韓国で親日は最も罪深い…国立墓地に埋葬された英雄も次の日にはバッシング【世界情勢】

『韓国で親日は最も罪深い…英雄故人もバッシング』

朝鮮戦争の英雄として讃えられ、戦後も韓国の発展に貢献したペク氏が亡くなったことを受けて、生前の功績を讃える声が多い中、なぜか共に民主党をはじめとした左派勢力は、生前彼が親日だったとして、故人へのバッシングを始めているようです。

ペク・ソンヨプ将軍埋葬の翌日に国家報勲処が「親日行為者」のレッテル

国家報勲処が、今月15日に国立テジョン顕忠院に埋葬された6・25戦争の英雄、故ペク・ソンヨプ予備役陸軍大将を「親日反民族行為者」とホームページに明示した。
韓国政府が「陸軍葬」でペク将軍を葬ってからわずか1日で、親日派のレッテルを張ったのだ。
与党の一部では第20代国会のころから、自分たちが決めたいわゆる「親日将官」らについて墓を掘り返したり親日の行いを記録したりすべきだとして、法改正を主張してきた。
与党側の一部の人物は、ペク将軍の顕忠院埋葬にも反対した。
報勲処団体は「表向きペク将軍を礼遇するふりをしつつ、裏ではペク将軍の墓暴きを模索し、不意打ちをかけた」と反発した。
テジョン顕忠院は、ペク将軍の葬式が執り行われた翌日の16日、ペク将軍の顕忠院埋葬者情報の備考欄に「大統領所属親日反民族行為者真相究明委員会で親日反民族行為者と決定（2009年）」という情報を載せた。
ノ・ムヒョン政権時代に作られた親日反民族行為真相究明委員会は、ペク将軍を親日行為者に含めた。
顕忠院の埋葬者情報は、ホームページで名前を入力しさえすれば誰でも検索できる。
事実上、韓国政府が乗り出して、ペク将軍に対して公に親日行為者のレッテル張りをしたわけだ。

韓国軍内外からは「韓国政府が、6・25戦争の英雄であるペク将軍が世を去るなり冒涜している」という声が上がった。
報勲処は「2018年国会などでさまざまな指摘があり、関係機関の協議を経て、ペク将軍を親日反民族行為者と掲載することとした」と説明した。
報勲処が公式ホームページでペク・ソンヨプ将軍を親日派と記したのは、昨年3月に国防部・報勲処が、いわゆる「親日将官」らの埋葬現況に関する情報を入れると決定したことに伴うもの。
韓国政府の関係者は「2018年末から、親日の行いがある将官らを記録に残すべきだとか、さらには墓を掘り返すべきだという趣旨の主張が与党側で行われてきた。
韓国政府でも、これに呼応すべきだと圧迫してきた」とし、「ここで国防部と報勲処が協議プロセスを経て、
報勲処では前任のピ・ウジン処長がこのような決定を下したらしい」と語った。
報勲処のこのような措置は、これまで外部に知らされていなかったが、ペク将軍を巡る今回の論争をきっかけとして公になった。
韓国政府の関係者は「報勲処内部でも静かに物事を処理し、こうした事実を知っていたのは一部だけらしい」と語った。

これにより昨年3月から国防部と報勲処は、ソウル顕忠院とテジョン顕忠院に埋葬された将官11人の備考欄に
「親日反民族行為者」という文言を明示してきた。
ペク将軍の場合は、葬式直後にはこのような事項を掲載しなかった。
ところが親与党陣営の一部から「なぜペク将軍の親日行跡を明示しないのか」と声が上がると、後からペク将軍について「親日反民族行為者」と記載したという。
だがこうした国防部・報勲処の措置は、関連法が整備されていない中で恣意的に行われたもので、今後論争になる見込みだ。野党関係者は「国会で関連の議論が依然として進んでおり、意見が割れている事案で法改正もなされていないのに、国防部・報勲処が根拠もなく『ペク将軍は親日反民族行為者』と公式ホームページに明示してレッテルを張った」とし、「関連法もなしに、政府の部処が恣意的に措置を取ったもの」と批判した。
韓国政府のこうした措置が、与党の一部で推進している「親日派破墓法」にも影響を及ぼす－という声も上がった。
韓国政府の関係者は「事実上、韓国政府の側で、与党の親日派破墓法推進を裏付ける根拠を用意してやった」と指摘した。

