『韓国サムスンが出した最悪の業績!?
最新スマホが売れずで時代の終了…』
韓国経済の稼ぎ頭といえば半導体事業で、その筆頭のサムスン電子ですが、
今年に入って業績は悪化の一途を辿っており、明るい話題は殆ど聞かれません。
日本の輸出管理や感染症事態などの影響で、企業力の低下が嘆かれています。
ギャラクシーS20の屈辱…サムスンのスマホ『売上高100兆-営業利益10兆』時代の終了か
サムスン電子が年初に発売した「ギャラクシーS20」
シリーズの販売が振るわない。
サムスン周辺では歴代のギャラクシーSのうち最悪の
成績を出すのではないかとの懸念が出ている。
サムスン電子でスマートフォンを担当するIM
(IT・モバイル)部門もパニックになった。
このままでは2012年以降維持してきたスマホ事業の
「売り上げ100兆ウォン・営業利益10兆ウォン」が
崩れかねないという危機意識のためだ。
S20の販売不振は感染症が最大の原因に挙げらているが、
サムスンのスマホ事業の根本的な競争力低下を指摘する声も多い。
《感染症で興行失敗し販売こじれる》
ギャラクシーS20の販売は感染症でこじれ始めた。
発売直後に感染症が流行して韓国での興行は失敗し、
移動通信3社まで低い補助金を策定したため販売台数は
前作比60%水準に大きく落ち込んだ。
海外では感染症により工場や販売店の休業、マーケティング
への支障、需要減少などにより販売見通しそのものが不透明だ。
アップルやファーウェイなど競合会社も状況は似ているが、
サムスン電子としては今年を代表する新製品という点で
相対的に打撃が大きい。
サムスン電子が7日に公示した1~3月の業績速報値で
IM部門は売り上げ22兆~24兆ウォン、
営業利益1兆8000億~2兆2000億ウォンを
上げたと推定される。
これはIM部門が発足した2012年以降で最も低調な
成績表だ。
ハンファ投資証券のイ・スンハク研究員は「S20の不振が
全社的な業績悪化の主要因。
さらに感染症の影響が本格化する4~6月期の業績は
さらに悪いだろう」と予想する。
《サムスンのスマホ自体の競争力低下懸念》
感染症とは別個にサムスン電子のスマホ事業そのものの
根本的な競争力下落を懸念する声もある。
実際に世界のスマホ市場でサムスン電子のシェアは
2013年の26.8%から2016年に19.2%、
昨年は17.5%と下がり続けている。
販売台数では2年前から年3億台の販売に失敗し、
ファーウェイにあごの下まで追撃されている。
スマホ市場の利益全体の80%をアップルが占める
市場構造も変えられずにいる。
サムスン電子IM部門の実績も停滞している。
2015年から5年連続でIM部門の売り上げは
101兆~107兆ウォンにとどまっている。
サムスン電子の売り上げ全体でIM部門が占める割合も
2015年以前には50~60%に達したが
40%台まで低下した。
営業利益の割合も2015年以前には60%台だったが
最近では17~33%に大きく落ち込んだ。
特にサムスン電子IM部門の営業利益は
昨年10兆ウォン台が崩れた。
5年連続で10兆~11兆ウォンを抜け出すことが
できなかったが、ついに昨年は9兆2700億ウォンを
記録した。
今年は売り上げ100兆ウォンも危険な状況だ。
サムスンのスマホ事業の「売り上げ100兆ウォン・
営業利益10兆ウォン時代」が終わるかもしれない
ということだ。
【この記事に対する私の見解】
韓国のGDPの約18%、輸入の約21%を占めるといわれるサムスングループの不振は、
その税収や周辺産業の雇用を頼りにしてきた多くの韓国国民にとって大問題でしょう。
今回の新型感染症による、流通の停滞や消費の冷え込みの影響も
もちろんあるかとは思いますが、最もサムスンを苦しめたのは、中国市場です。
中国市場でのサムスンのスマホ出荷シェアは13年に約19%で首位でしたが、
近年は1%未満に低下しており、中国の工場も撤退が進んでおり、
販売市場、労働力共に中国にあやかる時代は終わりを迎えているようです。
その背景にはファーウェイやシャオミなど急速に成長を遂げた
中国ブランドの存在が大きく影を落としています。
中国に限ったことではありませんが、段々と飽和感がでてきたスマホ産業において、
「高価格高品質」と「低価格凡スペック」の二極化が進んでいます。
そういった状況の中で、サムスンはブランド戦略がうまくいかず、
どっちつかずの状態で徐々にニーズが落ち始めています。
サムスンは「ライバルはアップル」と度々発言し、ブランド力を高めようと奔走してきました。
しかし、高機能を詰め込んだ高価格で、サイズの大きいスマホは、
一部のコアなユーザー以外には敬遠されてしまったようです。
また、競合する中国勢とは同じ基本ソフト(OS)「アンドロイド」を使っているため、
独自OSを持つアップルと比べて他社との差別化が難しくなったことも失敗の要因です。
最近では最上位の高級スマホとして送り込んだ新製品「ギャラクシーフォールド」を、
不具合で発売を半年間も延期することになり、品質を疑問視される事態に陥っています。
また官民あげて、大々的にアピールしている5Gですが、
現行の5Gは、既存の4G設備を利用する方式のため通信速度が制限され、
基地局などインフラ整備の遅れから利用地域も都市部に限られている状況です。
利用者からそのコストの割に利便性を実感できず、評判は芳しくないようです。
日米との関係性の冷え込みだけでなく、チャイナマネーも頼れる状況ではなくなりました。
そんな状況でこの新型感染症による混乱も加わり、
サムスンという大型船は沈み始めた泥舟といってもいいのかもしれません。
■この記事に対する韓国国民のコメント
・5G料金で売るから売れないんだよ。
・富裕層専用だよね、高すぎるんだよ!
・価格が高すぎるだけで、感染症の影響なんてほとんどない。
・料金プランを見直すだけで確実に売れる。
・まともに5Gのインフラが整っていないのに、高額だから買う訳が無い。
・競合他社と比較して、サムスンを選ぶメリットが無い。
・遂に来てしまったな、サムスンの限界が。
・テレビや洗濯機などよりも高価で、更に毎月お金がかかるものを誰が買うのか?
・サイズが大きく重たくなるだけで、機種変更する理由がない。
・これ以上の性能は必要ないし、安い方が嬉しい。
【これに対する私の見解】
といったように経済状況の悪化から消費も冷え込んでいる韓国国民にとって、
現在のサムスンの高級志向は受け入れがたい状況です。
しかし、以前からサムスンが韓国国内市場に見切りをつけて、
文政権とも距離を置いていることは有名な話ですので、ここで韓国市場に媚びるよりは、
思い切って先の見えない韓国経済から脱却したいという狙いもあるでしょう。
特にサムスンは労働力を徐々にベトナムにシフトしていますから、
サムスンの「韓国離れ」はますます進んでいきそうです。
5Gの普及も、今回の感染症の影響で思うように進まなくなることが予想されます。
政府が何か手を打たなければ、韓国の大黒柱、
サムスンが逃げ出してしまう日も遠くはないでしょう。
サムスンの不振は韓国経済を
揺るがす事態になります。
文大統領の後押しする中国企業の急成長に
サムスンが追い付いていないのが現状のようですね。
続きは動画で…