『米国偵察機が韓半島を連続飛行文大統領の非核化発言無視』
米国の偵察機が3日連続で朝鮮半島上空にて対北監視活動を行いました。
バイデン政権は、北がこの先挑発行動に出ると考えており、それを警戒してのことです。
しかし、韓国に対して監視をするためにも見えるのは僕だけでしょうか?
米「ミサイル探知偵察機」、韓半島上空を3日連続飛行
米国の主要偵察機がバイデン政権発足1ヵ月に合わせて3日連続で韓半島に飛んできて、対北朝鮮監視活動を行った。
北朝鮮の新型ミサイルおよび潜水艦の動きを把握する一方、3月8日から始まる韓米合同軍事演習を控え、北朝鮮の「挑発兆候」に注目するためとみられる。
21日、複数の軍用機追跡サイトによると、米海軍のEP-3E電子偵察機「アリーズ」1機が同日午後、仁川(インチョン)付近の西海(ソヘ)上に飛んできて、長時間飛行任務を遂行した。
アリーズの主任務は、ミサイル発射前後に放出される電子信号を捉えることだ。
軍消息筋は、「北朝鮮全域のミサイル基地の動きを綿密に伺っただろう」と話した。
これに先立ち、バイデン大統領就任1ヵ月が経った20日、250キロ離れた移動式発射台(TEL)の動きを監視できるE-8C地上監視偵察機「ジョイント・スターズ」1機が首都圏と忠清(チュンチョン)圏付近の西海上に姿を現わした。
その前日の19日には、米空軍のRC-135W偵察機「リベット・ジョイント」1機が在日米軍基地を離陸し、首都圏と仁川付近の西海上で作戦を遂行した。
リベット・ジョイントは、ミサイル発射のための地上遠隔計測装備の発信信号を捉え、ミサイル発射後の軌跡を追跡する装備を備えている。
先月、北朝鮮の第8回労働党大会の軍事パレードで公開した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、対南攻撃新型兵器の動きを把握したとみられる。
バイデン政権の発足後、米偵察機が3日連続で韓国上空を飛行したのは初めて。
軍内外では、発足1ヵ月を迎えたバイデン政権が、北朝鮮の初の「挑発タイミング」を警戒していると見ている。
党大会と党中央委全員会議を終え、戦列を整えた金正恩朝鮮労働党委員長が、米国を「手なずける」ために動き出す可能性に備えているということだ。
軍消息筋は、「北朝鮮が早期の核武力の高度化を誇示しながらも、米国を交渉に誘引できる強度で挑発する可能性があるとバイデン政権は判断している」と伝えた。
【この記事に対する私の見解】
記事によると、米国の偵察機が3日連続で朝鮮半島上空にて対北監視活動を行っており、北にフォーカスしていることがうかがえます。
これまでも北のメディアは、バイデン大統領の当選を中々報じておらず、当選に言及したのは1月の下旬とかなり遅くなってからでした。
北は今のところ米国に対して明確なアクションは起こしていないものの、これまでの傾向から、近々何らかのアクションを起こすことは確実であり、米軍関係者も「北が核武力を誇示しながらも、米国を挑発する可能性がある」と言っています。
その中で一番可能性が高いのがミサイルの発射であり、それは今回飛ばした偵察機がミサイル探知を目的としたものであることが証明しています。
いずれにしても北が何らかの行動を起こした時に、バイデン政権後の米朝外交の火蓋が切られることとなり、現在の北のおとなしさは嵐の前の静けさと言ったところでしょうか。
このように北に対して力を注いでいるバイデン大統領ですが、残念ながら韓国との連携だけは出来そうにありません。
と言うのも、韓国は北が非核化の意思を示していると再三国際社会においてアピールしており、北を信じない方向性を見せているバイデン政権とは逆の見解を示しているからです。
韓国がその根拠としているのが2018年にシンガポールで開催された米朝首脳会談です。
しかし著名なビジネスマンとしても知られているトランプ元大統領が、北の嘘八百を見抜けなかったとは考えにくく、損切りとして朝鮮半島から撤退するために合意したという見方が強いです。
朝鮮半島を見捨てるつもりの米国と、赤化統一を目指す韓国、金王朝の継続を目指す北はこうした事情もあって一時期一周回って馬が合っていましたが、バイデン政権によってこの蜜月が終わるのは確実です。
このような八方塞がりの状況を打破するために、韓国では核武装中立を目指して蝙蝠外交を卒業しようとする見方もあります。
具体的には朝鮮戦争を終結させて在韓米軍を撤退させ、その上で北と統一して核保有国になって、米中間においては関わらないようにするというものです。
一見すると韓国に残された最適の解のようにも見えます。
しかし「核」の保持という時点でこれは不可能です。
そんな事をすれば、米中と肩を並べるどころか、イラン以上の制裁を与えられ、地図から韓国は消えてしまうでしょうね。
■この記事に対する反響のポイント
文大統領は核が欲しい?非核化への意思は…
それでは、この記事に対する反響なのですが…韓国国内では「先に制裁を緩和しても餌の食い逃げをされるだけ」「北を舐めてはいけない、都合の良い嘘を振り撒き決して約束は守らない」「制裁を緩めて核を放棄させるという甘い考えで失敗してきた過去を学習しろ」といったように、北に対して強硬な姿勢で向き合うことを望む声が上がっています。
バイデン大統領に関してはその点は全く問題ありませんが、北のエージェントとまで揶揄されている文大統領は、たとえミサイルが撃たれても融和路線を貫きそうな気がします。
一方日本では「北朝鮮の核を容認し、それに乗っかる形で南北朝鮮として日本に圧力をかけようとしているのですね」など、文大統領の意図を見透かす声が上がっています。
結局文大統領も北が核放棄をすることは、考えていないでしょう。
となると、米朝首脳会談においては、誰も北が核放棄するとは思っていなかった茶番と言うことになりますが、いまだに茶番を続けようとする韓国には呆れる他ありません。
ここまで状況が切迫してもなお北の核から目を背けるならば、韓国は制裁相手となる可能性もありますね。
続きは動画で…