『文大統領に国内外から批判「近しい人物の問題は黙認」』
フェミニストを自称し、人権派弁護士の看板を背負い、政界に進出した文大統領が、自身に近しい人物の問題や、人権侵害、汚職には一貫して擁護する姿勢を見せることに米メディアから批判する記事が出ましたが、韓国国内からも同様の指摘が相次いでいます。
CNN「フェミニスト公約掲げた文大統領、同僚3人の問題にも沈黙」と批判
米CNN放送がパク元ソウル市長の死亡とセクハラ疑惑事件を取り上げ、「フェミニストを自任していた文在寅大統領が沈黙を貫いている」と報道した。
16日、CNNは「文在寅大統領が批判に直面した」という記事で、パク市長に関する疑惑にも文大統領が公にこの問題に言及していない状況を伝えた。
また「文大統領がセクハラ問題をどれほど深刻に受け止めているか疑問が提起されている」と指摘。
この記事は、一時CNNホームページのトップ記事に置かれていた。
CNNはパク元市長が極端な選択をしたことから性犯罪告訴事件は刑事上終結したが、韓国社会は依然として議論に包まれていると伝えた。
パク元市長の女性人権運動の履歴も詳細に伝え、「パク元市長も文大統領と同様にフェミニストを自任していた」とも記した。
これに先立ち、性スキャンダルに包まれて落馬した民主党出身のアン・ヒジョン元チュンナム知事、オ・ゴドン元プサン市長の事例も扱った。
CNNは文大統領が2017年に就任しながら「フェミニスト大統領になる」と公約を掲げたが、翌年、アン元知事が秘書に対する性犯罪で懲役3年6ヵ月を宣告され、今年初めにオ元市長がセクハラの事実を認めて落馬したと指摘した。
続けて第3の事件が起こったが文大統領は沈黙しており、国民が怒っていると報じた。
CNNは「文大統領は公然の立場表明もしていないばかりか、国会開会の演説でもパク元市長の死亡事件、告訴人、さらにはより広範囲なジェンダー問題にも言及しなかった」と指摘した。
CNNは、ただ韓国政界で性スキャンダル事件は特定の政党の問題ではないとも付け加えた。
2013年のユン・チャンジュン元青瓦台報道官のセクハラ事件を紹介しながら、朴槿恵大統領がこれについて謝罪したこともあったと伝えた。
また、男性中心的な韓国社会で女性たちが「ガラスの天井」を経験しており、この数年の間、このような問題を解決するためのミートゥー運動が広がってきたと紹介した。
【この記事に対する私の見解】
セクハラ疑惑を残したまま、自死という形で突如この世を去った元ソウル市長ですが、近しい関係にあった文大統領をはじめ、共に民主党議員の多くが疑惑をもみ消そうと必死になっているように見え、韓国国内からもこの姿勢には批判の声が上がっています。
CNNも「広範囲なジェンダー問題にも言及しなかった」と指摘しているように、文大統領はフェミニスト、人権派弁護士を自称しながらも、就任以降は国内で起こるジェンダーに関するセンシティブな話題を避けています。
ゲイの男性がきっかけでパンデミックの第二波の兆候が韓国で見られ、韓国中でLGBTの人々に対する猛烈な差別や誹謗中傷が繰り返された際もこの危険な風潮を止める気配は見られませんでした。
元公娼女性を利用し、金銭スキャンダルを起こしたユン氏は擁護したのにも関わらず、社会的弱者になりがちなLGBTの人々を守らず、この感染症問題のスケープゴートになろうと構わないという態度は「人権派」と言えるでしょうか?これは有耶無耶になりそうなセクハラ疑惑に関しても同様です。
与党はセクハラ疑惑が政権支持率の一層の低下につながることを恐れており、セクハラ疑惑をもみ消そうとしているように見えます。
これは文政権のスキャンダルに取り組む姿勢に共通したやり方と言えますが、この姿勢が韓国国民の目にどう映るのか、非常に危険な賭けと言っていいでしょう。
また、文大統領周りで起こった性的なスキャンダルはこれが初めてではありません。
共に民主党出身のオ・ゴドン元プサン市長のセクハラ事件をはじめ、アン・ヒジョン元チュンナム知事が随行秘書に対する性的暴行容疑で実刑を宣告されたこともありましたが、その際も沈黙を貫いてきました。
それだけでなく、アン氏の母親の葬儀には、アン氏が服役中であるのにも関わらず大統領名義で弔花を送ったことで、「性的暴行にも負けない政界の連帯」だと批判されています。
保守陣営で性的スキャンダルが起きた際には厳しく糾弾し、議員辞職や除名を要求したのに対し、身内には随分甘いという印象をぬぐいきれません。
今回も、与党の議員や関係者は、このセクハラ疑惑について「今は悲しむ時間」と述べ、セクハラ疑惑を追及し、弔問を拒否する野党を公に批判しているのです。
強固な支持層には女性が多いと言われている文政権ですが、このような状況から、文政権への女性の支持がどんどん逃げているようで、支持率低下には歯止めがかからなくなっているようです。
それでは、この記事に対する反響をポッチー君に教えてもらいましょう。
■この記事に対する反響のポイント
・文大統領のダブルスタンダード批判
・支持率低下がさらに加速
・特に女性からの批判が多い
アシスタントのポッチーです!それでは、この記事に対する反響なのですが…「CNNの内容は納得だ」といったように、海外で報じられいている批判にあちらの国民も同意をしているようで、文大統領の態度に疑問がもたれているようです。
こういった姿勢は韓国の品格を落とすとも考えているようで「全世界から赤っ恥」等の声も上がっており、政権の支持率にも響きそうです。
「この件もしっかりと追及しろ」と有耶無耶では済まさないといった動きも見られます。
また、探さんも言ってたように、女性からの非難の声が特に多くなっていますね。
【これに対する私の見解】
ポッチー君ありがとうございました。
韓国国内でも外信の報道を批判することなく、報道内容に納得しているようで、ダブルスタンダードを続ける文政権に対しては厳しいコメントが相次いでいます。
文大統領はフェミニストを自称し、女性の活躍を推進するといって、公務員の女性の雇用枠を拡大するなどしたことで、職にあぶれた韓国人男性の不満が高まっているという、男尊女卑が浸透している韓国の背景も重なり、この問題が大きな議論を巻き起こすことは避けられないでしょう。
ちなみに、文政権発足後、性犯罪により懲戒処分を受けた地方公務員の数は前政権の3倍に達していることが明らかになっています。
「自称フェミニスト」文政権の就任により、韓国人女性が生きやすくなったのか?この課題は、文政権にとって大きな足かせになりそうです。
北の影響で支持率が低下しているところに飛び込んできたこの問題は、文政権にとって新たな爆弾となりそうです。
続きは動画で…