『韓国が日韓通貨スワップ重要性をアピール!?
必死過ぎる政府と国民で致命的なズレが…』
先日セカンドチャンネルでお伝えしたように、
韓国のチョン首相が日韓スワップについて締結の必要性を表明しました。
韓国は自国の不安定な状況を安定さすのに必死なようで、
日韓スワップの必要性を様々な報道で呼び掛けています。
しかし、国民の間では、政府が行った舵取りのせいで意見が真っ二つになっています。
丁世均首相「韓日通貨スワップ、やるのが正しいと考える」
韓国のチョン・セギュン首相が27日、
「日本との通貨スワップも行うのが
正しいと考える」と語った。
丁首相は27日、ソウルのプレスセンターで
開催された外信記者懇談会にて、
韓米通貨スワップの締結に続く
日本との協定の必要性について、
このように表明した。
丁首相は「通貨スワップは、現在より
多くなることができれば外貨市場にとって
良いシグナルになるだろう」として、
「かつて日本と長い間、通貨スワップを
続けた歴史があり、それが外貨市場の
安定に寄与した部分は大きい」と語った。
「韓日通貨スワップ再開が必要…韓銀も積極的に乗り出せ」
■韓日通貨スワップの再開・
無制限通貨スワップなどを推進すべき
専門家らは共通して、外貨準備高4000億ドル、
韓米通貨スワップ協定など、現在の外貨防御策では、
グローバル市場の衝撃を防ぐのに
力不足という見解を示した。
特に、為替政策の責任を負った経験のある
経済官僚出身がこのように主張した。
元財政経済部次官のクォン韓国経済院長は、
「外国人が株式で国内市場に投資した資金が
4000億ドル、債券投資額1200億ドル、
短期外債形式で流入した資金が1400億ドル
という点を勘案すれば、このうち10-20%が
流出しただけで国内金融市場が
不安定になるしかない構造だ」と述べた。
このため、経済高官らは、
先進国の中央銀行との通貨スワップを
拡大するのが現実的な解決策だと主張した。
企画財政部第1次官だったチェ元知識経済部長官は
「600億ドル規模の韓米通貨スワップを
無制限に拡大できるよう努力すべきだ」と述べた。
また「全般的に国内に流入する外貨資金を
勘案すれば、外貨準備高で資金流出の衝撃に
耐え切るには不足している」とし
「韓国が米国と無制限通貨スワップを締結した
国に属するよう努力しなければならない」と述べた。
政治的な理由で中断した韓日通貨スワップ協定を
再開すべきだという主張も出た。
2016年にはブレクジット(英国の欧州連合脱退)と
米国の金利引き上げなどで
金融市場の不確実性が高まると、
韓国が日本に通貨スワップを提案したが、
日本は釜山にある日本領事館の前に
少女像が設置されたことを問題視し、
交渉の中断を宣言した。
ユ・イルホ元経済副首相は「外国為替市場の
安全弁をもっと拡大する必要があり、
そのような観点で韓日通貨スワップを
再度論議しなければならない」とし
「この度の危機対応をきっかけに韓日当局が
膝を突き合わせなければならない」と述べた。
金融研究院のソン・サンホ院長は
「外貨資金の持続的な流出圧力を
すべて解消することが難しいことから、
投資家が韓国企業や経済ファンダメンタルズに
不安を与えないよう経済活力を高め、
金融圏の外貨資金需要を安定化させる措置を
並行すべきだ」と指摘した。
【この記事に対する私の見解】
というわけで、韓国のチョン首相は27日、
ソウルのプレスセンターで海外メディアとの記者会見に応じ、
日本とのスワップ協定について、前向きな姿勢を見せました。
過去を振り返ると、日韓のスワップ協定は2015年に終了しています。
その背景には日韓関係の悪化などが大きく関係していたのです。
その後も韓国側は度々再開を求めてはいますが、
韓国側の常軌を逸した暴挙を受けて、日本はそれに応じていません。
代表的なものといえば、2016年12月、韓国の市民団体が
釜山の日本総領事館前に公娼を象徴する少女像の設置が挙げられるでしょう。
これを日本側は日韓合意違反として「協議再開打ち切り」を通告しました。
もちろん、これだけではなく、国会議長による
「前天皇陛下への謝罪要求」や、いわゆる「応募工」の異常判決、
韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊機へのレーダー照射事件など、枚挙に遑がありません。
とりわけ文政権は、反日、反米寄りの色が強く、
中国・北朝鮮との融和をすすめてきた政権でした。
しかし、昨今の感染症の一件で、完全に自分の選択の誤りに気付かされたようです。
今回のパンデミックによる世界的な経済の混乱を受けて
2008年以来、12年ぶりに、米国との通貨スワップ協定を締結しました。
通貨スワップではなく為替スワップであるため、長期的な効果は見込めませんが、
とりあえずの韓国経済の大規模破綻は避けられたようです。
これを受けて、朝鮮日報は社説で「米国との通貨スワップが直ちに
韓国の金融市場を安定させる効果をもたらしたのをみると、
米国がわれわれにとっていかに重要な国であるか、
安全保障・経済戦線が危機に直面した時、われわれに救命の太いロープを
投げてくれる国がどこかを改めて実感した」と発言しています。
それまで文政権とトランプ政権は、対北問題、防衛費分担金問題など
様々な対立を繰り返してきたのにも関わらず、厚顔無恥もいいところです。
恐らく、日本に対しても同じスタンスですり寄ってくることでしょう。
チョン首相は日韓スワップは、日本にもメリットがあるかのような口ぶりですが、
多くの日本人はあきれ返っているに違いありません。
この未曾有の危機に、プライドを捨てることができるかが、
韓国経済の生死の分かれ目になりそうです。
しかし、国民の間では政府の思惑とは反し、
日本とのスワップ締結に疑問を抱く声も上がっています。
■この記事に対する韓国国民のコメント
・政府はやたら日本とスワップをしたがっているが私は反対です。
・日本と取引をしたら、また足元見られるよ。
・今までの事を覚えているか?よく日本と協力とか言えるね?
・基軸通貨国家の米国日本に噛みついて、必要になれば助けてか…
・頭を下げてでも締結をしてもらえ!プライドでは国は救えない!
・日本と通貨スワップは必ず必要になる、今は土下座でもしないと!
・今必要なのはドルで、円では無い。
・日本は好きではないが、世界の基軸通貨はドルと円だし仕方がない。
・仕方がない、弱い韓国が悪いんだ、つまり政府の責任だ。
・日本に韓国を救ってやったと一生言われるのか…
【これに対する私の見解】
というように、意見が分かれていますね。
実利を考えれば、日本とのスワップ協定を結ぶことは
韓国サイドにとって必要と、多くの韓国国民も理解しているようです。
しかし、米国を味方につけたことにより、気が大きくなり、
反日感情がぶり返しているのも事実です。
実利を取るか、プライドを取るか、という表面上の違いだけで、
根底では日本には頼りたくないというのが韓国人の本音でしょう。
これまで中国寄りのスタンスだった文政権が、今までの振る舞いをなかったかのように、
一転して米国や日本にすり寄っていることに、
恥ずかしさを感じている韓国人も少なからずいるようです。
ただし、肯定的な意見であっても、一時の恥をしのぐだけという考え方のようで
心底日本との協力をという考えではなさそうです。
冷静に考えているとはいえ、根本は同じ様ですね。
しかも、日韓通貨スワップと言っておきながら
ドルでほしいと言っています。
助かりたくて必死で、体裁は無視ですね。
続きは動画で…