枠組みとロードマップを組むのにどのように韓国の意見を反映するのか、こうした問題を考えて米国を説得する案を模索することが韓半島（朝鮮半島）平和構築の観点から実質的な効果がもっと大きいだろう。
２番目は「韓米同盟を一次元アップグレードすること」にした約束だ。
ここには中国がかかわっている。
中国はアジアで覇権的地位に向け２０年間以上にわたり韓米同盟を弱体化させるのに注力しきた国だ。
あれこれ心理戦術と経済制裁で自らの意志を周辺国に貫徹させる名手だ。
韓国政府は米国と中国の間で適当な「戦略的曖昧さ」で対応しようとするかもしれないが、状況が大きく変わった。
「曖昧さ」ではなく適切な水準の外交の原則と方向が必要な状況だ。
トランプ大統領は同盟の価値より主に資金問題に執着した。
防衛費分担金問題など自らの関心事を除いた他の領域に対し特別に神経を使わず、韓日関係悪化も傍観した。
そのため韓国には相対的に選択肢が多く、行動半径も広かった。
「戦略的曖昧さ」を活用するのが容易だったのだ。

ところがバイデン大統領はずいぶん違っている。
彼は民主主義、同盟、多国間主義を強調する伝統的な中道現実主義外交を駆使しようとしている。
彼の目に写った韓国は米国の同盟のうち最も成功した事例だ。
２００３年の外交部長官時代にワシントンで上院外交委員長だった彼と何度か会ったことがあったが、そうした考えを読み取ることができた。
韓国に対する期待が大きいだけに要請も多いだろう。
そのため韓国が何を聞き入れることができ、何は困り、そして米国は韓国に何を協力してほしいと要請するのか、一種の戦略が必要だ。
その場合、価値同盟、グローバル協力同盟次元では積極的に助けて同盟を「アップグレード」しなければならないだろう。
そしてともに行くという認識を米国に植え付けなければならない。
ただ韓半島から韓米同盟の軍事的ターゲットを中国まで拡大しないよう明確に話さなければならないだろう。
そして韓半島平和構築問題を他人事のようにせず積極的にちょっと助けてほしいと説得しなければならないだろう。
中国にも、憲法に民主主義を規定した国家アイデンティティ次元から韓国は米国と価値同盟、グローバル問題解決に協力する同盟をするほかないと静かにしかし明確に明らかにしなければならないだろう。
中国の反発の可能性もあり、そのためある程度の費用を払うことは避けられないならば国民世論に訴え団結して対応するほかなく、長い目で見るとそれが良い戦略だ。
最後に日本問題で、韓国国内の有権者を意識し感情的に韓日関係を取り扱う場合、外交的に大きな費用を払うほかなくなる。
もちろん安倍前首相の修正主義歴史観が大きな問題であり、韓日間の地政学的立地の差に韓日対立の構造的原因があった。
そして司法の判決を尊重すべき側面もある。
しかし過去史問題と経済・安保問題は分離してアプローチする実質的な努力をしなければならない。
何より司法的判決が及ぼす波紋を迂回して防ぐというこれまであちこちで提案された政治的解決策を検討し実際に実践しなければならない。
韓日関係改善は中国だけではなく、米国に対する上でも韓国の外交立地を強化させるだろう。

【この記事に対する私の見解】

報道探

韓国は現在薄氷の上に立っている状態のようですね。
中国からも米国からも圧力を掛けられ、日本からは相手にもされない。
中国などから圧力を掛けられて、いつも一番初めに頼るのが日本でしたから、頼っても何もしてもらえない現状は、韓国にとって危機的状況であることは間違いありません。
米国新大統領がバイデン大統領となり、トランプ元大統領の時よりは風向きが韓国寄りになるのではと期待の声も高かったようですが、電話会談も後回しにされ、その期待は一掃されたようです。
ただやっと行うことができた会談では、要約すると「中国との関係は控えるように」「日本とは関係改善に努めるように」という言葉を伝えられただけで、蓋を開けてみれば、韓国の要求など何も聞いて貰えません。
しかしこの記事を読むと、そんな状況でも韓国は強気な態度に出ています。
そんな態度を貫いて韓国にメリットはあるのでしょうか。
韓国の外交と言えば相手に対して自分達の要求のみを伝えて、相手の要求を聞こうとはしません。
どの国であっても建前上は相手国の要求も聞き入れようとするのですが、韓国の外交は違います。
そんな韓国でも中国や米国の要求を無視するわけにはいきません。
韓国がいざ変な行動を取った際、日本のように「遺憾」という一言で片づけてくれるほど、米中を始めとした他国は心が広くはありません。
自分達にとってデメリットであると判断した国、脅威であると判断した国に関しては徹底的に排除します。
排除されたくないのであれば、どちらかに付くという決断をしなければならないと思いますが、韓国はあくまでも「曖昧」戦法を、貫くつもりなのではないでしょうか。
トランプ政権の時は「曖昧戦法」を貫くことが出来たと記事にはありますが、その曖昧戦法によって、現在の「薄氷の上」状態になってしまったというのにこの調子です。
バイデン政権となった今、バイデン大統領の性格上韓国の要求を聞き入れてくれると見込んでいるようですが、バイデン大統領一人の意見で米国が動くわけではありませんし、韓国に注目してくれてた分、トランプ元大統領の方がチャンスがあったと思います。
今後、日本との協力が米中との関係を安定させる鍵となるとのことですが、その内容に関しては「日本を巻き込まないで、自分達だけでやって欲しい」の一言に尽きますね。
外交というものは他国と協力して関係を構築していくものではありますが、協力を一方的な享受と捉えている韓国とは、協力のしようがありません。
日本の協力を得たいのであれば、まずは数々の無礼について謝罪をして日本からの信頼を勝ち取ってからでなければ無理ですね。

■この記事に対する反響のポイント

ムンさん

自国の評価を間違えた…韓国の外交は真っ暗

それでは、この記事に対する反響なのですが…日本からは「韓国には外交カードとしての反日を手放すつもりはない」「要求ばかりしかしない国に、手を貸してくれる国はいない」「過去の歴史を修正しているのは韓国の方で日本ではない、最近の合意ですら忘れているくらいだしな」「韓国は日本から無視されるだけで衰弱してしまう国だから、日本の外交戦略は今後そのようにしていけばいい」という意見が上がっています。
韓国の日本依存は酷いもので、経済から外交まで多岐に及んでいます。
自国の国力が異常に高いと勘違いし続けているせいで、マイナスにしかなっていないんですよね。
韓国からは「親中をすることで米国から敬遠され、それによって1番困るのは韓国国民」「韓国は国が消滅することを心配しなければならず、出生率も本当に狂っている」「現在の文政権の主張や行動は民主主義に反している」という意見が上がっています。
韓国国民の意見としても、親中派よりも親米派となって欲しいという意見が多いようです。
しかし、韓国の近隣国といえば中国ですので、無視をするわけにもいかないというのが現実です。
そこのバランスを間違えたせいで、より苦しい状況へと進んでいるんですよね。