『北朝鮮の南北共同連絡事務所爆破
170億ウォンの税金吹き飛ぶ…』
先日の北朝鮮の南北共同連絡事務所爆破を受けて、文大統領も流石に落胆の声を上げていましたが、
北朝鮮が吹き飛ばしたものは、韓国の信頼だけではなかったようです
この爆破された施設には、韓国が税金で多額の出資をしており、国民はそれに不満が収まらない様子。
南北連絡事務所爆破と税金170億も飛んだ
北朝鮮が１６日に爆破したケソンの南北共同連絡事務所には、
韓国政府予算から約１７０億ウォンが投じられたことが確認された。
未来統合党のチョン・ジンソク議員が統一部に提出させた
４・２７パンムンジョム宣言にともなう事業別予算と執行現況資料などによると、
４・２７南北首脳会談があった２０１８年に南北共同連絡事務所建設に１０３億ウォンを使った。
翌２０１９年に５４億３８００万ウォン、今年は５月までで１１億４５００万ウォンを投じた。
３年間に建設費と運営費などとして総額１６８億８３００万ウォンが投入された。
連絡事務所を建設することにした当時、
土地は北朝鮮の所有地だが建設費は韓国側が全額負担することにした。
チョン議員は「われわれ国民の血税が１７０億ウォン近く投入されたのに、
キム・ヨジョン労働党第１副部長の一言で粉々に砕け散った。
北朝鮮が連絡事務所を破壊したのは南北首脳間の合意破棄水準を超え、
大韓民国の財産を破壊したもの」と指摘した。
統一部は提出した資料を通じ、
「韓国政府は連絡事務所を通じて南北首脳宣言履行と民間交流活性化など
南北関係発展に向けた多様な事業を議論し、関連通知文をやりとりしている」とした。
統一部によると、２０１８年９月１４日の南北共同連絡事務所開設後に連絡事務所を通じて
南北がやりとりした通知文は今年５月３０日までで合計１３２件だ。
このうち韓国から北朝鮮への通知文が７２件、北朝鮮から韓国への通知文が６０件だった。
統一部は通知文の具体的な内容には言及しなかった。
ただ、交流協力事業など関連通知文が８５件、当局会談と実務会議関連通知文が３１件、
遺体引き渡しなど関連通知文が１６件の順だと明らかにした。
２０１８年９月１４日にケソン工業団地内に設置された南北連絡事務所は、
文在寅政権が南北関係で収めた最大の成果と自負する事項だった。
これに先立ちキム・ヨジョン労働党第１副部長は４日の談話で
北朝鮮へのビラ散布に対する措置を要求して
南北共同連絡事務所閉鎖などを取り上げた。
続けて１３日の談話では「遠からず、無用な北南共同連絡事務所が跡形もなく崩れる
悲惨な光景を見ることになるであろう」と明らかにした。
チョン議員が受けた統一部の資料によると、「鉄道・道路連結と近代化（無償・融資）事業」には
昨年総額２９５１億ウォンの予算が投入されたが、全額不用処理された。
予算が１ウォンも執行されなかったという意味だ。
今年の予算と執行内訳欄は「非公開」と書かれていた。
これに対して統一部は
「今後南北間合意により事業内容・規模が具体化されなければならない事業であるため、
北朝鮮との交渉などに及ぼす影響を考慮し非公開にしたことを了解してほしい」とした。
「山林協力」は昨年１１３７億ウォンが予算で配分されたが、全額不用処理され、
今年は１２７５億ウォンが配分された状態だ。
「社会文化スポーツ交流」には昨年予算２０５億ウォンのうち３７億ウォンを使った。
今年は５月末までで２２４億ウォンのうち１６億ウォンを使った。
「離散家族対面」には昨年３９５億ウォンのうち４４億ウォンを使い、
今年は５月末までで２８３億ウォンのうち５０００万ウォンを支出した。
統一部は、南北会談推進関連予算現況も提出したが、
２０１９年には１５億６５００万ウォンのうち２億１２００万ウォンを使い、
今年は５月までで１４億６２００万ウォンのうち４９００万ウォンを使った。
これについて統一部は
「南北会談を準備する予算で、維持費などとして使った金額」とチョン議員室に説明した。
【この記事に対する私の見解】
このように、韓国が大金を費やして建設された南北の架け橋は、
北朝鮮側の一方的な威嚇行為により爆破されてしまいました。
特に文政権はかねてより北朝鮮への支援を続けており、
食糧支援や医療物資の支援、南北鉄道の着工にも積極的で、多額の資金を費やしてきました。
