『輸出管理を何とかしたくて必死な韓国交渉カードはまさかの「K○○」』
日本の安倍首相の退任で、日韓関係の変化は見られるのかが韓国では注目されています。
とにかくこの大きな動きの中で、韓国としては輸出管理をどうにかしたいようです。
そこで韓国が出してきた新たなカードなのですが…なんとK防疫でした。
「G2葛藤の中、韓日関係の回復が急がれる..韓国が交渉主導するカード作成」
昨年8月、日本の輸出規制措置で始まった韓日経済戦争は、両国経済に大きな傷を残した。
政治・外交的問題に対して経済報復カードを取り出した安倍晋三首相の失策は、その後「脱日本」を前面に押し出した韓国の強力な対応によって進退両難の危機を招いた。
しかし、素・部・装(素材・部品・装備)をはじめ、両国間の経済依存度が依然としてあるだけに、安倍首相の辞任を韓日関係改善の新しいきっかけにすべきだという意見が出ている。
イーデイリーは、安倍首相の辞任を機に、韓日関係の再確立の方向について、韓日専門家6人に電話や電子メールでインタビューした。
世宗大学の保坂祐二教授は30日に「日本の主要政治家の中には安倍ほどの極右派がいないため、後任に誰が来ても現在よりは良くなる」と述べた。
安倍政権は日本国内の極右派を結集するために戦略的に嫌韓政策を展開したが、次期首相は違うという分析だ。
特に安倍首相の輸出規制、K防疫に背を向けるなど対韓強硬策で逆風に苦しみ、むしろ世論悪化につながったという点で「ポスト安倍」が誰になってもこれを繰り返すことはないというのが保坂教授の判断だ。
神戸大学の木村幹教授は、安倍首相の辞任が韓日関係修復の契機になるという点では意見を共にしながらも、次期首相は「熱い話題」である韓日問題をしばらく放置する可能性が高いと見ている。
木村幹教授は「’熱い対立関係’から無関心を基盤とした’冷たい対立関係’に変わる可能性がある」と話した。
しかし専門家達は、米中対立が激化して、北朝鮮との関係改善もほど遠い状況で、一つの軸でも協力関係をつくり、経済的・外交的負担を軽減しなければならないと口を揃えた。
ファン・セヒ・ヨシジェ研究委員は「日本国内でも韓日関係の硬直が長期化したことに疲労感がある」とし「安倍首相の辞任で窮地に追い込まれた自民党を刺激せず、韓国の成功的な防疫システムで日本と交流するなど、融和的なジェスチャーを通じて新しい場で対話を始める必要がある」と述べた。
木村教授は「日本政府が昨年取った輸出規制措置と、韓国社会で行われた日本製品ボイコットのように相手に圧力をかけて屈服させるという考えを捨て、両国とも正常な対話環境づくりに邁進しなければならない」と述べた。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが安倍首相の退任は現在、日本を大きく騒がせています。
ポスト安倍の存在や今後の政策などが盛んに議論されている中で、安倍首相の退任は国際社会にも大きな影響を与えることになりそうです。
特に韓国は、この首相退任は日韓の関係性に変化をもたらすものではないかと考えています。
安倍首相は政策の中で、韓国に対する強硬路線を支持してきました。
例えば輸出管理の厳格化など、疑わしい行為にはきちんと潔白の証明を要求し、また、韓国がK防疫を自画自賛して入国の緩和を求めた際も、自国の判断を優先しました。
このような政策を推し進めてきた安倍首相が今回退任を決意したことに、日韓関係に新たな風が吹くのではないかという見方が生まれてきました。
韓国側の考えとしては、日本国内でも日韓関係の悪化に疲労感を感じていて、関係改善を行ないたいという考えになっていると捉えているようです。
今までは日本の規制でもない輸出管理による手続き強化に対して、日本の報復と思い込んで、それに対抗する形で日本製品のボイコット運動を行うなど、一方的に日韓関係を悪化させておきながら、今更何を言ってるんだ?と言いうところですが、よほど苦しい状況だったのか、上から目線は相変わらずですが、何とか関係を改善させて、日本の輸出管理を解除させたいという思いが伝わってきますね。
しかし、ポスト安倍と呼ばれる面子を見ていると、こんな甘い考えは通じないと思います。
韓国政府もその空気は感じているようで、何か新しい交渉カードを探しているようです。
しかし、最後の切り札と言われたGSOMIAのカードも、結局はヘタレ延長をしてしまい、効果が殆ど望めないカードになってしまいました。
と言うより、以前から効力はなく、自分を傷つけるだけのカードだったんですけどね…そこで韓国は新たなカードを用意して来ましたが、まさかこれを出すとは思いませんでした。
これとは記事にもあるように「K防疫」です。
韓国側は主にK防疫を外交カードとして日本の輸出管理解除を狙う方針ということがわかります。
つい最近、台湾などからも韓国の防疫評価を下げられた所なのですが、そこまで韓国が推しているK防疫とはいったいどんなシステムなのでしょうか。
K防疫とは、韓国が自ら施行した感染症対策のことであり、感染者が移動した経路を公開したりPCR検査を徹底して行ったりといった内容です。
実際、このK防疫によって韓国は一時期、感染症の流行の抑え込みに成功しています。
文大統領はこの頃に「韓国は感染症の防疫で世界をリードしている」という発言をしています。
しかし、このあとすぐに韓国国内で集団感染が発覚。
その後次々と感染は拡大している一方です。
かつては日本のメディアでも韓国に倣ってPCR検査数の増加をすべきだという声が多かったですが、実際問題として韓国でも第2波が始まってしまったことで、評価は一瞬で変わりました。
また、韓国のK防疫は人権よりも防疫を優先するということを忘れてはなりません。
個人の携帯電話の位置情報や防犯カメラの映像記録、クレジットカードの決済までもがあらわになってしまいます。
K防疫はプライバシーの観点で日本人の多くは賛同できないものであるかと思います。
一見成功したと見えたK防疫も長期的に見れば、その結果や有効性に疑問をなげかけてしまう声も大きいです。
さらに日本は感染症対策として現在K防疫とは異なる対応を取っているかと思います。
このような状況下でK防疫のみを、輸出管理解除のための外交カードとして使用するのはいささか厳しいものがあるのではないでしょうか。
K防疫が日韓関係における有効な一手にったとしても、規制ではない輸出管理には何も効果はありませんけどね。
続きは動画で…