『日本が韓国を育てた!?サムスンが半導体素材で新技術!』
サムスン電子が液化フッ化水素のリサイクル技術を開発しました。
これにより日本への輸入依存度が大きく低下すると韓国メディアは大きく報じているのですが、そもそもフッ化水素は国産化が成功しているはずなのに、なぜ再利用の技術が必要なのでしょうか?
三星電子、2年前に日本の輸出規制に驚いた
サムスン電子が半導体の洗浄に使われるフッ酸(液化フッ化水素)を再利用できるシステムを開発し、モデル運営に入った。
一度しか使えなかったフッ酸をリサイクルして廃棄物を画期的に減らすとともに、これまで日本に依存してきた輸入依存度を相当部分下げることができるものと見られる。
15日、半導体業界によると、サムスン電子は最近、高濃度フッ化水素洗浄液を再利用できるシステムを開発し、華城(ファソン)半導体事業所の1つのラインでテスト運用している。
フッ化水素洗浄液を内部循環装置を通じて回収した後、再使用する方式だ。
ほこり一粒も容認しないナノメートル(1ナノは10億分の1メートル)半導体技術競争で、洗浄液は本来1回使用した後に廃棄される。
フッ化水素は半導体基板のウェハーの洗浄(不純物除去)とエッチング工程(ウェハーに描かれた回路から不要な部分を溶かして除去する段階)に使われる素材だ。
液状フッ化水素であるフッ酸はウェハーの洗浄に、気体状態のフッ化水素はエッチング工程に使われる。
半導体工程に使われる高純度フッ化水素はステラケミファ、森田化学工業など、日本企業が世界需要の90%以上を生産する。
2019年7月、日本の半導体3種素材の輸出規制当時、規制対象に指定され、国内半導体業界を緊張させた素材だ。
サムスン電子が開発したシステムは、ウェハーの裏面洗浄工程でフッ酸を再使用するシステムだ。
配線工程以後、ウェハー表面に残った金属汚染物質を取り除くのだ。
サムスン電子は、さまざまな段階のテストを経て、フッ化水素混合液の80%ほどをリサイクルし、生産買い付け1500枚まで品質の安全性を確保する最適条件を見つけ出した。
サムスン電子は、モデル運用の結果を受け、全体設備を対象に拡大するかどうかを決定する計画だ。
サムスン電子では今後、再利用システムを全ての事業所に適用すれば、従来のフッ化水素使用量の87%が減るものと見ている。
フッ化水素再利用システムの開発は最近、ESG(環境・社会・支配構造)経営が市場の主要イシューに浮上した状況で行われたという点で目を引く。
工程で使われたフッ化水素は、化学廃水処理を経て排出されるため、フッ化水素を再利用できるシステムが定着すれば、それだけ廃棄物を減らすことができる。
業界のある関係者は「安全な事業環境づくりにも役立つ技術開発」とし「使用量を減らせばフッ化水素を持ち込んだり使用する過程で発生しうる露出危険頻度も減る」と述べた。
半導体業界では、日本の半導体素材輸出規制後に収めたもう一つの成果という声も出ている。
液化フッ化水素の場合、気体フッ化水素に比べ、日本への輸入依存度は高いほうではないが、依然、韓日関係によって素材確保が左右されるほど敏感な品目だ。
ある業界関係者は「フッ酸を再使用すれば海外輸入依存度もその分低くなる」とし「再使用システムが成功裏に拡大すれば国内半導体競争力が一層強固になるきっかけになるだろう」と述べた。
【この記事に対する私の見解】
記事ではサムスン電子が液化フッ化水素を再利用するシステムを開発し、テスト運営に入ったと報じています。
これが実用化されれば日本への輸入依存度を大きく減らす事が出来ますし、液化フッ化水素には非常に強い毒性がありますから、リサイクルする事で廃水を減らす事も出来るので、環境面から見ても有益で、まさに一石二鳥の夢の技術と言って良いでしょう。
もちろんそれは、この情報が本当であったならばの話です。
韓国は以前から半導体素材の国産化に成功し「脱日本」を達成したと繰り返し報道してきました。
その中にはフッ化水素ももちろん含まれています。
しかし、実際のところ韓国が国産化に成功したフッ化水素の純度は99.999%程度です。
一方、日本の森田化学工業等で製造されている高純度フッ化水素の純度は、12N(ナイン)と呼ばれる純度のレベルで、その品質の差は比べ様もありません。
ちなみに韓国がかろうじて製造できた99.999%と言うレベルでは、製品としての基準に達しない不良品が多く出来てしまう為に、製造歩留りに大きな差が生まれて、コストが著しく跳ね上がってしまいます。
特に近年はシリコンウェハーが巨大化して一枚当たりの価格が上がっているので、大量生産する製造メーカーにとっては死活問題なのです。
昨年にはこのような低品質の国産フッ化水素を使ってLGが大量の不良品を出してしまい、100万枚を超えるパネルが廃棄処分になっています。
国産化に成功したとしきりに喧伝していた韓国の報道は控えめに言って誤報、はっきり言ってしまえば政府の扇動用捏造記事と言って差し支えありません。
現在の韓国の技術力では高純度を維持したままフッ化水素を再利用出来るとは考えにくいですし、今回の記事を鵜呑みに出来ないと考える人は多いのではないでしょうか。
この記事にある「フッ酸」という、普段あまり聞き慣れない言葉からも、意図的に国民の目を欺こうと言う姑息な意図が感じ取れますね。
「フッ酸」とは要するに液化フッ化水素の事なのですが、そもそも液化フッ化水素は気体フッ化水素に比べると輸入依存度が高くありません。
これを一括りにフッ化水素と言って、記事は「輸入依存度を相当部分下げる」などと、サムスン電子を称賛していますが、もともと日本に頼っていない素材を、再利用したからと言って輸入依存度が下がるはずも無いのです。
結局は「脱日本」をアピールしたい文政権に擦り寄った偏向報道でしか無く、今回の記事そのものの信憑性にも大きな疑問符がついてしまうのではないでしょうか?
■この記事に対する反響のポイント
サムスンが心の支え、マスコミを信じる韓国人
それでは、この記事に対する反響なのですが…「世界の中でぐんぐん伸びていくサムスン」「災い転じて福となす!おかげで新技術の開発」「とんでもない技術力である」など、サムスン電子の画期的な技術に韓国人も大喜びのようですね。
あまり自慢できるものが無い韓国にとって、サムスン電子は誇りなのでしょう。
実際のところ環境汚染が深刻な韓国にとっては、本当にこの技術が実用化されれば非常に有益である事は確かです。
しかし見解でも述べた通り、この技術が実用化されたからと言って、日本への輸入依存度が下がる事はありません。
ぶっちゃけ、今回の記事は日本とはあまり関係無いのですが、それでも「日本」と絡めて話題にすれば国威発揚に繋げることが出来るという事でしょうか。
子供のように「日本に勝った」とはしゃいでいる韓国国民を見ているとなんだか可哀想で、今回の記事がまた誤報では無い事を祈りたくなってしまいます。
今まで何度も騙されながら、まだ韓国のマスコミを信じる事が出来る韓国人の純粋さには、驚きを禁じ得ませんね。
続きは動画で…