韓国政府対応に大慌て！イランによる「韓国タンカー拿捕」は原油代金未払いのせい？韓国人「悪いのは米国か文政権か？」【世界情勢】

今回の記事に触れる前に、まず前提として、韓国はイランに対して、およそ10年間原油と超軽質油の輸入代金を支払っていません。
米国の対イラン制裁によって、イランとのドル取引が禁止された事が理由だと、韓国側は言っていますが、これは全くの大嘘です。
確かにこの制裁によってイランの資金は各国で凍結されていましたが、その後オバマ政権との核合意で、一時制裁が緩和されたので、韓国には輸入代金を支払うことが出来たのです。
実際そのタイミングで日本を含むほぼ全ての国はイランへ代金を支払っていますが、なぜか韓国だけは支払いを引き延ばし続けます。
やがて米国の対イラン制裁が再び強化されると、韓国はそれを理由にイラン口座にある70億ドルを凍結しました。
こうした韓国の一連の動きには意図的なものがあったとしか考えられず、率直に言って、国家ぐるみの泥棒行為と呼んで差し支えないでしょう。
その経緯を踏まえて今回の記事を見ると、拿捕の理由を海洋汚染とするイラン革命防衛隊の主張はそのまま鵜呑みにすることは難しく、本当の狙いが韓国の原油代未払い問題にあるのではないか？と言うアルジャジーラの報道には説得力があります。
今までもイランは何度もこの原油代未払い問題について話し合いを求めているのですが、韓国側はのらりくらりと時間を引き延ばすばかりでまともな対応をしようとしていません。
昨年7月には業を煮やしたイラン側が「国際訴訟で対抗する」事まで明らかにしましたが、これに対して韓国側はまさかの逆ギレで駐韓イラン大使を呼びつけ、抗議までする始末です。
まさに言葉通りの盗人猛々しい態度で、イラン側の行動を全肯定するつもりはありませんが、心情的には少しイランに同情してしまいますね。
10年にも渡って支払いを踏み倒し、その責任を米国に押し付け、逆ギレする韓国とは、話し合いに意味が無いとイランが考えても無理はないのかも知れません。
記事の最後にもある様に、イランは凍結されている資金でワクチン購入を検討しています。
しかし以前から、イラン外務省の関係者は、「米国の制裁対象になっていない医薬品や食料品の輸出入代金の決済は可能」なのに、「韓国政府はまともに対応しない」として韓国に対する不信感を募らせていました。
現在も感染症の被害が深刻なイランにとってワクチン確保は必須ですから、信用のおけない韓国に対して、保険として韓国籍のタンカーを拿捕したというのが、今回の経緯ではないかと考えられます。
どちらが悪いと言うつもりはありませんが、少なくとも問題の発端となる踏み倒しをした韓国に同情の余地は無さそうです。

それでは、この記事に対する反響なのですが…「米国の機嫌を伺うために、支払うべきカネも渡さなかったのか？」「国際関係もめちゃくちゃだ」「文政権の奴ら、前にイランと石油取引をするなと米国が警告した時に聞かなかったから…」「払う意思があっても米国が脅しを掛けている状況なのでどうすることも出来ないだろ！」このように韓国国内からは様々な意見が出ていますが、大きく分けると、米国の責任だと考える人と、文政権の責任だと考える人の二つに分かれているようですね。
しかし「買った代金を支払う」という、当たり前の事ついて気にしている人はごく少数のようです。
盗んではいけないという事は人間として最も原始的なルールの一つだと思うのですが、それをごく少数の人しか理解していない韓国は本当に文明国なのでしょうか？そもそも支払う事が出来たのに支払わなかったのは韓国であって、その後に制裁を強化した米国に文句を言うのはお門違いです。
イランとの関係を拗らせたのは文政権の外交ですが、元々この不払いは文政権以前から続いている問題です。
誰かに責任を押し付ける前に、もっと根本的な欠陥に気付いてほしいのですが、それが出来ないからこそ、話し合いも通じないという事でしょうか。

今回のイランの行為はとても擁護出来ませんが、話し合いの出来ない相手には強い態度を示すと言う点では、我々も少し学ぶべきところがあるのかも知れませんね。