このパンデミックの裏で、北朝鮮企業が韓国に進出できるような法整備を進めたりと
北朝鮮のためには国益を損なうことすらいとわない姿勢は度々批判されてきました。
しかし、南北統一という大義名分の元、見過ごされてきたこれらの行動は、
今回の北朝鮮の韓国に対する侮辱行為と危険行為により、槍玉に上がることになりそうです。
また、爆破された南北共同連絡事務所の近くには、ケソン工業団地という、
韓国が北朝鮮との融和政策の一環として資本を提供した、工業地帯が存在しています。
2004年に企業が現地での生産活動を開始したのですが、北朝鮮が弾道ミサイル実験を行ったことを
契機として、2016年02月、韓国は操業停止と人の引き上げを行いました。
しかし、その後北朝鮮が独自に工場の再稼働を行っていたことが判明しています。
これらの工場に資本を出資したのは韓国の一般企業です。
南北統一という言葉に乗せられて出資した工場は、今回の爆破により、
完全に北朝鮮によって乗っ取られてしまったと言っていいでしょう。
文政権はケソン工業団地の再開をチラつかせることで、これらの企業の溜飲を下げてきたのですが、
アメリカの経済制裁の圧力に負け、結局実現しませんでした。
せっかく出資したのにも関わらず、政府に騙され、文在寅大統領に誤魔化され、
結局、北朝鮮に近隣施設を再稼働の夢もろとも爆破されてしまった韓国企業ですが
彼らがケソン工業団地に残してきた資産は9,000億ウォンに上るとされています。
これはハードウェアをはじめとする固定資産の完成品などの流動資産だけ考慮した金額であり
その他の投資損失まで合わせれば1兆ウォンを超えると言われています。
これらの企業の損失に対して、保険などを通じて政府が支援した金額はわずか5,000億ウォン。
政府が特別な対策を出さない限り、残りの金額は、企業が損失として抱え込まざるを得ないのです。
出資した韓国企業はケソン工業団地の稼働中断を違憲として憲法訴願や、
政府を相手取って民事訴訟を起こしていますが、
司法にまで文政権の支配が及んでいる韓国で勝訴できるとは思えません。
多額の損失を伴う外交の大失敗の尻拭いを、文大統領自ら行うと思いきや、
キムヨンチョル統一相の辞任によって、責任問題を有耶無耶にしようとしているようです。
米中対立と南北対立が激化し、国民の中国と北朝鮮への嫌悪感が高まる中、
これまで親中、親北の振る舞いを続けてきた文政権は苦しい局面を迎えています。
強硬姿勢を緩めない北朝鮮との関係改善をはかることはできるのでしょうか？
■この記事に対する韓国国民のコメント
・いくらお金を使っても一瞬で消し飛ぶ…
・税金を使うだけ使って国の経済を滅ぼし、肝心の成果は何も得られない
・統一部に入るお金を全て国防費に回せ
・３年間で外交も安保も経済も全てが台無し
・もうこれ以上北には何もしないでください
・北には支援どころか慈悲の一つも与えてはいけない
・こんな状態でも対北支援なんて言葉は出てくるのだろうか？
・北は既に私たちと同じ民族ではないようです
・法律まで変えようとした挙句に連絡所を爆破されるという無能っぷり
・これでも大統領の支持率は急降下しない
【これに対する私の見解】
といったように、かねてより韓国国民が懐疑的な目を向けていた
文政権の北朝鮮への異常なまでの忖度ぶりが
この南北対立で一気に表面化し、批判の声が続出しています。
ただでさえ赤字続きの韓国財政ですから、本来北朝鮮に与える金などないはずです。
良好な関係を築いている時期もあった日本やアメリカとの関係を悪化させてまで
北朝鮮と中国を選んだ文政権の外交の結末が、
中国には軽視され、北朝鮮とは史上最悪レベルの関係になったことは、
これまで文政権を支持してきた層の離反にも繋がりかねません。
また、キム・ジョンウン氏の体調不良疑惑が拭えない中、
その妹であるキム・ヨジョン氏の発言力がますます大きくなっていくことが予想されています。
以前から文大統領に対し反発する態度をとってきたキム・ヨジョン氏の存在は、
文政権にとって深刻な悩みのタネになりそうです。
実利よりイデオロギーを優先してきた結果、
外交も経済も滅茶苦茶になってしまいましたね。
続きは動画で…
