昨年に続いて韓国仁川でまたもや発生！2万8千世帯に「水道水飲んではいけない」行政に住民の怒りと不満が爆発【世界情勢】

『韓国インチョンでまたもや発生水道水から幼虫！住民の怒りと不満』

昨年赤く濁った汚染水が水道から出て問題となったインチョンですが、今度は虫の幼虫が水道から発見され、2万8千世帯が水道水を飲めない状況になっている様です。
行政は自然発生したもので責任は無いとしていますが、住民は怒りと不安の声を上げています。

水道水から虫が出てきた仁川…2万8千世帯に「飲んではいけない」

「水道水から出た虫が這い回っている。
不安でミネラルウォーターで子供たちを洗っています」昨年、赤い水道水事態が発生したインチョン市ソ区一帯で、水道水から幼虫が相次いで発見され、住民たちが不安を感じている。
14日、インチョン市ソ区地域のマムカフェなどには、蛇口に設置されたフィルターから幼虫が発見されたという掲示物と共に、動画や写真などが相次いで上がってきている。
ソ区マジョンドンの住民だと明かしたある投稿主が前日夜遅くインターネットに上げた動画には、蛇口に設置したフィルターに幼虫が這う姿が映っていた。
ソ区コマムドンの住民だと明らかにした別の投稿主が同じ時間帯に上げた動画にも、シャワーフィルターの中で幼虫が這う姿が確認された。
この他にもソ区ウォンダンドン、キョンソドン、コムダンドンの居住者などがフィルターで幼虫が見つかったことを証明する写真や動画などを相次いで掲示した。
ソ区地域のマムカフェ関係者は「11日から幼虫関連の記事が上がり始め、昨日（13日）から本格的に苦情が寄せられている」とし、「ほとんどが貯水タンクを経由せず、直接水道水が供給されるヴィラに居住する会員たちが記事を上げている」と述べた。
住民たちは「不安で水道水の使用をやめ、ミネラルウォーターを使っている」とか「浄水器の使用も中断した」などの記事を上げて、不安を見せている様子だ。

ソ区コマムドンのヴィラ居住者のチョン・ミソ氏（37、女性）は「幼虫が出るそうなのでフィルターを確認したら黄色い色の虫が生きて動いていた」とし、「とても驚いた。
とりあえず急いでいたので、ミネラルウォーターを買って子どもを洗った」と訴えた。
インチョン市上水道事業本部西部水道事業所でも、9日から前日夜にかけてソ区タンハドンとウォンダンドンなどで「水道水から幼虫が出た」という通報が合計12件あった。
しかし、まだ水道水から幼虫が出るようになった原因は把握できていない状態だ。
上水道事業本部は、今回発生した幼虫は、夏場の気温上昇の際、貯水タンクや流し台のような溜まった水があるところに発生する種類であると推定した。
インチョン市上水道事業本部は韓国水資源公社、ハンガン流域環境庁などと共に水道水から幼虫が出るようになった原因を分析する作業を進めている。
インチョン市はまた、幼虫が発生した世帯の計量器を対象に2～3時間おきに24時間集中モニタリングを行っている。
インチョン市は幼虫の発生原因を探るため、前日午後11時頃、浄水処理の工程過程を高度浄水処理から標準浄水処理へ転換した。

市は幼虫発見申告地域であるソ区ワンギルドン（7845世帯）・タンハドン（1万5999世帯）・ウォンダンドン（4418世帯）など、2万8262世帯に対しては、水道水を直接飲むことを自制するよう呼びかけた。
西部水道事業所は幼虫が発見されて水道水が飲めない世帯に対しては、瓶入水道水のミネラルウォーターを支援する計画だ。
西部水道事業所の関係者は「専門家とも議論したが、全国的にも水道水から幼虫が出たのは類似の事例が見当たらないため、簡単に原因について答えられない状況」とし、「浄水場から排水過程まで様々な可能性を開いて調査を行っている」と述べた。
インチョン市ソ区は昨年5月、赤い水道水が初めて発生し、大きな被害を受けた地域だ。
当時、赤い水道水は水系転換の過程で既存の管路の水圧を無理に高め、水道管内部の沈殿物が脱落して各家庭に流れ込んだ。
ソ区公村浄水場の管轄給水区域に含まれた26万1000世帯、63万5000人が赤い水道水の被害を受けたものと推算された。

