文政権がこの状況で財閥に圧力か？サムスン電子の事実上のトップの逮捕で韓国経済はどうなる…【世界情勢】

『文政権がこの状況で財閥に圧力か？
サムスン電子トップの逮捕』

これまでも財閥に対し、圧力をかけて来た文政権ですが、この感染症による経済危機の中でも、
韓国の大黒柱、サムスンに手を下すようで、その姿勢に国民からは優先する先が違うとの声が…
実際、このままサムスンの勢いが止まるとなると、韓国経済はどうなるのでしょうか？

イ・ジェヨン捜査審議要請二日で拘束令状… 「検察、外部の意見を遮断」

サムスン電子のイ・ジェヨン副会長が検察外部の専門家から
捜査の適正性を判断してもらうため「捜査審議委員会(捜査審議委)」の
召集を要請してから2日後の4日、検察が拘束令状を請求した。
事実上、イ副会長側が取り出せる「最後のカード」として捜査審議委の要請という
背水の陣を敷いたことになるが、もし裁判所から逮捕状が出される場合、
検察外部の専門家の意見を聞く機会さえ失うものと予想される。
これについて検察は、「手続き上問題はない」という立場だが、
国民の関心が高い事案に対する透明かつ公正な捜査のため、
自ら導入した「捜査審議委」制度の無力化を自ら招いたという批判も提起されるものとみられる。
この日、ソウル中央地検経済犯罪刑事部(イ・ボクヒョン部長検事)は、
イ副会長と元サムスングループ未来戦略室社長のチェ・ジソン容疑者、
元サムスングループ未来戦略室社長のキム・ジョンジュン容疑者に対し、
資本市場法違反(不正取引および相場操作行為)、株式会社などの
外部監査に関する法律違反の疑いで逮捕状を請求したと明らかにした。
検察はサムスン物産と第一毛織の合併過程で
イ副会長に有利になるよう第一毛織の価値を故意に膨らませ、
この過程でサムスンバイオロジックスの粉飾会計などが行われたと疑っている。

これに先立ち、検察は先月26日と29日にもイ副会長をそれぞれ非公開で召喚し、
直接報告を受けたり指示したかどうかを問い詰めたが、
当時、イ副会長は「報告を受けたり指示した事実は全くない」と容疑を否定したという。
特にサムスンは、イ副会長が最近、検察外部の関係者に対し、
「今回の捜査を巡り、適正性や起訴するかどうかを公正に判断してほしい」という
捜査審議委の招集を要請してからわずか2日後に、
検察が拘束令状を請求したことについて、大変戸惑っている様子だ。
KAISTのイ・ビョンテ経営学教授は、「今のような経済危機では、オーナーの所有者意識が
経営に発揮されるときだが、今もサムスンは前代未聞の危機に直面している」と語った。
2018年に検察が捜査審議委制度を導入して以来、委員会召集の要請を受けた状況で
捜査チームが拘束令状を請求したのはイ副会長事件が初めてだ。
このため法曹界の一部では、検察の捜査の公正性と透明性を確保して
「起訴独占主義」の弊害を防ぐため、自分たちが導入した捜査審議委制度を
自ら有名無実化したのではないかという指摘も出ている。
特に、捜査審議委の規定にも、「国民的疑惑が提起されたり、
社会的関心が集中する事件の場合、審議対象になる」と規定されているが、
検察はまず拘束令状の請求を強行した。

検察の拘束令状請求は起訴を前提としているだけに、捜査の継続や公訴提起、
または不起訴処分などについての外部専門家の判断を聞く機会を検察が先に遮断したものとみえる。
これについて検察は、イ副会長側が申請した捜査審議委の招集は、
「起訴の可否」と「捜査継続の可否」に関連するものであるため、逮捕状の請求には問題ないとの事。
これに先立ち、イ副会長は「国政壟断」事件と関連し、
2017年1月にパク・ヨンス特別検察官(特検)チームの逮捕状請求が棄却されてから
1カ月後の2月16日に再請求された逮捕状が裁判所で発行され、
サムスンのオーナー家の中で「初拘束」という不名誉な判決を受けた。
その後、イ副会長は2018年2月5日にソウル高等裁判所で開かれた
国政農団控訴審で懲役2年6ヵ月、執行猶予4年を言い渡されて釈放された。
もし、同日に検察が請求した令状が出される場合、イ副会長は釈放後28ヵ月ぶりに
再拘束されるという史上初の事態を迎える可能性もある。
明知大学のチョ・ドングン名誉教授は
「サムスン電子が崩壊すれば大韓民国が崩壊することもあり得る」とし
「今のように経済が厳しい状況なのに慎重にアプローチせずに企業を牛耳るやり方は
企業経営に明らかな被害になる」と述べた。

