『韓国産業の悲鳴、双龍自動車投資無ければゾンビ化』
先月は韓国の航空業界の末期状態が報じられましたが、今度は自動車業界で脱落企業が出そうです。
その企業は双龍自動車で、4月の時点で筆頭株主だったマヒンドラグループがその立場を退くと公表しており、いよいよ存続自体が危ぶまれてきましたが、どうなるのやら…
韓国の双龍車、11年ぶり生死の岐路…投資家なければ「法定管理」不可避
韓国の自動車メーカー双龍自動車が14日、会計監査を担当するサムジョン会計法人から「監査意見拒否」を受けた。
2四半期連続だ。
これを受け、管理銘柄に指定された双龍車は18日に取引が停止された後、19日から取引が再開される。
管理銘柄指定は2009年の企業回生手続き(旧法定管理)以来11年ぶりとなる。
拒否の理由は累積赤字のため企業の連続性が不確かだからだ。
双龍車は2017年1-3月期以降14期連続で赤字を出し、この期間の累積赤字は6271億ウォン(約560億円)にのぼる。
双龍車の将来は大きく3つのシナリオに圧縮される。
▼大株主のマヒンドラが望むように新しい投資家が現れて突破口を開く▼政府が介入して双龍車株を取得して目の前の問題を解消する▼また法定管理に入る--ということだ。
これに先立ち双龍車の大株主マヒンドラは持ち株比率(74.75%)を低めて新しい投資家を見つけることにしたが、まだ新しい投資家は決まっていない。
また、マヒンドラが双龍車株を減らせば、直ちに外国系銀行からの借入金約2000億ウォン(約180億円)を返さなければならない点も、新しい投資家探しの障害として作用している。
産業銀行など政府の支援も難しい、監査人の意見のように「いま支援しても長く持ちこたえることはできない」という見方が多いからだ。
韓国自動車研究院のイ・ハング研究委員は「下半期には双龍車よりも売り上げが多い部品企業の問題が出てくるはず」とし「政府の支援はここに向かう可能性が高い」と述べた。
労働界では「双龍車の国有化」の話が出ているが、しかし、産業銀行など、こうした可能性について始終一貫して否定している。
このままだと法定管理手続きに入るしかない。
この場合、経営正常化のためのリストラが避けられないが、労働組合の抵抗で難航が予想される。
匿名を求めた業界関係者は「新しい投資家を見つけるにしても、法定管理に入るにしても、生き残るためには人員を削減しなければいけないが、双龍車はストライキ(2009年)による傷がまだ残っていて、まさにジレンマの状況」と話した。
【これに対する私の見解】
まあ、普通に考えてこの企業に投資をしようと思う投資家がいるのかというところですよね。
人件費が高めで、何かあればストライキをすぐに起こす作業員たちと、何度も政府の介入を受けてやっと立っているオンリーワンの無い企業…それに加えて前の株主は必死に逃げようとしているのですからね。
この条件で買収しようとするような人はよほどの物好きしかいないでしょう。
韓国は、あまりにもカントリーリスクが高くなりすぎてしまいましたね。
それでは、いつものように政府が買収して国有化するのかという意見も出ています。
確かにそうすれば失業者の増加は抑えることが出来ますし、それなりの企業の倒産という、韓国にとって世界に恥を晒すこともなくなります。
まあ、記事の中でも「いま支援しても長く持ちこたえることはできない」と、支援=税金の無駄遣いと本音を言っていますのでそれも難しそうですね。
ただし、このまま放置していると、マヒンドラが通る悲惨な結果を見る事によって、韓国企業に投資することのリスクが全世界に知れ渡ってしまい、更なる外資の離脱を招く事になりそうですね。
これは、自動車業界と言うより韓国に対する投資の面でダメージが大きそうですね。
続きは動画で…
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韓国産業の悲鳴、航空業界に続き自動車業界も終わる…双龍自動車が投資無ければゾンビ化【世界情勢】
韓国の双龍車、11年ぶり生死の岐路…投資家なければ「法定管理」不可避