『ISD訴訟敗訴の韓国政府だが英国内の資産仮差し押さえをくらう』
大宇エレクトロニクス事件を巡って、イランの投資家からISD訴訟で敗訴した韓国ですが、これまた放置を決めていたようで、支払いが遅れているという事でイランの投資家ダヤニ家によって、英国内の韓国資産を仮差し押えされてしまいました。
ダヤニ家、韓国石油公社保有の英国株を仮差押え … なぜ?
韓国政府を相手取った投資家・国家間訴訟(ISD)で勝訴したイランのダヤニ家が、韓国石油公社保有の英国会社の株式を仮差し押さえにかけた。
韓国政府がISDで敗訴した後も、それに伴う措置を取っていないという理由だ。
2日、政府によると、イランのダヤニ家は英国高裁に韓国石油公社が保有している英国のダナ石油公社株式の仮差し押さえを申請した。
ダナは、韓国石油公社が2011年に持分100%を3兆4000億ウォンで買収した子会社だ。
韓国石油公社は先月14日、仮差押の事実を英国裁判所から通報された。
イランの家電メーカー『エンテクハブ』を所有しているダヤニ家は、2010年、大宇エレクトロニクスの買収優先交渉対象者に選ばれたが、韓国資産管理公社などの債権団は、資金調達計画の不透明さを問題視し、契約を解除していた。
その後、ダヤニ家は韓国政府を相手取り「契約過程で起きた損害を賠償せよ」としてISDを提起し、2018年6月、勝訴した。
韓国政府は、ダヤニ家側に契約金など730億ウォンを返済しなければならない状況に直面したため、英国の裁判所に控訴したが、昨年12月に敗訴した。
敗訴後、韓国政府は「債権団と協議し、契約金の返還など後続措置に乗り出す」とし、ダヤニ家と非公開協議を進めてきた。
しかし、ダヤニ家が支払った契約金(578億ウォン)に利子と訴訟費用を足した730億ウォンをすべて支払うか、どのような方式で支払うかなどをめぐって協議が長引いた。
返還が遅れると、ダヤニは仮差し押さえカードを取り出した。
ダヤニ家は2019年2月にもオランダの裁判所に現地進出した韓国企業が政府を相手取って債務をめぐって仮差押を試みたが失敗に終わっている。
仮差押えの最終決定は10月5日に出るという。
【これに対する私の見解】
イランとはこの件以外でも原油代金の支払いを巡って揉めている状況ですが、韓国側も支払いを渋っていましたが、今回ばかりは裁判で出た結果なのでどうしようもできません。
また、日本の様に韓国と関係を維持したいと画策する勢力もありませんので、気兼ねなく非情な対応を取ってくるでしょうから、放置したのは悪手でしたね。
韓国側も不服を申し立てていましたが、イギリス高裁はダヤニ家側の主張を認めており、流石にお手上げという事で、韓国の金融委員会はこの契約金を支払う方向で動いているようです。
しかし、この苦しい状況で730億ウォンという敗訴費用を支払う事は非常に厳しく、また国民の税金から支払われる事にもなるので、その方面でも不満が出てくるでしょう。
しかし、イランとのいざこざは本当に韓国にとってのアキレス腱になりかねません。
この件はまだしも、先に述べた原油代金の支払いについても、訴訟をちらつかされています。
そこで負けてしまった場合、支払いに対してイランの圧力が更に強まるでしょう。
そうなった場合、またもや米国との溝を深める懸念材料が悪化した状態になってしまいますね。
日本とのやり取りをみていると韓国に「約束を守れ」は意味がないという事が分りますね。
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