『韓国と中国が「キムチ」で激突中国が起源を主張し韓国激怒』
中国と韓国の間で新たな争いの火種が発生したようですが、問題となっているのは「キムチ」です。
韓国が自国の象徴として掲げているキムチに対して中国が「世界標準になった」と主張。
これを誤報だとして、韓国側が中国に猛抗議を賭ける事となりました。
BBCの判定「中国キムチが世界標準?…中国メディアの誤報」
英国の公営放送BBCが最近、中国メディアによる「キムチ国際標準」関連の誤報について、韓国側の反論を紹介した。
BBCは先月30日「キムチ、韓中の文化摩擦を発酵させる」と題する記事で「韓国の伝統的な食べ物であるキムチの製造方法について、中国が国際的に認められたという『誤報』を韓国が一蹴した」と報じた。
BBCは「キムチ摩擦」が韓国と中国の間の「最新の紛争」だとして「キムチ産業に影響を与えたという一部中国メディアの報道に韓国が反論した」と伝えた。
これに先立ち中国国営メディア「環球時報」などは、中国のキムチ製造方法が先月24日に国際標準化機構(ISO)の承認を受けて「国際標準になった」と同29日に報じた。
「キムチ宗主国」韓国が関与することなく中国主導でキムチの国際標準が制定されたというのだ。
環球時報は「中国のキムチが世界のキムチ市場の基準になった」として「韓国は屈辱を受けた」と報じた。
しかし韓国国内の食品業界は、中国側の主張には根拠がないという立場を示した。
中国側が認可を受けた食品は、中国・四川省の塩蔵野菜であり、ピクルスに近い。
韓国のキムチとは異なるが、中国では両方とも同じように「パオツァイ(泡菜)と呼ぶ。
韓国農林畜産食品部(省に相当)は「パオツァイに関する国際標準の制定とキムチは全く関連がない」と文書で説明した。
BBCは「伝統的にキムチは野菜を洗って塩漬けにし、ヤンニョム(合わせ調味料)と発酵した海産物とともに土製のかめに入れ、地中に埋めて作る」とした上で「『キムジャン』というキムチを漬ける儀式は、国連科学教育文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている」と書いた。
その上で「キムチは中国で『パオツァイ』という名前で供給されているが、同じ名前の中国固有の食べ物がある」として「ISOの文書には、今回の食品規格が『キムチには適用されない』と書かれているが、一部の中国メディアはこれと異なる形で報道した」と指摘した。
BBCは「韓国はキムチの需要が多いため中国から輸入しているが、反対に韓国のキムチを中国に輸出するのは厳格な規制に阻まれて事実上不可能だ」と伝えた。
BBCは韓国と中国の文化摩擦の事例についても紹介した。
11月中旬に中国の俳優・シュー・カイさんが中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に「韓服は中国の衣装」という趣旨の文章を投稿して物議を醸したことや、韓国の男性アイドルグループBTS(防弾少年団)が米国での受賞コメントで韓国戦争開戦70年について言及した際に中国人たちに非難されたことを紹介した。
当時、BTSのリーダー、キム・ナムジュンさんは米国の「バン・フリート賞」の受賞コメントで「今年は韓国戦争開戦から70年で、両国(韓米)が共に経験した苦難の歴史と大勢の男性および女性の犠牲を永遠に記憶しなければならない」と述べた。
これについて、中国の一部ネットユーザーは、6・25戦争当時の中国軍の犠牲を無視した発言だとしてBTSを批判し、「環球時報」がこれを紹介して波紋が拡大した。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが今回の記事は、中国のキムチが世界の標準だと発表した中国メディアに対してキムチを自らのアイデンティティとしている韓国が反発しているという内容でした。
私たちも韓国料理として認識しているキムチを、中国が自国が起源という主張をしているようで、今、中国と韓国の間で「キムチ戦争」が起きています。
事の発端は、ISO(国際標準化機構)が中国で作られる漬物であるパオツァイの作り方や運搬、保存に関して新たな規則を示したことから始まります。
このときISOは一般的に知られているキムチに、この新しい規則は適応されないとしていましたが、中国側は「中国のキムチが世界の標準となった」と大々的に報道してしまったのです。
こんな主張をされたら韓国も黙っていられませんので、今回の戦争が勃発することになりました。
今回の起源主張に関しては韓国が正しそうですが、なぜこんなことが起きたのでしょうか。
中国では、今回の新規則で制定されたパオツァイと、私たちが日ごろよく知っているキムチは区別されず、同じ物として呼称されています。
そのため中国側が「パオツァイ」の新規則制定でキムチもパオツァイだからキムチも中国標準だ、というように、ISOの意向を勘違いしてしまう形となったのではないかと考えられます。
しかし、国際標準化を謳うならISOの基準だけでは足りないのではないでしょうか、最近はISOの他にも英国小売業協会や国際食品安全協会などの認証が重要視されています。
また、中国がこういった理由から勘違いをしてしまうのは理解できますが、記事にもあるように、最近韓国と中国の文化摩擦での争いが激化していることからも中国が事実を知った上で起源を主張していることも大いに考えられます。
韓国に対して中国の方が上なんだぞという立場を示したいのではないでしょうか。
韓国がキムチ宗主国であることは、国際食品規格委員会でも認められていますが。
このことから、中国の言い分は国際的にも通用しないものとなっていることがわかると思います。
しかし、中国の言い分も全くのでたらめという事ではないようで、中には日本が起源だという諸説もありますし、中国は簡単には主張を取り消さないでしょう。
何かあれば「起源は韓国だ」と主張をするのは韓国の十八番だったのに、最近は中国に奪われつつありますが、こういったしょうもない事から、韓国世論は対応をしない文政権への批判が高まっているのが見てとれます。
なんともくだらない理由ですが、支持率の低下が止まらない文政権にとっては、中国や北といった目上の国の気まぐれには、頭を抱えていることでしょうね。
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…「キムチだけではなく、韓服も自分たちの者だと主張を始めた中国は厳しく批判されるべき」「近い将来、別の韓国の文化的資本も中国のものだと主張されることになるかもしれない」「中国に記事訂正を要請すべき」「国際的にも立場を明確に主張していくのが良い」「政府レベルでしっかり見解を出してほしい」「文在寅大統領の反応が気になる」というように、中国に対しては最近の横暴に我慢が出来ないという気持ちが伝わってきます。
ですが、何時も自分たちがしている起源主張に文句を入れるのはどんな気持ちなんでしょうね、まあ、自分たちの正義しか信じてないので、頭にくるとしか感じてないでしょうけど。
そして、やはり何も言い返せない文政権にしっかりしろという声が集まっています。
世論がどんどん否定的な声で染まっていますが、どのように挽回するのでしょうか?また、この件に対して日本側の反応は「韓国は中国に逆らえない風潮が強い」「文在寅大統領は中国寄りなのであまり主張しないのではないか」「今までの韓国のツケが回ってきた結果がこれだ」といったように、文政権が逆らう事が出来ない中国からの圧力に屈していると見る声が多いですね。
実際、中国外相の訪韓時の態度などを見ると、中国は韓国に教育をしているように見えます。
中国としては、韓国トップがひれ伏すだけでなく、国民も中国を敬う事を望んでいるのでしょう。
今回はキムチが主役ということでなんともネタ枠な内容なんですが、韓国の状況的には油断が出来ませんね。
続きは動画で…