文大統領が反政府派集会に警告！都合の悪い火種は感染症を理由に潰す！【世界情勢】

といったように、政府に批判的な保守系団体と宗教団体の集会で、クラスターが発生したことを受けて、文大統領自ら強い言葉で批難を繰り返したほか、共に民主党議員のイ・ナギョン氏は、宗教団体の中心人物である、チョン牧師に対し、「検察はチョン牧師に対し保釈中止申請を積極的に検討してほしい」と述べるなど、司法に感情を介入させることすらはばからないようです。
現在の文政権の状況がまともであれば、もっともな意見だとも受け取れるのですが、支持率低下と不動産バブル問題などで政権批判が相次ぐ中、有効な対応策が見いだせなかった文政権ですので、ここにきてちょうどいいスケープゴートを見つけたとして、保守系団体のバッシングに力を注いでいるように見えます。
確かに、今回の保守系宗教団体で起きたクラスターの感染規模と伝染スピードは、すさまじいものがあり、早急に抑え込みが必要とされる状況にあることは間違いありません。
しかし、すでに韓国国内では学校や職場などの、日常生活のあちこちで、同時多発的にクラスターが発生しており、この宗教団体だけを吊し上げる与党の態度には疑問を感じざるをえません。
5月にマイノリティコミュ二ティでクラスターが発生した際も同様でしたが、このような過度なバッシングを煽ることは、かえって濃厚接触者の隠蔽に繋がりかねません。
不運にも感染してしまったことを、政府が率先してまるで犯罪行為かのように叩くことは明らかな人権侵害と言っていいでしょう。
実際に、ソウル市はこの宗教団体の関係者4066人に対して検査進行履行命令を下し、これら関係者の所在の把握に乗り出していますが、未だ669人が所在不明となっておりこうした与党の態度はかえって防疫の足を引っ張る結果となっています。
先日は、文政権の不動産バブル問題を糾弾するデモを、感染症対策を理由に規制をかけようとし「言論の自由を奪おうとしているのではないか？」と疑問の目が向けられていましたが今回も保守系宗教団体をここまで激しく批難することは、自己保身と見られても仕方ない状況です。
元ソウル市長のパク・ウォンスン氏の葬儀は大々的に行ったのですから、与党の振る舞いも大差ないという指摘が相次いでいるのです。
どちらにせよ感染拡大が止まらない現実を前に、懸念されているのは医療崩壊です。
現時点で首都圏の重症患者の治療病床のうちで使用できるのは28.6％とも言われており、余裕がある状態とは言えません。
このような状況に置かれているのにも関わらず、14日には政府の医学生増員計画に反対する医師らがストライキを決行し、少なくとも全国でおよそ25％の医療機関が休診となるなど、医療現場との連携や信頼関係が崩壊し始めています。
国内医療機関3万3836カ所のうち、少なくとも8365カ所が診療を停止し、保健当局者によると、スト参加機関はさらに増加する可能性があるとも言われているのです。
以前より、その待遇の悪さを問題視されてきた韓国の医療現場ですが、危機的状況を再び迎えようとしている中、以前のような一丸となった自粛、防疫は難しくなりそうです。
それでは、この記事に対する反響をポッチー君に教えてもらいましょう。

アシスタントのポッチーです！それでは、この記事に対する反響なのですが…「このような時期に集会なんて国家保安法やテロ防止法を全て適用して処罰すべきだ」といったように、文大統領の行ないに賛同する声が多くみられます。
これは国民が、文政権を守ろうという意思よりも、単純に感染症に対する恐怖心が強いという側面が大きく感じられます。
しかし、その一方で「防疫を盾にした言論弾圧だ」という意見も多くみられ、この状況下で、文政権の批判勢力叩きに建前を与えていることを懸念しているようです。
また、文政権の言論統制を危惧する声は、集会を叩いている層の中からも出ています。

ポッチー君ありがとうございました。
このように、韓国国内では、感染症に対して明らかに気が緩んでいた宗教団体を、非難する声もありますが、それ以上に、このクラスター発生を理由に、政権に批判的な団体を激しくバッシングする文政権に対し、疑問の声があがっています。
文大統領にとっては、反日、反米がなかなか通用しなくなってきた今、やっと見つけたスケープゴートですが、さすがの韓国国民にも見透かされているようです。
いずれにせよこの感染拡大を押さえ込まなければ、文政権にとっても厳しい状況になってしまいますが、以前のような「一致団結感」はまるで失われている今の韓国で、ご自慢の「K防疫」はどのように活かされるのか、注目が集まります。

経済を犠牲にした厳しい自粛ができない今、かなり厳しい戦いになりそうですね。