『徴兵制で韓国大揉め!韓国軍を応募性にしたい』
チュ法相が徴兵中の息子の休暇を不正に延長したとして大バッシングが巻き起こるなど「徴兵」という制度は韓国人にとっての重要なトピックです。
徴兵制度反対の声も大きくなる中、韓国軍の在り方は変わっていくのでしょうか?
募兵制国民61%「賛成」…「初任給は200万ウォン前後」
防弾少年団を契機に大衆文化芸術家にも兵役の恩恵を与えようという声が高まっています。
軍の体系を時代に合わせて整備するためには、結局、募兵制を導入しなければならないという主張は、すでに何度も出ています。
数日前、兵務庁の国政監査でも募兵制が話題になりました。
このように政界でも、保守と進歩が声を一つにして募兵制を準備しようというのは、人口の崖という現実のためでしょう。
20歳基準で現役入営者が今は29万人ですが、2030年に20万人に減り、2040年には14万人に急減し、いずれも、全員が軍隊に行っても必要な兵力を満たすことができないという見通しが出ました。
今回の政界論議以前に実施したアンケート調査でも、回答者の半数以上が募兵制に賛成すると答えました。
募兵制導入をどう思うかという質問に対し、回答者の61.5%が賛成すると答えました。
反対の28.8%より2倍以上高い比率です。
年齢別では30・40代で、政治傾向が進歩的な場合、賛成の比率が高かったです。
男女間の性別の差はありませんでした。
募兵制に賛成する理由としては、専門性を高め、国防力を強化するという回答が32.9%と最も高く、人口減少に備えた兵力構造改編の必要性21.8%がそれに続きました。
募兵制反対の理由としては、南北が対峙している状況33.4%が最も多く、志願者が多くないため募集が難しいという回答も28.4%でした。
募兵制を導入した場合、適正な月給はいくらでしょうか?回答者の41.6%は200万ウォン未満、39.3%は200万から250万ウォン未満だと答えました。
回答者の10人に8人は250万ウォン未満が適正だと見たものですが、これは9級公務員または中小企業の大卒社員の初任給水準です。
女性徴兵制の導入については賛成が52.8%で、反対の35.4%より多かったです。
最近関心が集中している大衆文化芸術家に対する兵役恩恵には賛成44.7%、反対47%、賛否の立場がほぼ同じでした。
【この記事に対する私の見解】
といったように、チュ法相の息子の徴兵中の不正休暇に続き、BTSの兵役免除要請騒動など、韓国国内では「徴兵制度」そのものが大きな論争を巻き起こすようになっています。
過酷な学歴社会であるのにも関わらず、若い男性が徴兵によりキャリアや勉学が中断される点も以前から問題視されてきました。
一般的に、韓国の徴兵制度は、身体条件不適合者、疾病、障害を持つ者、生計困難者、トランスジェンダー、孤児、メダリスト、これら以外の成年男子は全員が参加しなければなりません。
富裕層や人気タレントは、歯を抜いたり、病気の診断を下す医師に裏金を渡したり、兵役を免除できるという怪しげな仲介業者に大金を払って登録するなど、まさに、藁にもすがる思いで兵役を免除しようと必死になっています。
資産規模200兆ウォン以上の7大財閥家は兵役免除率が33%と、一般国民の6・4%の5倍を超えているだけでなく、サムスンの経営陣の免除率は73%にのぼるなど、ここにも格差社会の闇が見え隠れしているのです。
そんな「奥の手」が使えるのはごく一部の国民に限られるため、こうした不正がバレれば庶民の嫉妬や、真面目に兵役についている人々からの反発は避けられない故に、一気に人気や地位を失うことも珍しくなく、それだけ国民にとって大きなウェイトを占める問題の一つです。
K-防疫においても、問題提起されましたが、韓国は個人の自由や人権に国家が大きな干渉力を持ち、従わない国民をスケープゴートにして総叩きすることにより秩序を形成している傾向が強く見られます。
人権意識の改善は叫ばれてはいますが、まだまだ恣意的なものに過ぎないことは「人権派弁護士」の文大統領の周りで、人権問題騒動が連発していることからも明らかです。
兵役においても同様で、「国民の義務」であるという大義名分で、国民を相互監視状態におかせることで、青年期の自由を奪うだけでなく、兵役についた男性は金銭的にも苦しい状況に追い込まれます。
服務期間中に負傷し、個人が治療費を負担しなければならないことも珍しくありませんし、2020年時点の兵長の月給は54万ウォン、日本円にしてわずか5万円程度、二等兵は40万ウォン、3万7千円程度で、これでもかなり改善された方というのですから驚かされます。
危険も多く、国を守る重要な役職であるのにも関わらず、このような給与水準ではモチベーションがあがらないのも無理はないでしょう。
今回の応募制への変更検討にあたっても、200万ウォンという給与は、現場を支える人々を軽視しているとしか思えません。
文大統領の「終戦宣言」とは裏腹に、北は新兵器をお披露目するなど南北関係も緊張が走っている中、日米との軍事同盟を破壊するような振る舞いを続ける文政権。
韓国国民だけで韓国を守らなければならない状況に向かっているにも関わらず、軍人がこの処遇というのはあまりに酷すぎるのではないでしょうか。
■この記事に対する反響のポイント
応募性で集まるか?
それでは、この記事に対する反響なのですが…「韓国は募兵制に転換する国力はないと思います」「国家を守るのに薄給で働けと?」「北がなくなるか、統一するまでは徴兵制でなければならない」このように、韓国国内では緊張する南北関係から、徴兵制を維持することは必要であるという意見が多く見られます。
また、応募制に変更するにしても、あまりに低い給与水準には疑問の声があがっています。
こうした国家が、軍人の待遇を軽視する風潮が続く限りは、兵役は罰ゲームのような扱いを受け続けるでしょう。
この状況では、韓国軍内で優秀な人材が育つはずもなく、近年頻発しているような、軍内の人為的なミスによる事故や、軍人の規律違反によるトラブルはますます増加していくことが予想されています。
「お笑い韓国軍」とも揶揄される実態を変えていくには、まず国家が軍人一人一人に敬意を払うことから始めるべきなのかもしれません。
公務員の人数を増やすのではなく、軍人の給料をあげる方がどう考えても優先事項ですよね。
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徴兵制で韓国大揉め!韓国軍を応募性にしたいが集まるのか不安…「文政権はまず給料を上げろ!」【世界情勢】
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