韓国企業のデッドライン突破！1100ウォン台崩壊ウォン高ドル安で韓国経済に赤信号だが…韓国人「貿易収支黒字バンザイ！サムスン足を引っ張るな！」【世界情勢】

といったように、長期的なドル安の流れの中で、輸出によって支えられている韓国経済は危機的な状況に陥っています。
ところが韓国国内では、危機感を感じるどころか、景気低迷がもたらした「不況型黒字」に大喜びしており、焦りを感じている国民は少ないようです。
最近韓国メディアを賑わせているのは「貿易収支黒字」の文字。
ですが、そもそも韓国は輸出に大きく依存している経済構造ですから、輸出額が輸入額を上回ってなければ、経済が立ち行かなくなります。
日本ほどの経済大国となれば、貿易収支にこだわらなくとも、長年積み上げてきた第1次所得収支により、黒字状態をキープすることができます。
そのため、今回のパンデミックにより輸出が冷え込んだとしても、韓国経済のように乱高下することはないのです。
しかし、輸入と輸出に頼っている韓国では、パンデミックのような天災に加えドル安などの為替リスクだけでなく、中国や東南アジアの新興国の台頭により輸出品目に競争力がなくなれば、たちまち破綻に追い込まれてしまいます。
今回の韓国の貿易収支が黒字になったというのは、輸出の回復に輸入の回復が追いつかず、不況型黒字が継続しており、そのために黒字幅が拡大しているのです。
問題なのは、この「見せかけの黒字幅」でさえもドル安が続けば跡形もなく消えてしまう点でしょう。
韓国メディアは「6カ月連続の黒字」だと精神勝利発言を繰り返していますが、大前提として貿易収支は黒字状態でなければ成立しない経済構造なのに、何を言っているんだと感じざるを得ません。
特に韓国経済の大黒柱である財閥企業は、米国との貿易が生命線ですから、今後一気に転落する可能性も孕んでいるわけです。
現状、サムスンやSKハイニックスは半導体部門で順調な利益をあげていますが、グループ全体で、様々な部門にスポットライトを当てると、低迷の片鱗は見え始めています。
例えば、ルノーサムスン自動車は、内需不振と輸出の減少を受けて、11月に続き12月も釜山工場の夜間操業を行わず日中のみ操業することを決めています。
同社の10月の国内販売は7141台で前年同月比15％減少し、輸出は392台で93.9％急減しており、競争力において他国に誇るもののない分野においては、相対的なウォン高と不景気による内需低迷で転落は避けられなくなりそうです。
また、サムスンやSKハイニックスの半導体部門というごく一部の産業が、黒字を叩き出すといった歪な状況は、韓国国内の格差をさらに助長し、内需はさらに落ち込んで行くでしょう。
文政権のプロパガンダによって高まった韓国国内における「財閥憎し」という感情が、これ以上強まっていけば、ますます韓国は分断されていきます。
ドル安による輸出企業の苦しみを「財閥解体ショー」と笑っている先に待っているのは、韓国経済の崩壊だということに気づいている国民が、どれほど存在しているのか？つい最近まで文政権が70％近い支持率だったことを考えると、まともな感覚を持った人は少数派と言えそうです。

それでは、この記事に対する反響なのですが…「このままではサムスン、現代が奈落に向かう」「企業は韓国から離れてこそ生き残れる」「ウォン高ドル安が進んでサムスン終了だ、結局、サムスンが韓国経済を駄目にするんだね」このように、韓国国内ではドル安のメリットばかりに着目し、韓国経済の大黒柱である財閥企業が苦しんでいる様子にはどこ吹く風の政府に対し、このままだと大企業の業績悪化が避けられない状況に絶望感を感じる声が多いです。
しかし、文政権の「反財閥プロパガンダ」が浸透しているのか「これもサムスンのせい！財閥のせい！」と、反日同様に政府の仕立て上げたスケープゴートに怒りを向けているコメントも見られます。
韓国経済が低迷していた際は「サムスン頑張れ」と言っておきながら、黒字が続くとすぐさま低迷の原因になると叩きだすのは呆れて果ててしまいます。
しかし、政府の無策も問題で、ドル安に対する通貨防衛となれば米国との兼ね合いもありますから、経済音痴、外交音痴の文政権が為す術がないという現実もあるのかもしれませんが、いずれにせよ最近の韓国メディアと政府の現実逃避ぶりは目に余るものがあります。
韓国が半導体部門に従事する者と不動産バブルで儲けた者以外は生き残れない国になるのも時間の問題かもしれません。

輸出企業が倒れた後に一気にウォンが暴落したら本当に笑えない事態ですが何を根拠に楽観視しているのか、気になるところです。