韓国外交部がイランに凍結資金返還を同意？！イランの報道に「フェイクニュース級”言論プレー”」であると激しく非難【世界情勢】

といったように、イランサイドからは、韓国が凍結したイランの資産は、制限されることなく使用できることに合意した、といった報道がでています。
しかし、核開発をすすめ、テロ支援国家として米国をはじめとした世界各国から警戒され、制裁を受けているイランに対し、韓国が堂々とこのイランの提案を受け入れてしまうことはその制裁の輪から抜けることが世界に大々的に知られてしまうわけですから、韓国の国際的立ち位置を考慮するとまずい状況と言えます。
そもそもここまで大事になる前に支払っておけばよかったのですが、あわよくば経済制裁に乗じてこの原油代を踏み倒そうと考えたことで、事態はますます深刻化し、このような世界が注目する国際紛争となってしまいました。
また、韓国メディアはこのイランからでた「資金無制限移転で合意」の報道を「フェイクニュース級”言論プレー”」であると激しく非難しています。
あくまで韓国側は「人道的な使用」に限ると強調。
その上、実質的には米国の承認がなければ支払いはできないことを示唆しておりイランの主張とは大きく食い違うものとなっています。
この報道の食い違いを、韓国メディアは「イランがフェイクニュースを連発している」と非難しているわけです。
しかし、これまで散々韓国の”言論プレー”に振り回されてきた日本からすれば、必ずしも韓国の報道が正しいとも思えないのが正直なところです。
日本の置かれた環境的な要因から、韓国側の報道や主張は多く目にすることができますが、イラン側の報道などは手に入りにくい状況にあるため、日本国内では韓国側の報道が事実であるかのように報道されがちです。
しっかりと事実を見極めるにはイランの主張にも目を向ける必要がありそうです。
また、この問題を考える上で忘れてはならないのが、文政権以降、韓国がイランに化学兵器原料となりうるフッ化ナトリウムを大量に横流ししている点です。
これを問題視した日本が韓国に輸出管理を課したことで、韓国側は日本に対し「不当な報復措置だ」と騒ぎ立てたのは記憶に新しいですが、韓国はこれまでもイランの溜飲を下げさせるために、度々こうした危険物資を横流ししていたことは明らかなのです。
今回拿捕された韓国のケミ号も、化学物資運搬船であることから、水面下でこの化学物質の横流しにおける、なんらかの動きがある可能性は非常に高いと言えそうです。
いずれにせよ文政権の杜撰で不誠実な外交姿勢が引き起こしたこの事件。
韓国人船員が拿捕されたことで、先送りもできなくなってしまった今、文政権がどのような対応を見せるのか、注目が集まります。

それでは、この記事に対する反響なのですが…「文政権の外交能力は空だ…実に情けない政府だ…」「大韓民国がついに滅びるのか」「国連制裁違反だから国際社会が強く、文在寅政府を厳罰しなければならない」このように韓国国内では、やはりここまで大事にしてしまった外交能力の欠如した文政権に対する批判が多くなっています。
イランの要求を飲んでも国連制裁に違反し、飲まずとも債務不履行となるという板挟みの状況をどのように解決するのか、韓国国内でも注目が集まっているようです。
ですが、韓国人船員が解放されて帰国といっても名ばかりで、代わりの人員をイランに送らなければならない「人質交換」に過ぎない状況から、対応次第では支持率に大きく影響しかねません。
国民の命がかかっている以上、日韓問題の時のように、表面上の解決姿勢を見せるだけで誤魔化すというのは通用しなくなっています。
バイデン政権の出方を伺いたいようではありますが、イランの強硬姿勢と韓国世論を見ていると、残された時間は決して多くはなさそうです。

そもそも原油代をきっちり払っていればここまでの大事にはならなかったのに呆れて物も言えませんね。