韓国経済陣トップの驚き予測「韓国の輸出は日本を追い越す！」最悪の状況から目を逸らしての予測に、韓国人も呆れはてる…【世界情勢】

というわけで記事では「日本と韓国の存在感が変わった」として、近い将来韓国の輸出額が日本を上回ると報じています。
しかしその根拠は記事にもあるように「韓国が2010年以降の輸出成長率を維持する」という前提ありきのもので、実際には感染症が拡がっていった今年3月以降、韓国の輸出額前年同月比は6か月連続でマイナスになっています。
記事の通り9月には一旦プラスにはなりましたが、一月と持たずに韓国の10月の輸出は3.8％減少してしまいました。
これでは「韓国が2010年以降の輸出成長率を維持する」という前提は、全く成り立っていないのではないでしょうか？このような、お花畑全開の妄想を広げるのは自由ですが、今後も韓国の輸出成長率が増え続けると言う見込みは甘いとしか言いようがありません。
また記事にある「中国の製造業自給率向上」で日本の「輸出競争力が低下」するという予想も、RCEPの事が考慮されておらず、これについても全くの見当外れです。
先日締結されたRCEPは、日本にとって全肯定できるものではありませんでしたが、今まで中韓では結ばれていなかった自由貿易協定が結ばれたという意味で、日本にとって輸出をしやすくなり、実利面での意義が非常に大きいからです。
以前は日本の製品に大きく関税が掛けられていた為、日本はハンデを背負った状態で中韓のメーカーと競わなければならなかったのですがRCEPによりそのハンデは無くなりました。
これによって日本製品の輸出が増加するのは明らかですし、今まで関税で保護されてきた韓国の中小メーカーに大きな打撃を与える事は間違いありません。
更に言えば、現在韓国で比較的好調とされる半導体や、大きな割合を持つ自動車産業では、部品や素材、製造機械を日本に依存している構造ですから、韓国の売り上げが伸びれば伸びるほど日本に利益が生まれてしまうのです。
あんなに嫌っているはずの日本の為にせっせと働いてくれるなんてずいぶん親切ですね。
そもそもこの記事の内容は海外への輸出にばかり偏っています。
輸出額が日本を超えるほど増加し続けてているのであれば、韓国国内はさぞや潤っているのかと思いきや、国内景気は振るわず2020年通期ではマイナス成長の見通しです。
結局のところ儲かっているのは一部の大企業のみで、大多数の韓国国民は不景気の中で今でも苦しんでいるのです。
「財閥を解体してその富を国民に分配する」と宣言した文大統領ですが、結局は何も改革が進まずむしろ格差は広がる結果になってしまいました。
そもそも、財閥企業の解体=韓国の崩壊という状態はそのままに、どのようにして財閥を解体するつもりだったのでしょうね。
記事は最後にTPPに参加する事で韓国が更に飛躍すると締めていますが、日本が牽引する事で成立したTPPの助けを借りて日本に勝利宣言をするとは、一体どのような神経をしているのでしょうか？都合のいい箇所のデータだけを抜き取って、この最悪の状況は考慮しない、韓国全経連とは、だれでもなれてしまうのではと思ってしまいますね。

それでは、この記事に対する反響なのですが…「日本は輸出で暮らす国じゃないのに比較対象がちょっと」「去年の数値が役に立つのか？」「韓国は輸出が生命線だが、日本は輸出できなければすぐに潰れますか？」といったように、日本への勝利宣言でホルホルしているかと思いきや案外冷静な人も多いようですね。
記事を鵜呑みにしている人も居ますが、能天気な人は少ないようです。
「輸出だけ？大企業だけが好調という意味」という声の様に、記事の意図的な誘導に気付いている人もいるようです。
歴史問題では感情に引っ張られても経済は実生活に関わる事ですから、不景気を体感している国民からすれば記事に安易に信じる事は出来ないのでしょう。
そもそも記事の通り「韓国が日本に勝てる」のであれば、韓国にTPP加入を促すのは矛盾でしかありません。
そんな夢を見る前に内需拡大の為に輸出で得た利益を使えばいいと思うのですが、4度の補正予算で借金まみれの文政権には難しいのかも知れませんね。

自分に都合が良い点ばかりをつまみ妄想を前提にした韓国の勝利ですが、結局のところ日本頼みのようですね。