『訪韓した中国外相またもや遅刻「米国だけではない」との圧力も』
韓国に向かった中国の王毅外相ですが、またもや遅刻した報道がされました。
去年の訪韓時も遅刻していたこともあり、もはやお約束となった韓国の待ちぼうけ外交、中国に格下に見られているのではと韓国国内で批判が集まっています。
「また遅刻」王毅中国外相、韓中外相会談に25分遅れ…「交通のため」
中国の王毅国務委員兼外相が26日午前、中韓外相を皮切りに訪韓後初の公式日程を開始した。
この日の外相会談時刻は、当初午前10時に予定されていた。
ところが、王部長の遅刻により会談が25分遅れ、康京和外交部長官が王外相を待つ形となった。
王外相は宿泊先の奨忠洞(チャンチュンドン)・新羅(シルラ)ホテルを会談予定時刻を過ぎてから出発したという。
10時22分頃、外交部庁舎に姿を現した王外相は「なぜ遅れて到着したのか」という取材陣の質疑に「交通のため」と短く答えた。
外交部側には会談開始20分前に「前日遅く到着したため遅れそうだ」と了解を求めたという。
王外相の遅刻は、今回が初めてではない。
昨年12月の訪韓時、新羅(シルラ)ホテル迎賓館で開かれた韓中友好昼食会レセプションに予定時刻より1時間ほど遅刻した。
このため、国会議員・企業関係者・法曹関係者など韓国の主要人物数十人が立ったまま王外相を待ち、何人か帰った人もいた。
中国政府はこの時、「レセプション前にあった王外相のパン・ギムン元国連事務局長との面談が長くなった」と釈明した。
一方、この日の韓中外相会談で康長官は「流動的な韓半島(朝鮮半島)情勢を安定的に管理して協議していこう」と提案した。
王外相は「康長官ときょう、各分野の交流協力についてまとめ、国際地域問題について戦略コミュニケーションをするつもりだ」と語った。
王外相はこの日の昼食は康長官と同席し、午後には青瓦台で文在寅大統領を表敬訪問する。
昨年12月の訪韓当時、王外相は文大統領と康長官の前で米国の一方主義・覇権主義を露骨に批判した。
一方、この日の長官会談の冒頭発言だけ見ると、米国に対して公然と刃を向けることはなかった。
これは前日、習近平中国国家主席がバイデン米国次期大統領に当選祝いの親展を伝えたことを考慮したものと解釈される。
官営の新華通信など中国メディアによると、習主席は新政府発足を控えたバイデン氏に「双方が衝突せず、対抗せず、『ウィンウィン』の精神で葛藤を統制することを願う」と提案した。
一方、任期を1カ月余り残したトランプ政府は同日、露骨に中国に刃を向けた。
ケール・ブラウン米国国務省の上級副報道官は25日(現地時間)、長津湖(チャンジンホ)の戦い70周年記念の写真をツイッターに投稿し、「1950年6月25日、韓国戦争(朝鮮戦争)は北朝鮮が中国の支援を受け、韓国を侵攻して始まった」と述べた。
また、「中国の教科書はこれを単純に内戦勃発と記述しているが、中国共産党のプロパガンダが真実を埋めることができない」とも述べた。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが今回の記事は、中国の王毅外相が韓国との会談に25分の遅刻をしたという内容についてで、王外相は宿泊先のホテルを、予定時刻を過ぎてから出発し、会談開始の20分前に遅刻の報告を韓国側にしました。
突然の遅刻報告に、韓国側は棒立ちで王外相の到着を待つしかありませんでした。
そして、王外相は遅刻の理由を「交通事情のため」とサラッと流してしまいました。
王外相の遅刻は有名であり、昨年の訪韓時も大幅な遅刻を行い批判的な目で見られていました。
それに加えて今回も遅刻となり、韓国への外交儀礼が欠如している行為だと韓国国内で大きくバッシングされています。
確かに、この一連の流れを見ると大変失礼な行為に見えますが、本当にたまたま遅刻していた可能性もないことはないですが、この遅刻には、中国と韓国の立場を韓国側にしっかりと伝えるためだと見られています。
遅刻は相手を待たせる行為であり、相手側に対して大変失礼な行為だということは誰もが認識していることで、国を代表する人物ならなおさらでしょう。
ちょっとした素振りが、取り返しのつかない結果を生むこともあるので、なんの意図もなく、ただ遅刻をしてしまったと考える方が違和感があります。
韓国を格下に見ているのではないかと勘繰られるのは当然の事でしょう。
中国と韓国は同格ではなく、中国のほうが優位に立っていると思わせているのでしょう。
現在韓国は米中の間でバランスを取る事を考えていますが、バイデン氏の当選を確実と見るや、米国との関係を優先して動いてる素振りを見せています。
また、日を開けずして、米国からビーガン国務副長官が訪韓するとあれば、今後の韓国との関係を中国側に有利な方向で進めやすくしている可能性は高いでしょう。
今回の遅刻騒動が、中国の外交戦略だと考える方が自然なのです。
現在、中国と米国が対立状態であり、韓国の立ち位置が今後どうなるのか、今回の王外相の訪韓で、この遅刻騒動以外でも様々な圧力と見れる箇所がいくつか目につきました。
韓国としては、やはり何よりも習主席の訪韓を決定的な物にしたいという思いがあるでしょうが、王外相は、韓国の記者団に対して習主席訪韓の環境が整っていないとの認識を示しています。
訪韓の条件として、感染症の完全な対策を掲げてハードルを上げ、韓国側にさらに譲歩を待っているような姿勢を見せています。
中国に対して強気の姿勢をとることができない韓国政府は、まるで属国その物との声も聞かれます。
また、王外相は米中対立について「世界に米国だけがあるわけではない」と、米国に近づく韓国にぐさりと釘を刺してもいます。
今後も韓国は、米中という2大国の間で頭を悩ませることになるでしょうね。
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…韓国側の反応ですが「どれだけ下にみたら20分も遅刻するのか、韓国を軽く見すぎている」「中国に引っ張られる外交はやめるべき」「文在寅政権は中国にはどこまでも慈悲深い」というような、抗議一つできない文政権に情けないという意見が多数を占めました。
多くの韓国人は中国側の遅刻に対して怒りの感情を表明しています。
そして、意図的な遅刻であったと認識している人のほうが多い様です。
日本側の反応ですが「どう考えてもこれは意図的な行動で、立場を見せつけている」「遅刻に対して韓国が弱腰なら、中国はこれからの会談と交渉を強気に進めることになる」「中国に明らかになめられている証拠」というように、やはり日本でも、この遅刻を意図的な外交戦略として見る声が多かったです。
中国に格下扱いをされている可能性を否定できない以上、これからの交渉内容で中国が優位に事を運んでいくことは間違いなさそうです。
しかし、米国からも圧力が出た場合はどう受け流すつもりなのでしょうか?習主席の訪韓以前に、韓国には片づけないといけない問題が山積みですね。
格下に見られているのが間違いない韓国、今後に暗雲が立ち込めています。
続きは動画で…