【この記事に対する私の見解】

報道探

蛇口をひねったら虫が出る、というホラー映画の様な記事ですが、そもそもこの記事の前に起こった「赤い水道水事態」とはどういったものか、おさらいです。
事の発端は昨年5月末「水道水が赤く濁っている」と報告されたことから始まります。
この件についてインチョン市は、時間がたてば良くなるだろうと20日以上放置していましたが、状況が一向に改善されなかった為、ようやく重い腰を上げて原因調査に乗り出します。
その結果この事態の原因は、元々使っているコンチョン浄水場が点検のため一時中断した事が始まりであるとわかりました。
インチョン市は代わりに近くのスサン・ナムドン浄水場の水に切り替えるのですが、この際充分な時間をかけて行わなければいけない転換をわずか10分で済ませてしまった為、水流の勢いが増し、送水管に付着したサビや水あかが洗い流されて水質が悪化したのです。
バルブ開放時に水の濁りが明らかであったにもかかわらず、何の手も打たずに水を供給し続けていたことも報告されました。
そもそもなぜ20日以上も放置したのか、なぜ水道水が汚染されている事を知りながら、そのまま水を供給し続けたのか、疑問は尽きません。
この調査結果を受けて環境部は「原因を基に再発防止策を7月末に発表する。
必要であれば他の地方自治体の上水道管理状態も把握し、対策を講じる」と話していましたが、今回の記事を見る限り何の対策もしていない様に思えます。
そして再度発生した今回の水道水から幼虫が出てくる問題。
今回水道水から発生した虫はカルタグ類というユスリカの幼虫のようです。
この虫は死骸などが人体に入った場合ユスリカ喘息を引き起こす危険性があります。
住民たちの不安を表す声も無理の無い事と言えるでしょう。
インチョン市はこの虫が貯水タンクや流し台で発生したもので、水道に問題はないとしていましたが、一方で14日、インチョン市ソ区の他の地域からも、水道水から幼虫が出たという報告が10件以上ある事を明らかにしました。
昨年の赤い水道水同様、誤魔化して見ないふりをしたり、問題を放置して先送りする行政の体質には全く変化が見られません。
元々韓国は公衆衛生に大きな問題がある事で有名です。
飲食店の多くでは、食べ残しを他の客に出して使いまわす事が当たり前のように行われています。
日本が韓国から輸入した食品から大腸菌が検出された事例も多く、この数字は他の先進国と比べても極めて高い数字と言えるでしょう。
この記事で取り上げられている行政の問題も原因の一つであることは間違いありませんが、国民全体の衛生意識が向上しなければ、問題の解決にはほど遠いのではないでしょうか。
それでは、この記事に対する反響をポッチー君に教えてもらいましょう。

■この記事に対する反響のポイント

ムンさん

・インフラ整備の不備が問題
・インチョン市だけでなく韓国政府も問題
・韓国の衛生管理に落胆

ポッチ―

アシスタントのポッチーです！それでは、この記事に対する反響なのですが…まず、一番目立つのはまたもや再発させてしまったインチョン市に対する怒りの声ですね、「市長は何をしている？」や「対策をすると言っていたのは何だったのか」というように、結局何もしていなかったのではないかという不信感が埋め尽くしています。
この意見は当たり前の流れだとは思いますが、行政機関に対しての不満から、韓国政府に対する不満まで飛び火しているようで「北に使う金があるならインフラ整備しろ」といったように、見た目だけを気にしてお金を投入する政府にも怒りが噴出していますね。

【これに対する私の見解】

報道探

ポッチー君ありがとうございました。
このように行政に対しての不安と怒りがあふれかえっています。
また現政権に対する不満を込めて政府を批判するコメントも目立ちますね。
ですが韓国全体に蔓延する意識の低さについて考えている人は全く居ないようです。
以前韓国のハンバーガーショップで、保健当局が衛生点検をする際、食器洗浄に使う消毒剤をハンバーガーにかけて検査を誤魔化す、という事件が報じられました。
こうした事例は枚挙にいとまがありませんが「自分が食べない・飲まないのだから問題ない」という道徳意識の欠如が根本的な原因であると言えます。
今回の記事は行政の問題ではありますが、その行政を行う公務員も同じ韓国国民です。
韓国社会全体の意識が変わらなければ、こうした問題はこれからも繰り返される事は間違いありません。