『米国を意識する朝鮮半島!北と韓国で似たような焦り』
5年ぶりに開かれた北朝鮮の朝鮮労働党大会で行われた軍事パレードはなんとも悲惨な物でした。
一度も発射実験を行っていないミサイルまで登場したようです。
米国大統領が就任して、焦りの見える北朝鮮ですが、韓国に目を移すと同じ様に焦りが見えてきます。
軍事パレードに「ハリボテのミサイル」を並べるしかない北朝鮮の行き詰まり
北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)にある極寒の金日成広場で1月14日夜、軍事パレードが行われた。
北朝鮮の朝鮮中央通信と朝鮮中央テレビが15日に報じた。
2021年1月14日、北朝鮮・平壌で、軍事パレードに登場した新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる兵器。
「北極星5」と記されている。
軍事パレードは、5年ぶりに開かれた朝鮮労働党大会(5日~12日に開催)を記念するもので、党の創立75年に合わせた昨年10月以来である。
金正恩総書記ら党幹部が出席した。
金正恩氏は党大会で委員長から総書記に選出された。
総書記は父親の故金正日氏と祖父の故金日成氏が就いていたポストで、自分が父親や祖父と同じ実力者であることを北朝鮮国内に強くアピールしたことになる。
今回の党大会は党の指導力の強化が目的のひとつなのだろう。
過去5年間の経済計画は「ほぼすべての部門で未達成だった」9日の朝鮮中央通信によると、金正恩氏は党大会で米国の政権交代に初めて言及し、こう語った。
「だれが大統領になっても米国のわが国に対する政策は絶対に変わらない」「米国は最大の主敵だ。
米国を制圧して屈服させることに力を尽くす」「核兵器を小型化して能力もさら高め、首都ワシントンを射程に捉えた核による先制・報復攻撃能力の獲得を目標にする」金正恩氏は相変わらず威勢がいいが、虚勢を張っているのに過ぎない。
北朝鮮の内情は、かつてないほどの厳しさに直面しているからだ。
国連安保理による経済制裁によって国内の経済が行き詰まり、そこに水害と新型感染症が追い打ちをかけている。
事実、党大会などで金正恩氏は過去5年間の経済計画の目標が「ほぼすべての部門で未達成だった」と認めている。
その結果、北朝鮮の国民は貧困にあえいでいる。
少し前だが、金正恩氏が涙声で国民の生活を窮乏から救うための方策を訴えていたテレビ映像が印象的だった。
核・ミサイル開発に投じる莫大な資金があるのなら、なぜそれを国民のために使わないのか。
ここに金正恩政権の問題点がある。
軍事パレードには「北極星5」と表記された弾道ミサイルが初めて登場した。
昨年10月の軍事パレードで公開された新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星4」の改良型だ。
しかし、軍事的な脅威とはいえない。
北極星4、5とも発射実験は確認されていない。
つまりハリボテなのだ。
前回のパレードに登場した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)は欠陥でも見つかったのか、姿を見せなかった。
金正恩氏はこれで米国を威圧したつもりなのだろうか。
頼りにしていたトランプ氏が大統領を退くことにかなり焦っているように思える。
なぜ、北朝鮮は「核・ミサイルの開発」にしがみつくのか。
金正恩氏が軍事力の強化こそが、自国を発展させる一番の近道だと信じ切っているからだ。
金正恩政権の弱さは、核兵器にしか活路を見いだせないところにある。
国際社会はその弱点をうまく突き、国際社会の中での国のあるべき姿を示すべきである。
ここは国際的融和がいかに大切であり、北朝鮮の利益につながるかを金正恩氏に理解させるすべを探るべきである。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが金正恩氏を党大会で委員長から総書記に選出するために行われた朝鮮労働党大会と軍事パレードですが、その内容は異例ずくめでした。
あの金一族の末裔である金正恩氏が、党大会では過去5年間の経済計画の目標が「ほぼすべての部門で未達成だった」と認めている事です。
金正恩氏は、北朝鮮国内から革命の動きが出てしまうと暗殺される可能性が高くなり、虚勢と恐怖で支配しなければならないのですが、自らの責任問題になりかねない失策を認めることは、夜も眠れなくなるかもしれないのです。
お隣の国の文大統領ですら、自分の失策を認めていないのに、異例中の異例です。
さすがに、国連安保理の経済制裁の効果が最大限発揮され始めた事の証明になりそうです。
発言内容だけでなく、軍事パレードに主眼をおいても異例な様子が伺えます。
米国新大統領を威圧するために、北朝鮮軍の総力を上げて実施したのですが、2020年10月10日に始めてお目見えした「北極星4」の改良版の「北極星5」を登場させましたが、両ミサイル共に一度も発射実験を行っていないのです。
本当に発射できるかも解らないミサイルを展示しなければならない北朝鮮軍の実情は想像を超える程、追い込まれているのかもしれませんね。
さらに、前回お目見えした新型大陸間弾道ミサイルは、姿すら見せなかったのです。
トランプ前大統領と2回も首脳会談出来たので、気が抜けてしまい開発するのを忘れてしまったのでしょうか。
それとも、技術者の多くを粛清してしまい、技術力が低下してしまったのかもしれませんね。
世界最大の大国と戦っているだけあって、米国新大統領の就任日に合わせて行った事が、唯一の成果だったのでしょう。
この米国の動きにお隣の韓国も北と似たような事情が見え隠れします。
地に落ちたとは言え、一応は米韓同盟を結んでいる関係ですので、米国の政権交代、大統領が新しく就任したことに最大限のラブコールを送っています。
それもそのはず、トランプ前大統領就任時には、民主党率いるオバマ元大統領の政策を完全否定していました。
米国は、民主党政権に戻ったので対北朝鮮制裁を強める方向になるために、南北融和が唯一の生きる道だった文大統領にとっては、日韓合意反故も使えなくなり、このままでは八方塞がりになります。
そんな文大統領のラブコールは「米韓同盟の強化」「揺るぎない協力」と自分が今まで行なってきた対米政策の事を忘れているのかと疑問に思います。
米国が韓国の一方的なGSOMIAの破棄は、日米韓安全保障、米韓同盟関係、米国のインド・太平洋戦略に悪影響を及ぼすとして韓国側を強く非難していました。
自分から、米韓同盟にヒビを入れてるのに、今更ラブコールを送っても遅いですよね。
日韓合意の仲介役だったバイデン新大統領には、文大統領の腹黒さは見抜かれているでしょう。
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…弱さを見せ始めた北に対して韓国では「北は実践もできないくせに、口先だけ騒がしい」「こんな北朝鮮の奴らにしきりに援助をしようとする政府が情けない」など、ここまでバレバレなのに未だに虚勢をはっている北に苛立ちを感じる意見が目立ちます。
結局、南北融和でお金を渡しても同胞の市民の暮らしは豊かにならずに、ハリボテの軍事開発に回っている事に気づいているのでしょう。
一方、バイデン大統領に対しては「バイデンは監獄に行こう」「トランプ素敵だね不正はだめだよね」「バイデンは不正で投獄される」と、日本との関係を懸念してか、バイデン大統領に対してアレルギー反応が出ています。
現在大きな問題となっている慰安婦裁判にて、日本政府に王手をかけたのに、余計なことを言ってこないかと警戒でもしているのでしょうかね?そもそも、バイデン大統領など関係なしに、日本は折れる事はありませんがね。
国のあり方が大きく違うとしても、虚勢だけで何とかしようとする外交は、両国でどんぐりの背比べですね。
続きは動画で…