『韓国政府と韓国医療界の対立…スト実施の医師達に法的措置も』
現在韓国で、医師たちによる大規模なストライキが行なわれており、大きな問題となっています。
感染症拡散の第2波に苦しむ状況で起こったこのストに、政府は法的措置も考えているようです。
合意を得ず増員を強行した政府、自らの立場を守る為ストをする医師…どっちもどっちですね。
スト実施の医師に「最大限制裁」 法的措置も=韓国首相
韓国の医師らが26日、医大の定員拡大や公立医大の設立などの政策に反発してストライキに入ったことを受け、チョン・セギュン首相は汎政府対策会議を緊急開催し、「国民の生命と安全を守るため、集団行動に対抗して迅速かつ断固とした対応を取る」として、「無断で現場を離れた専攻医(研修医)らに対し、法が認める最大限の制裁措置を迅速に断行する」と強硬対応の方針を示した。
また、「医療の空白で国民の生命が脅かされることを放置すれば、政府の役割を放棄することになる」と強調した。
韓国政府は同日午前8時、首都圏の病院に勤務している医師らを対象に業務開始命令を出した。
命令に違反する場合、法的措置を取る方針だ。
医療法によると、業務開始命令に正当な理由なく従わない場合、医療免許の取り消しか3年以下の懲役、または3000万ウォン(約270万円)以下の罰金刑が科せられる。
チョン首相は「感染症により危機的な状況であることを勘案すれば、忍耐心を持って現場復帰を待つにはあまりにも切迫した状況」と説明。
「厳重な状況で国民の生命を人質とし、集団行動を本格化した(医師)団体に深い遺憾の意を表明する」と述べた。
【これに対する私の見解】
何と言いますか、互いの言い分は理解できるのですが、どちらも自分達最優先なんですよね。
ここでストライキしてしまう医師団も、今後を心配する事は解りますが、流石に患者をほったらかして主張するやり方には疑問を感じざるをえません。
そして、政府の対応なのですが、この状況でのストは致命的とはいえ、法的手段に出て、さらに不満を増幅させるやり方には疑問を感じます。
そもそも、この問題は何が原因かをざっくり説明すると、政府がパンデミックの対策として、医者の数を増やすことを表明、そうすると、既存の医師たちが、この状況が落ち着いた際に、医者が増えた事によって、自身の仕事が失われるのではないかと反対しているのです。
確かに、需要と供給のバランスが崩れてしまう事で起こる問題は、生活に、モロ影響を及ぼすことになるでしょうから、放置することはできないでしょう。
僕としてはこの問題は、きちんと未来を見据えた合意を医師団から得ずに、ただやみくもに、その場凌ぎをを強行した政府側に問題があるのではと思います。
医師団のストも、日本人的な感覚では考えられない行為なのですが、彼らも、一番大事なのは自分自身という追い詰められた立ち場なのかなと思います。
しかし、何にしても時期が悪いですね。
ストも間違えばただの脅迫ですから…
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