『米韓同盟崩壊の危機に警鐘軍予備役が脅威を訴える』
韓国軍の予備役が立場を発表し、米韓合同軍事演習が延期される可能性に対して苦言を呈しました。
北の驚異の話を終始しているようですが、本当にその目線で良いのでしょうか?韓国軍への信頼が米国からなくなっていることに気づいているのでしょうか。
韓国将星出身の予備役「大規模な機動訓練の正常化を」
3月に予定されている韓米連合訓練で大規模な部隊が野戦で実際に機動する訓練を復活させるべきだと、韓国の予備役が促した。
予備役将星からなる「星友会(ソンオフェ)」は22日、立場を表明し、「韓米連合訓練は北の核の脅威を牽制できる唯一の方法であり、指揮所の演習と大規模な実際の機動訓練を通じて軍事対応態勢を保障する」とし「北の非核化を名分に縮小・廃止された大規模な機動訓練を直ちに正常化することを求める」と明らかにした。
続いて「韓米同盟は強力な軍事同盟体そのものが核の傘の提供に決定的な役割をし、米国側の戦略資産、戦時増援戦力展開などはシミュレーションだけではできない」と強調した。
星友会は「北は核兵器を開発した状態であり、大韓民国を標的に戦術核、原子力潜水艦、新型ミサイルなどで我々を脅かしている深刻な状況」と指摘し、「一部の人たちは訓練の延期を提起し、北との協議を提案している」と憂慮した。
また「韓米同盟は平時の北の挑発抑止、有事の際は戦争の勝利など死活的な利益を守るリンチピン」とし「北は韓米同盟の亀裂を狙っている」と主張した。
星友会)は「安全保障状況が非常に厳しい時期」とし「国家の安否がかかる安全保障懸案は国家生存レベルで接近することを強く求める」と強調した。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが韓国軍の予備役の会が立場を表明した内容は、一応軍隊として常識的な事を表明しています。
特に同盟国だからと言っていきなり両軍が、戦闘モードで共同作戦に入れるわけではないのです。
指揮命令系統の訓練はもちろん、最前線での連携も訓練しなければ実践で何も出来ない状態になってしまいます。
当然、敵国からすればその様な情報収集を日々行っており、同盟の軍事関係に亀裂が見つかれば即刻攻め入るでしょう。
現状では、北の驚異はもちろんありますが、中国・ロシアが韓国領空・領海への侵犯を繰り返し行っている事は、軍事的な綻びを探る事になるのです。
同様に、日本にも中国・ロシアからの領空・領海侵犯がありますが、強固な日米同盟や、優秀な陸海空自衛隊の連携でスクランブル対応しています。
しかし、韓国の報道によると、中国・ロシアの領空侵犯に耐えきれずに、韓国軍戦闘機は無理なスクランブルを繰り返し、老朽化が問題になっていると報道されている程に、韓国軍は追い詰められているようです。
今回の立場表明は、韓国目線ではその様に映ると思いますが、俯瞰的な目線で見ると少し違って見えます。
北の核兵器は、たしかに韓国にも驚異となりますが、北が想定している相手は米国です。
大陸間弾道ミサイルに核弾頭を搭載して、米国本土を狙っているのです。
次に原子力潜水艦にも言及していましたが、軍事境界線を接している隣国に対して原子力潜水艦の必要は無いのです。
北がインド・太平洋へ覇権を広げるために必要なものであり、その通り道として韓国近海を航行することはあると思いますが、近距離の隣国のために原子力潜水艦を配備することは無いのです。
新型ミサイルについても、韓国全土を射程圏内に治めているミサイルはとうの昔に配備されており、結局、今回「驚異」と言っていることはあまり朝鮮半島の安全保障に致命的な問題となることはないのです。
韓国軍側が懸念している安全保障問題はすべて「クワッド」で話し合われてることであり、そのクワッドには韓国の名前が無いのです。
それもそのはず、親中派の文大統領の元、クワッドを酷評した過去があります。
そのブーメランが今、戻ってきているのです。
クワッドは、日米印豪の4カ国で合同軍事演習まで実施しているアジア・オセアニア地域の安全保障の中核となる物で、北大西洋条約機構のアジア・オセアニア地域版とも言えます。
韓国としては、安全保障の状況が厳しいと思っているようですが、クワッド加盟国は着々と安全保障を強化するために連携を進めています。
結局、韓国としてはクワッドに取り残されているから、安全保障が危機的な状況になっていると認識しているのです。
しかし、過去にクワッドを酷評した以上、韓国側からクワッドに入れてくれとは言えない状況なのです。
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…韓国国内では「韓国は中国がなければマイナス経済だ」「だからどうしろって言うんだ」「国際いじめ」「クアッドに参加した瞬間、中国で韓国産不買運動が繰り広げられるだろう」など、親中派というよりは、中国に忖度するのは立場的に仕方がないという声が目立ちます。
現状の韓国では、中国を切り離すことが出来ない事を悟っているのでしょう。
これほど経済依存をしていれば、さすがに文大統領お得のツートラック外交が出来ないのでしょう。
経済と軍事は、別レーンで話し合うべきことなんですけどね。
また「歴史は繰り返すと言うが、どうしてこれほどまでに似た歴史を辿るのか?」「井戸の中の朝鮮が、米国の通商を拒否し鎖国政策で一貫し、後になって米国にしがみついた」「現政府に一体戦略があるのか?外交、対北朝鮮、不動産、ワクチンまで… どうするんだろう?」このよう、文政権の外交が全く機能しておらず、その影響が軍隊にも出ている事を、危惧しているコメントが目立ちます。
文政権の行く末は、北や中国の共産圏の属国となることを目指しているのでしょう。
韓国軍ではなく、予備役からの意見と言う所が韓国らしい対応です。
正式な軍の発表をして間違えると、とんでもない事になりますからね。
続きは動画で…