『韓国が反ダンピング関税撤廃「負けてない!ルールに従っただけ」』
WTOから是正勧告が出ていた韓国の反ダンピング課税がついに撤廃されるようです。
しかし、意地でも日本に敗訴して折れることになったという事実を認めたくないようで、あくまで、「WTOのルールの5年間の課税措置が満了した」という体裁をとるようです。
「韓国、日本製空気圧バルブに賦課高率反ダンピング関税撤廃」
日本経済産業省は19日、韓国政府が半導体工場などで使う日本製空気圧伝送用バルブに賦課した高率反ダンピング関税を撤廃したと発表した。
NHKなどによると、経済産業省は韓国政府が世界貿易機関(WTO)の提示した是正を要求する最終判断に従う形で、この日を期し、日本製空気圧伝送用バルブに適用した高率反ダンピング関税を撤回したと明らかにした。
韓国政府は、半導体や自動車部品などを生産するラインで使用する日本製空気圧伝送用バルブが不当に安価で売られていることを理由に、2005年、最大23%の関税を課す措置を取った。
これに対し、日本がWTOに提訴し、昨年9月、2審に当たる上訴機構が、韓国政府の措置がWTOのルールに違反しているとし、是正を求める最終判断を下したとNHKは伝えた。
経済産業省は、韓国政府が19日午前0時を期に反ダンピング関税賦課措置を撤廃したと伝えた。
これまで経済産業省は「韓国側に、迅速に措置を撤回するよう繰り返し要求してきた。
日本が提起したWTO紛争解決手続きの成果」と強調した。
WTOでは自動車と工作機械のバルブなどに使用する日本製ステンレス製鋼材に韓国が高率関税を発動した措置に関する紛争解決審理が進行中だ。
また、日本が韓国に対して行う半導体等原材料輸出規制に係る審理も行われる。
日本製空気圧伝送用バルブと関連して韓国産業通商資源部は5月、反ダンピング関税賦課措置を維持するとして、WTOの判定と勧告に対する履行を完了したとWTO紛争解決機構と日本側に通報している。
産業通商資源部は、「日本製空気圧伝送用バルブに関するWTOパネルおよび上訴手続きが行われ、昨年9月、最終的に韓国政府が主要争点で勝訴した」と明らかにした。
ただ、上訴機構の判定結果、日本側の主張が引用された一部の争点については、両国間の協議を通じて韓国側が5月までに履行することで合意したという。
このため、日本製空気圧伝送用バルブに適用する貿易委員会のダンピング防止関税賦課措置は、WTO反ダンピング協定および韓国関税法によって8月19日0時に期限切れになると産業通商資源部は確認した。
【この記事に対する私の見解】
といったように、韓国政府はようやく日本製バルブに課していた違法な反ダンピング課税を撤廃しました。
この課税は以前より日本側が不当だとWTOに提訴していましたが、昨年9月に協定違反が認定され、韓国は是正勧告を受けていました。
今回渦中にあるのは「空気圧伝送用バルブ」で、圧縮した空気の流れを制御する部品です。
自動車や家電など工場の組立工程で使われており、韓国は、日本企業が不当に低価格で輸出したと主張し、2015年に最大22.77%もの追加関税を適用していました。
日本のメーカーは5年間でおよそ20億円の関税を追加で負担してきましたが、当然その20億円は韓国政府の懐に入り、返ってくることはありません。
それどころか、WTOの最終審に当たる上級委員会も日本側の主張に軍配を上げ、韓国側の協定違反を認定したのにも関わらず、意地でも日本に敗訴したことを認めたくないのか、韓国は13項目中10項目で勝訴しており、この課税問題に関しては、数少ない負けた項目のうちの3つだと韓国メディアは書き立てています。
また、本来の是正期は5月末日でしたから、期限を大幅にオーバーし、あくまで韓国側の定めた更新期限を「延長しなかっただけ」という体裁をとるようで、日本側からは「是正勧告の誠実な履行とはいえず、遺憾だ」というコメントが出るなど、日韓関係が一層冷え込む一因となってしまいました。
日本に対しては報復的に不当な反ダンピング行為を行なう韓国ですが、韓国が過去に造船業で国を挙げたダンピング行為を行い、造船業の価格破壊をしてしまったことは記憶に新しいですし、造船業だけでなく、韓国の世界経済の調和を乱す行動は世界からも批判が出ています。
最近も、米国際貿易委員会が、韓国製の風力発電タワーがアメリカで不当に安い価格で販売され、自国産業に被害を与えているとの判断を下しており、近く韓国製品に対する5.41%の反ダンピング関税を課す決定がされるなど、アメリカには要注意国家としてマークされています。
2020年の上半期の韓国産製品の輸入規制過去最多の数字を記録していることからも、韓国企業の印象が世界的にも芳しくない様子が伝わって来ます。
今年上半期に新規で韓国産製品の輸入規制調査・発動が行われた件数は計32件。
アメリカとインドが各4件、フィリピン、マダガスカル、ウクライナが各3件、オーストラリア、南アフリカ、タイが各2件、トルコ、マレーシア、メキシコ、インドネシアが各1件、インド、南アフリカ、タイなども自国製造業育成政策に基づき、韓国産の鉄鋼・化学製品に対する輸入規制調査を始めるなど、特にアジア諸国では、韓国に対して厳しい態度が高まりを見せているようです。
日本に対する不誠実な対応だけでなく、国を挙げたダンピング行為で様々な産業を衰退させ、結果的に自身が巻き起こした低価格チキンレースに苦しんでいる現在の韓国。
低価格、大量生産といった面では、最低賃金が爆上がりしている韓国では、どう考えても勝ち目がないわけですが、どんなに実利を伴わなくても、敵を増やしながら、精神勝利を目指すのが、韓国式なのかもしれません。
それでは、この記事に対する反響をポッチー君に教えてもらいましょう。
■この記事に対する反響のポイント
・韓国ではフェイクと思われている
・あくまで韓国の判断で撤廃
・困ったときの不買運動
アシスタントのポッチーです!それでは、この記事に対する反響なのですが…「日本製品自体が韓国に来ないようにしなければならない」「国産化を進めろ」「このバブルも不買品目に入れて永遠に不買しましょう」といったように、この件に関して、日本に負けた不名誉に怒っている様子が伺えます。
そして「日本が勝ったように報道するな」や「フェイクをヤメロ」など、この記事の内容が信じられなくてフェイク扱いをしている声まで見られます。
WTOという国際機関が出した判例を、真摯に受け止めている意見は見られませんね。
【これに対する私の見解】
ポッチー君ありがとうございました。
このように、韓国国内ではやはりまだまだヒステリックな反日コメントが多く見られます。
近年の中国や北への嫌悪感の高まりからか、日本とは経済や軍事面ではむやみに対立はせず、韓国に実利がもたらされる選択をしようという風潮が広まって来てはいるようですが、WTOの提訴のような勝ち負けがつく話題となると、対抗意識むき出しのコメントが増えるようです。
しかし、日本は韓国に対して大人の対応を続けているために、これらの問題が生活に支障が出るレベルにまでは表面化していませんが、不誠実な態度を世界で続けていれば、ますます韓国企業が世界から嫌われていくだけでなく、他の国々が日本のような対応をしてくれるとは限らないことを、肝に命じておく必要があるでしょう
WTO敗訴がよっぽど悔しかったのでしょうが、韓国が優位であるかのような演出をしようと必死になっている様子はかえって惨めに映りますね。
続きは動画で…