【この記事に対する私の見解】

報道探

といったように、朝鮮戦争の英雄とされ、近代韓国の発展にも寄与したペクソンヨプ氏が亡くなったことを受けて、韓国国内だけでなく米軍からも悲しみの声が広がっています。
しかし、文大統領と、共に民主党は今回追悼コメントなども出さず、ペク氏の死に関しては沈黙を貫いています。
その理由として、ペク氏がかつて、日本が朝鮮独立軍部隊を討伐するために立てた、“間島特設隊”に所属して独立運動家たちを弾圧した過去があるという点に加え戦後も韓国の急成長のために、日本と積極的に交流をはかったことで、日韓国交正常化30周年にあたり、日本国勲一等瑞宝章を受章するなどの背景もあり近年では左派勢力から「親日派」として批判されることも多くなりました。
今回も追悼コメントを出さなかったばかりか、「ペク将軍は親日反民族行為者」と、公式ホームページに明示してレッテルを張るなど、個人への冒涜が止まりません。
疑惑を残したまま突然この世を去った、元ソウル市長に関しては積極的に追悼コメントを出し、むしろ疑惑を追求する野党議員を批判したことと比べると、対照的な態度です。
共に民主党勢力であり、セクハラにより実刑を受けている、元プサン市長に関しては、元プサン市長の母親の葬式にまで献花するなど、身内には一貫して「死の悲しみと生前の評価は別」といったスタンスであるのにも関わらず、ペク氏に対しては敵意むき出しで攻めている様子を見ると、違和感を感じざるをえません。
近代韓国の発展の陰には、ペク氏の、朝鮮戦争での活躍と日本との交流も含めた活動があったことは否定できない事実ですが、ここまで全否定するとなれば歴史を歪曲しているに他なりません。
また、文大統領はじめ、共に民主党がここまでペク氏に冷徹な態度をとるのには、ペク氏を肯定することは親米親日になるだけでなく、反北になってしまうという背景も関係しているでしょう。
ペク氏は脱北者であり、朝鮮戦争では韓国側で活躍した、つまり北にとっては二重の意味での裏切り者であり、悪の象徴です。
韓国左派にとって、反米スケープゴートだった駐韓米大使のハリス氏が尊敬を向けていた人物ですから、米韓の交流の象徴でもあるわけです。
そんなペク氏を冒涜し、「親日親米の象徴」として貶めることは、北を重視し米国と日本を軽視する、今の文政権の外交姿勢を表しているに他ならないでしょう。
それでは、この記事に対する反響をポッチー君に教えてもらいましょう。

■この記事に対する反響のポイント

ムンさん

・親日は最も悪いという意見が強い
・ここまでして断行は行わない事に違和感
・中国や北と似た体制に向かっている不安感

ポッチ―

アシスタントのポッチーです！それでは、この記事に対する反響なのですが…
この件に関しては様々な意見が見られますが、割合的には親日派を責める意見が多いですね。
「親日派はどんな理由でも許されない」といった何が何でも許さないとう意見。
「故人にまでこの扱いは信じられない」といった行き過ぎた行為と戒める意見。
「何故ここまでして断行はしないのか？」といった違和感を持つ意見。
大きくはこの三つの意見に分かれています。
しかし、これは親日に対する取り締まりについてであり、日本に対しての反発心は多くの人が持っていることが伺えますね。

【これに対する私の見解】

報道探

ポッチー君ありがとうございました。
このように、韓国国内ではペク氏の親日的な一面を非難する声と、死後に態度を急変させ、死人に口無しとなった瞬間にバッシングを始めた与党に対する違和感、親日より、文政権の親北の方が韓国にとっては国益を損なう行為なのではないかという声、様々な意見が混ざり合っており、韓国の方向性が混乱していることが見て取れますね。
そもそも、現在も停戦中という関係性にありながら、韓国に経済的支援を求め、その上で挑発行為などを繰り返す北と、近代韓国の発展に寄与し、現在も軍事的にも経済的にも繋がりの深い日本を同列に考えていること自体が異常なのです。
過去を掘り返してまで、親日を糾弾する文政権の政治思想の偏りは、今後韓国の国際的な地位において、暗い影を落とすことは間違い無いでしょう。