『文大統領を襲うろうそくの恐怖!「朴槿恵の方がマシだった」』
数々のスキャンダルが重なり、弾劾された朴槿恵元大統領ですが、ここ最近の文大統領の失策や失言、周辺でのスキャンダルの連発に対して保守層を中心に「朴槿恵元大統領の弾劾は無効だ!」という意見が出ているようです。
‘朴槿恵詐欺弾劾無効’都心あちこちで見つけ…誰が書いたのか
最近、ソウル鍾路(チョンノ)、乙支路(ウルチロ)一帯の通りに『詐欺弾劾無効』という文字があちこちに書かれており、その背景に関心が集まっている。
『詐欺弾劾無効』対象は憲政史上初めて罷免された朴槿恵元大統領だ。
これを巡り、朴元大統領の支持者らは依然、弾劾事実を受け入れられず、あのような書き込みをしているのではないかという見方もある。
市民の反応は懐疑的で、大統領罷免措置に続き、現在拘束・収監されている朴元大統領の現実を今は認めるべきだという批判だ。
乙支路(ウルチロ)一帯のバス停に置かれたベンチには『詐欺弾劾無効』という文句が書かれていた。
停留場にこのような文章を書いていることから、多くの人が行き来する停留場の特徴を考慮して、より多くの人にこの文章を読ませようとする目的があると考えられる。
しかし、書き込みを読んだ市民の反応は否定的だ。
『弾劾無効』と書かれた付近で出会った40代の会社員A氏は「(朴槿恵は)国政壟断で弾劾をされたじゃないか、また拘束状態で裁判を受けているが、このようなことが何の為なのか分からない」と指摘した。
さらに、「(朴槿恵の)支持者たちの心情はわかるが、誰がこの言葉に共感することができるのか、実際、多少荒唐無稽という気がする」と話した。
また、他の30代のサラリーマンB氏は「このような文章を書いている支持者がいるので、保守勢力など、朴槿恵が依然として影響力があるようだ、朴槿恵支持者たちの間では依然として弾劾が無効という主張をしているという事がただ面白いだけだ」と話した。
一方、支持者の意見を尊重しなければならないという見解もある。
40代の会社員C氏は「弾劾無効を主張するのは、ほかの人の見方では荒唐無稽に見えるが、支持者は本気でこうした主張をすることもあるだろう」と話した。
朴元大統領の弾劾事実を否定する文は、鍾路(チョンノ)一帯でも発見された。
朴元大統領の罷免にもこれを依然として認めない一部の支持者の言葉がソウル都心各地で発見される中、専門家は朴槿恵支持者たちが心から弾劾を受け入れていないと分析した。
イ・ジョンフン政治評論家は「朴槿恵弾劾無効を主張する支持者らは本気だ」と分析した。
この評論家は続いて「いわゆる “コンクリート支持層” と呼ばれる支持勢力で、一種の信仰心と見られる」とし「支持層勢力ではどんなに息苦しくてあんな行為をするのか、弾劾無効主張に対する反応がなく、本人たちが出来る最善の行為をするものと理解できるようだ」と述べた。
一方、朴槿恵前大統領は国政壟断事件と国家情報院特殊活動費上納事件の破棄・差し戻し審査で計20年の懲役刑を言い渡された。
【この記事に対する私の見解】
といったように、文政権のあまりの失策とスキャンダルの多さに、強固な保守層の間では、文大統領が許されるのであれば、朴槿恵元大統領への弾劾はおかしい!という声が強まっているようです。
一般的には韓国国内では、朴元大統領も問題の多い人物として認識されていますから、こうした「弾劾無効」のメッセージを残すことで影響を受け、朴元大統領を擁護する声が強まっているわけではないようですが、「確かに、文大統領も弾劾レベルで悲惨ではないか?」という意見は強まっています。
特に決定打となったのは、先月の北による、韓国人男性が巻き込まれた事件です。
朴元大統領弾劾の大きなきっかけとして、セウォル号沈没事件の際の杜撰な対応がありましたが、その際に問題となったのは、朴元大統領の「空白の7時間」でした。
しかし、今回の事件においては、文大統領にこの件が報告されるまで10時間、最終的に国民に発表するまで34時間かかっています。
亡くなった人数で言えば、規模に差はありますが、今回の文政権の対応により、今後、韓国国民が長期に渡って危険に晒される可能性を考えると、ある意味ではセウォル号以上の深刻な事態といえるわけです。
セウォル号の事件はまだ、悪質な業者を避けるなど、国民が今後に向けて、対処のしようががありますが、北との関係性の変化に関しては、国民は政府に頼る他なくいつ、北から攻撃を受けるのか?と受け身でいるしかないのです。
また文政権の振る舞いにより、日米韓軍事同盟の悪化で安保面での不安が高まっているだけでなく、中国との人的交流再開により、感染症の面でも危険に晒されています。
確かに、朴元大統領は様々なスキャンダルを抱えていますが、国民を直接的な危険に晒したという意味では、文大統領の方が罪が重いようにすら思えます。
朴元大統領に対しては、文政権の保守に対する憎悪や、セウォル号事件に伴う世間のバッシングに、罪刑法定主義が崩れている風潮は否定できません。
朴元大統領が完全に無罪であるといった主張や、弾劾が無効であるというのは、さすがに極端すぎる意見であり、多くの国民の心を動かすものではないでしょう。
しかし、この書き込みを機に、文大統領の振る舞いを並べて考える韓国国民は増えるかもしれません。
そういう意味では、文政権に対してはただの落書きでは済まされないかもしれません。
■この記事に対する反響のポイント
国民が比較した結果、朴槿恵政権が良かった
それでは、この記事に対する反響なのですが…「朴槿恵よりも更に出来ない文罪人?」「文在寅は一体どうして弾劾されない」「朴槿恵がいたら、不動産も経済もこんなにまで滅茶苦茶にはならなかったと思う…」このように、韓国国内では「文大統領の罪の方が重い」というコメントがあふれています。
経済、外交、国内情勢など韓国を取り巻くすべての状況は、文政権以降悪化しています。
失業者の増加や不動産バブル、韓国国民の生き辛さは加速しています。
唯一評価されたのは防疫対策ですが、特に目新しい成果も現れることなく、文大統領の功績と言えるかも微妙なところでしょう。
文政権が、保守へのバッシングを厳しくすれば厳しくするほど、そういった振る舞いへの問題点が浮き彫りになって来ると思いますし、次の政権へのバトンタッチが、またろうそくの火によって行われるかもしれませんね。
さすがに朴元大統領の懲役20年は、感情で判断され過ぎな気もします。
続きは動画で…