『韓国を追い込む輸入規制「これは米国の報復では?」』
世界的に貿易の協力体制の重要性が強調されていますが、韓国への輸入規制は増えています。
各国は製造業保護を理由としていますが、米国に関してはクアッドに反発したことが原因では?WTO事務総長選挙を逆転の経緯と考えていた韓国ですが、敗色濃厚の今次の一手はあるのでしょうか。
ますます高まる韓国産「貿易障壁」…輸入規制増加
世界的に協力体制の重要性が強調されているが、韓国への貿易障壁は低くなるどころか、むしろ輸入規制が上昇したことが分かった。
韓国貿易協会は1日、今月初めの基準で韓国に対する輸入規制は計27ヵ国、228件と集計された。
昨年比で27件増えている。
類型別では、反ダンピングが169件で最も多く、緊急輸入制限措置(セーフガード)49件、相殺関税10件だった。
品目では、鉄鋼・金属109件、化学47件、プラスチック・ゴム26件、繊維14件、電気・電子7件などだった。
国別輸入規制の現状を1年前と比べると、米国(8件)が最も多く増え、インド(7件)、タイ(3件)、中国(1件)と増加傾向を示した。
今年1月から10月初めまで韓国産製品に対して新規に開始された輸入規制は計37件だった。
昨年1-9月の記録(29件)より8件多い数値だ。
今年の新規輸入規制の内容を見ると、米国がシームレス鋼管と感熱紙に対する反ダンピングと相殺関税調査で計3件を新たに規制した。
貿易障壁が低くならない状況は政治・安保などの理由と推測される。
中国の場合、国家安保に脅威となる企業や個人を制裁する法案が通過し、今年12月に発効する。
米国も大統領選挙の結果と関係なく、保護貿易主義が維持されるという分析も出た。
韓国貿易協会や全国経済人連合会(全経連)などの国内経済団体は、ドナルド・トランプ大統領と民主党のジョー・バイデン候補の通商公約について分析した結果を基に、「誰が当選しても、米国の自国優先主義政策や非関税障壁などの輸入規制が強化されるだろう」と見込んだ。
しかし、一部では輸入規制国が2ヵ国減少する結果も出ており、早急な予測をすべきではないという主張も出ている。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが外交的な失敗が影響しているのか、韓国では輸入規制増加が問題となっています。
輸出に依存している韓国は、経済回復への足がかりが作れないのです。
また、日本の輸出管理に対して適切な対応もしていない事で、産業の停滞も改善しておらず、その問題を国産化で乗り切るという話も上がっていましたが、大きな成果は見られません。
韓国にとってこの状況はダブルパンチとなっています。
特に韓国からの輸入に規制を増加させているのは米国ですが、これは米国が、自国の製造業保護の名のもと、輸入規制をしていることが大きいです。
トランプ大統領の支持層は製造業の労働者が中心となっており、大統領選に向けての選挙対策と言った面が強いといえます。
先程も言いましたが、海外への輸出に依存している韓国にとってはこれは致命的です。
また、この米国の規制の増加については、クアッドへの懐疑的な態度など、米国側との歩調を合わさない韓国に対する報復の意味もあると言われています。
それに対して韓国は、そもそもクアッドに招待されていないと反論しています。
しかし、米国は対中国のクアッドには総動員で取り掛かっており、いくら中国寄りとは言え軍事同盟を締結している韓国に、声すらかかっていないというのはいささか無理があります。
また米国と増加量が伯仲しているインドも、更なる経済成長の為には製造業の育成が不可欠であるとして輸入規制を進めています。
外交の天才を自任する文大統領ですが、通商問題に対してはその力量を全く発揮できていません。
そんな韓国が起死回生の手段として考えていたのはWTO事務総長に、自国の候補者を送り込んで、自国の通商交渉を優位に進めるということです。
WTO事務総長選挙については以前から度々取り上げていましたが、韓国のユ・ミョンヒ産業通商資源部通商交渉本部長はナイジェリアのヌコジ・オコンジョイウェアラ氏に完敗する見通しです。
オコンジョイウェアラ氏はWTOに加盟している164か国のうち、日本やEU諸国をはじめとする104か国の支持を得ており、支持している主要国が、WTO脱退秒読みの米国のみであるユ本部長とは対照的です。
韓国でも、もはやどう勝つのではなくいつ撤退するかに焦点が移っています。
幸か不幸か、WTO事務総長は全会一致で決定するのが条件となっており、現時点では決着がついていませんから、韓国政府はまだまだ足掻くつもりのようです。
しかしバイデン氏が米大統領に選出された場合、米国が拒否権を行使せず、すんなりとオコンジョイウェアラ元財務相に決定する可能性もあります。
最大の切り札を失った韓国ですが、自国の輸出をどう立て直していくのでしょうか?
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…「すべて無能な政府のせいだよ。
以前の友邦国もみんな敵にしたからだ」「時代錯誤な世界観で事大主義に突き進んで、国益のための外交は見られない」など、外交孤立を生んでしまった文大統領を非難する声が上がっています。
このような状況を招いたのにも拘らず、過ちを認めるそぶりは全く見せず、外交の天才と、未だ臆面もなく名乗る文大統領の面の厚さにはある意味感心します。
また「中途半端な態度だから規制を受ける。
個人的には米国を選んで欲しいですね…」「米国は今後、クアッド体制に急速に移行するだろうが、そんな中でクアッド参加を拒否したのだから、米国の印象も悪くなるのも当たり前」と、今の親中路線ではなく、米国を選んでほしいという声が国民の中では大きいですね。
外交や安全保障の事を考えると米国を選ばないという選択肢はないと思いますが、どうやら文大統領は、完全に自由主義陣営につくことを嫌がっているようです。
いずれにしても米国との関係は、どちらが当選しても悪化していく未来が見えますね。
世界情勢の影響をもろに受ける韓国、現在の混乱した状況では、先が全く見えませんね。
続きは動画で…