『北の大規模パレード生中継！「終戦宣言の韓国は世界の笑い者」』
北が労働党創立75周年を記念して大規模な軍事パレードを行い新型戦略兵器を公表しました。
つい先日、文大統領は「非核化よりも先に終戦するべきだ」と、国連で演説を行っていましたが、そんな思いも完全に無下に扱われ、北は相変わらずのやりたい放題です。
北朝鮮、明日の閲兵式で金正恩氏の演説生中継、新型ICBM公開へ
労働党創立75周年を記念して、政府は北朝鮮の大規模な軍事パレードを注視し、新型戦略兵器の可能性を公表した。
当局は、北朝鮮が金正恩国務委員長の演説を生中継し、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を披露する可能性があると考えている。
北朝鮮の最後のライブ軍事パレードは、2017年4月の太陽祭り(金日成の誕生日)でした。
当時、金委員長の出席により、新型大陸間ミサイルなどの戦略兵器が大量に公開されました。
その後、2018年の平昌五輪の開催と南北対話の継続に伴い、北朝鮮は同年2月の建軍70周年記念軍事パレードや9月の政権樹立70周年の軍事パレードなどを録画放送に置き換え、外部メディアに公開しなかった。
しかし、当局は、南北関係と米朝関係が行き詰まる中、軍事パレードを生中継する可能性が高いと予測している。
これは、「北に対する制裁による経済危機や新型感染症の拡散、台風の被害など、3つの負荷にもかかわらず、自ら危機を克服している」というメッセージを国内外に発信することを目的としています。
また、金委員長が演説を行えば、この期間の内治的集中から脱却し、外部に情報を伝える可能性が高い。
統一省のイ・イニョン統一部長官は8日、国会の国政監査で「建国日以降、北朝鮮が閉鎖した門がどれだけ再開されるのかも注目に値する」と述べた。
北朝鮮が開発する戦略兵器も注目されている。
金委員長は昨年末の全体会合で「新たな戦略兵器を見る」と予告した。
当局は、北朝鮮が複数の弾頭を搭載した新しい大陸間弾道ミサイルを公に搭載する可能性が高いと考えている。
同時に、新しい大陸間ミサイルは、従来の火星-15よりも長い射程を持つ可能性がある。
戦略国際研究所(CSIS)のスミ・テリー主任研究員はビデオセミナーで「北朝鮮は軍事パレードで、それぞれ個々の標的に向かって飛行できる『マルチ弾頭型(MRV)ICBM』を公開する可能性がある」と述べた。
統一省は「経済成果が不十分な場合、新型大陸間ミサイルや移動発射車、新型潜水艦発射ミサイルなどの戦略兵器を開放し、存在感を際立たえる」と予測している。
しかし、当局は、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を実際に発射する可能性は低いと考えている。
【この記事に対する私の見解】
というように、北は朝鮮労働党の創建75周年で大規模な軍事パレードを異例の夜間に実施し、劇的な演出を図り強烈な印象を残しました。
特に、パレードには片側11輪の移動式発射台に載せられた新型ICBMとSLBMが登場しましたが、新型ICBMは航続距離1万キロの火星15号を上回る世界最大クラスの多弾頭ICBMと見られます。
つまり、新型ICBMは多弾頭ですから米国東海岸の複数の大都市を同時に攻撃する能力を持ち、着実にその技術を発展させているという事が伺えます。
一方で、この規模の移動式発射台で一体、どの様に移動するのかという問題が見えます。
片側11輪の世界最大規模の移動式発射台で、米国の偵察衛星からは丸見えだからです。
つまり、うがった見方をすれば新型ICBMは展示用で実戦には不向きとも考えられるのです。
ハノイの米朝首脳会談から1年8ヶ月で北は「戦争抑止力を引き続き強化する」と宣言し、核を放棄せず逆に増強する姿勢を改めて明確にした訳です。
今のところトランプ大統領は無視する姿勢で引き続き駆け引きのレッドラインは北のICBM発射実験の様です。
もう1つの側面は北と文政権との関係です。
北は6月16日に南北軍事境界線沿いの、開城にある南北共同連絡事務所を爆破し、「人間のクズどもに罪の代償を払わせるべきだ」と強く文政権を非難し、朝鮮人民軍が軍事境界線がある非武装地帯に進入する準備ができていると警告しました。
ところが、その後、何も起こらず2ヶ月後の8月15日の「光復節」で文大統領は述べました。
「真の光復は平和で安全な統一した韓半島で一人一人の夢と生活が保障されるものです」と。
加えて、9月23日に文大統領は国連総会で一般討論演説を行い、「朝鮮半島の平和は北東アジアの平和を保障し世界秩序の変化に肯定的に作用する」とし、「そのスタートが朝鮮半島終戦宣言である」と述べたのです。
正直、この文大統領の行動に対しては狂気の沙汰と世界は思いました。
しかしながら、南北共同連絡事務所爆破の後に南北間で、何らかの密約があったとすれば、朝鮮人民軍が非武装地帯に進入しなかったことも、8月と9月の文大統領の発言も理解できます。
また、今回の北の大規模な軍事パレードの唐突感も和らぎますが、いずれにしても、南北の密約があったとすれば文大統領が米国を裏切り更には、韓国国民に対する裏切り行為と言わざるを得ません。
■この記事に対する反響のポイント
韓国の扱いが雑！これも政府の責任だ！
それでは、この記事に対する反響なのですが…「文よ、あなたが終戦宣言したとたんに、ICBMを見せびらかしてるぞ」「文は終戦宣言をして、金正恩は軍事パレード…これでは世界の笑いものだ」といったように、文大統領の存在が全く無視されているかのような北の動きと、その事で世界に恥を晒すことになった韓国の状況を嘆く声が溢れています。
専門家があーだこーだとこのパレードについて考査を行っていますが、韓国国民からすれば、国を挙げて、いまだ非核化を受け入れない狂気の国と何としてでも近づこうとする自国の政権の方が、余程何を考えているのかわからないといったところでしょうか。
何にせよ、米国の大統領選が終われば、直ぐにまた新たな動きが見られると思います。
続きは動画で…
