『1100ウォンを割るウォン高に「輸出にブレーキが」と企業が焦る』
感染症の混乱から、乱高下する自国通貨ウォンの相場に頭を悩ませている韓国経済ですが、少し前までは1ドル1200ウォンを超えて、暴落するウォン安に慌てていましたが、今度は一転して、急激なウォン高によって、特に大企業が頭を抱えているようです。
「1100ウォンを割るか」輸出企業、為替レートの恐怖まで
10~12月期に入ってから急激なウォン高が続き、企業は輸出物流大混乱との二重苦に悩まされている。
果敢な景気浮揚策を公約したバイデン米民主党大統領選候補が勝利したことで、ウォン高ドル安が進むとの観測が出ている。
企業は1ドル1100ウォン台を割った場合、非常シナリオを稼動する計画だ。
6日のソウル外国為替市場でウォン・ドル相場は前日より7ウォン80銭下がった1120ウォン40銭で取引を終えた。
ウォン高は、輸出企業の業績を蝕む。
価格競争力が落ち、収益性が悪化するためだ。
現代経済研究院はウォン・ドルレートが1%下落すれば輸出総額は0.51%減少すると分析した。
世界市場で日本やドイツとの競争の激しい自動車業界は、ウォン高を敏感に受け止めている。
7-9月期に記録的な営業利益を収めたサムスン電子とLG電子も、10-12月期のウォン高による業績悪化は避けられない見通しだ。
輸入原材料の割合が高い石油化学や鉄鋼も同様、一部は恩恵を受けるものの、輸出物量の減少は避けられない。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですがなんにせよ、ウォン相場がどうっちに向かっても頭を悩ませてしまうという事は、それだけ韓国の経済基盤が許容できる範囲が小さく、不安定だという事が顕著に表れていますね。
今回のウォン高の流れは、米国の国内製造業を救済する為の政策が原因のようですが、この方向性は、バイデン氏へと政権が移っても続くものと見られています。
むしろバイデン氏は景気浮揚策を宣言していますので、さらにドルが流通することも考えられます。
こういった予想の難しい世界情勢に、外需依存が著しい韓国経済は完全に翻弄されていますね。
年末の輸出に向けて構えていた企業の現場からは悲鳴が上がっているようです。
これから加速していく年末特需に被さる形で、輸出にブレーキを掛けられるのですから、折角再起を賭けていた韓国製造業からすれば、致命的な出来事だと言えるでしょう。
本来ならば、もっと早いうちに内需への転換を進めていなければいけなかった文政権、もちろん国民からは以前から「経済音痴の文災害」と揶揄されてきましたが、そのしわ寄せが、大きなダメージを大企業に与えてきたようです。
本来、ウォン高は悪い事ばかりではないのですが、不安定な韓国経済では、メリットは少なく、デメリットが大きくなる状態になっています。
自国以外の影響をもろに被る韓国経済、いい加減国民も落ち着きたいでしょうね。
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