『米国から韓国へ圧力!「ファーウェイの使用はNG」』
米国議会は派兵する際、派遣国がファーウェイを使用しているかを考慮する法案を盛り込みました。
韓国内では未だLGがファーウェイを使用しており、影響をもろに受けるでしょう。
これだけ危惧されるファーウェイと組んでいるLGは、今後韓国の足を引っ張りそうです。
米「米軍派遣の際、ファーウェイ使用の有無を考慮」… 韓国企業の悩みは増す
ファーウェイをめぐる米中葛藤の間で、韓国はさらに苦心している。
米国議会が海外に米軍兵力と軍事装備を配備する際、該当国のファーウェイ技術の使用有無を考慮しなければならないという内容を法案に盛り込んだことで、ファーウェイ問題は経済・外交を超え、国防にまで影響を及ぼす可能性を排除できなくなった。
安保(米国)と経済(中国)の間で、韓国が選択しなければならない瞬間が近づいているという分析も出ている。
最近、米議会がまとめた国防授権法案(NDAA)によると、米国は今後、米軍配置如何を決定する際、該当国が中国メーカーの5G(第5世代移動通信)技術を使うかどうかを重要な決定要因とする予定だ。
法案は、中国企業の装備を使用する際に生じるリスクを緩和させるため、該当国や米政府がどのような対策を導入するかもチェックしなければならないと規定した。
事実上、ファーウェイの機器を使用する国が米軍駐留を希望するなら、別途の自助策を講じるべきだと注文したのだ。
国防授権法案は民主・共和両党が合意した状況であるため、近く議会を通過し、次期政権でもそのまま実行される可能性が非常に高い。
韓国に中国の通信装備会社の排除を強く求めてきた米国は、最近になって圧力の水位を高めている。
5Gネットワークから中国企業を排除するという米国の構想であるクリーンネットワークに参加することを様々な外交チャンネルを通じて韓国政府に注文してきた。
国内モバイル通信会社の中では、LGユープラスが5Gモバイル通信と、4GのLTE基地局にファーウェイ装備を使っている。
10月に開かれた韓米ハイレベル経済協議会(SED)で米国側は「韓国が自国の国家安保のためにクリーンネットワークに合流することが非常に重要だと信じている」と公開的に圧迫した。
マーク・ナッパー米国務省東アジア太平洋担当副次官補は今月初め、テレビ対談で「中国の悪意的な行動を受け入れないために、韓米日三カ国が団結しなければならない」とも述べた。
一方、先月訪韓した中国の王毅国務委員兼外交長官は、韓国が米国の反ファーウェイ戦線に参加しないよう求めた。
サウスチャイナ・モーニング・ポストは米国情報専門家の言葉を引用し、「韓国は米国との安保関係と中国との貿易パートナーシップの間に挟まれている自分を発見することになるだろう」と分析した。
韓国としては、米中間で綱渡り外交をしなければならないうえ、現実的にただちにファーウェイの装備を代替することは難しいという問題も抱えている。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが韓国にとってはかなり頭の痛い問題が浮上してきました。
やはり米国は安保と絡めてファーウェイ使用について言及してきました。
米国は10月にも韓国に対してファーウェイ排除を要請しており、今回は第二弾といったところです。
それに対して韓国政府は「民間企業の取引には関与できない」と拒絶しましたが、今回はバイデン政権を意識している韓国、以前と同じ対応を取るのかには注目が集まります。
そもそもKTやSKテレコムといった他の通信会社は、米国に同調してか、既にファーウェイとの取引を停止しており、未だに取引をしているのはLGユ―プラスくらいです。
ファーウェイの利用によって、LGグループ全体が米国から厳しい視線に晒され、米韓同盟の今後にまで悪影響がある可能性が高いのにもかかわらず、ファーウェイにこだわる理由とは?
それはファーウェイの基地局が首都圏を中心とする地域の5G通信を担っているからです。
韓国では5G通信が世界でも先駆けて2019年に開始されましたが、電波の範囲の狭さや4Gアプリとの互換性のなさ、更に値段も高いこともあって5Gを解約する人が続出しており、推進していた韓国政府の詐欺だとまで言われています。
そんなわけで基地局の増設が急務とされており、LGユ―プラスは既存の基地局をただファーウェイというだけで置き換えるなんてもってのほかと考えている模様です。
さらにファーウェイの基地局は全体の30%を占めており、これらを全て置き換えるには、日本円で約1900億円がかかる見通しです。
5Gが思ったよりうまくいかなかったLGにこの莫大な金額を払う余裕はなく、そのことも置き換えを拒否する理由となっています。
LGユープラスは「米軍基地や国会議事堂の周辺の地域では、元々ファーウェイ製を使っていないから何の問題もない」と説明していますが、ファーウェイの危険性が知れ渡ったこの期において、このような言い訳が本当に通用すると思っているのでしょうか?
何時もは米国の圧力に反発していた韓国国民も、これについては肯定的な声が多く、サムスンの邪魔になるから徹底的に潰してしまえと言わんばかりです。
また、そのサムスンですが、LGと同じようにファーウェイとは協力関係にありました。
しかし、サムスンがファーウェイ制裁に参加して取引を停止した事により、半導体が売れないならファーウェイを追い抜くとの姿勢で、両社は完全に敵対しています。
特に基地局に関しては完全にファーウェイに出遅れており、今回の件で韓国内での基地局のシェアを奪還せんと意気込んでいます。
この話は外交問題だけではなく、財閥系企業も巻き込んできな臭い展開になりそうですが、果たして韓国政府に立場は、どのように決断をしていくのでしょうか?
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…「当然ではないか?中国製品のあちこちで、バックドアが発見されているのだから…」「ファーウェイを使うことが出来ないように国が規制すべき!脱中国だ!」といったように、中国製品の排除に肯定的な声が目立っています。
韓国内でも中国製品はバックドアで情報が流出するというのは最早一種の常識と化しており、このままでは中国製品の不買運動を起こさんとするばかりです。
また「韓国企業の問題ではない、LGグループの問題だ!LGを韓国から追い出せばいい」「LGがファーウェイを切らなければ不買しなければ、中国の何を信じてその装備を使うのですか」など、中国と未だに関係のあるLGは韓国と関係ないと、厳しい意見も上がっています。
ファーウェイに関しては2010年代前半から米国においては安全保障上の懸念が囁かれており、それにもかかわらず深入りしたLGはリスク管理がなっていません。
このように国内でも安全保障の面から、ファーウェイを擁護するものはおりませんが、当の文大統領は米中の狭間でどのような選択をしてくるのでしょうか?
全く恥を感じることなく「経済は中国、安保は米国」と主張していた文大統領、圧力が増す中何を考えているのでしょうか?
続きは動画で…