【この記事に対する私の見解】

報道探

といったように、兼ねてより確執が噂されてきた文政権とサムスンですが、
ついにイ副会長の逮捕状を請求したとの報道が入ってきました。
既に文政権は検察も掌握していると言われています。
事実、文大統領の腹心であるチョ・グク氏を追求するなど、数々の疑惑を暴き、
文政権に反逆していたユ検事総長を強引な検察改革により孤立させるなど、独裁体制を強めています。
サムスンは文政権の反日政策に逆行して、
来日パフォーマンスをして日本企業にフォローをするなど、
実利よりイデオロギーを重視する文大統領とは対極の存在です。
韓国のGDPの15%を占めるサムスンが独自の「外交」をし、
韓国の顔のように扱われることを快く思っていないようです。
ここに文政権に掌握された検察が加わればサムスンは非常に厳しい状況に立たされます。
これまで韓国国内における財閥バッシングは一つのエンターテイメントのようなものでした。
韓国の若者の間で親の資産で金、銀、銅スプーンと分け、それにも入らない最下層の場合は
「泥スプーン」と呼んだりと自分の努力より親の財力によって人生が決定づけられてしまうと
韓国の過酷な格差社会を揶揄する言葉が生まれる環境の中、財閥一族の放蕩ぶりや、
目に余るワガママな振る舞い、生まれながらにして人の上に立つポストが用意されている様子は
一般的な韓国国民にとって、見ていて気分が良いものではありません。
当然彼らが自身の失態によりその身分を失う様子は、見ものであり、
文大統領はそのスキャンダルを追求する正義の味方であると自負していたようです。
労働組合への肩入れもそのパフォーマンスの一貫と言われていますが、
文政権は財閥との対立で支持基盤を固めてきたのです。
しかし、赤字を垂れ流しゾンビ企業に成り果てていた大韓航空と違いサムスンは韓国の大黒柱です。
韓国経済全体がサムスンの業績に左右されるといっても過言ではありません。
いくら財閥解体ショーを楽しんできた国民も、
さすがに今の状況でサムスンに手を出すのはまずいと感じているようで、
韓国国民の反応も芳しくはありません。
韓国全経連の関係者も、「イ副会長を起訴するという結論を先に決めてからやる捜査
という印象が拭えず、拘束に関する判断は裁判所に任せる方が楽だと
検察が判断したように見える」と批判し
「感染症による経済低迷の中、サムスンの大規模な投資決定などは
イ副会長の判断なしにはできないが、このように拘束を前提とした捜査をすれば、
経済への悪影響が加速するだろう」と、韓国経済の再生に逆行するような
文政権の行動を一刀両断しています。
米中対立の中、唯一両国にとって価値ある存在であったサムスンを、
政府が自ら潰すようなことをするというのは、
国際市場における韓国の価値を大きく下げることになるでしょう。
危機的状況の中でさらに経済を低迷させる文政権、この責任は誰がとれるのでしょうか？

■この記事に対する韓国国民のコメント

ムンさん

・韓国の経済トップを拘束するのか？これが国か？
・イ副会長は、本社を米国に移してください
・政府はサムスンを北にプレゼントするつもりです
・自分の腹心は大目に見ておいて、イ副会長は拘束するのか？
・今みたいに経済的に難しい時期に正気なのか？
・捕まえるべきユン・ミヒャンは捕まえないくせに！
・イ副会長を拘束するなら文在寅は弾劾だ
・この国は状況判断すら出来ないのか
・サムスンにお金を出せと脅迫してるんじゃない？
・反企業政策で経済を殺す左派政治家たちを拘束しろ

【これに対する私の見解】

報道探

このように、これまでは財閥バッシングは一定の盛り上がりを見せていたのにも関わらず、
今回のサムスンの副会長逮捕は疑問の声が上がっています。
ユン氏を擁護するのにも関わらず、イ副会長にここまで厳しい追及をすることは
道理が通らないという指摘も多く見られます。
これまでは票集めに一定の効果があった慰安婦問題や徴用工問題などの反日活動も、
ユン氏スキャンダル以降、韓国国民は冷めた目で見るようになってきましたし、
この経済が厳しい状況で、サムスンなら米中対立を綱渡りできるのではないかと
国民が期待を寄せる中でのイ副会長の逮捕は、
時代と逆行する行動と言っても良いでしょう。
イ副会長の逮捕により、サムスンにどのような影響が出てくるのかは
未だ計り知れない状況ではありますが、
成り行き次第では韓国経済そのものの危機にもなりかねません。
大黒柱を欠いた韓国経済はどうなってしまうのでしょうか。