『韓国企業に米国が名指しで圧力!「5G通信からファーウェイ外せ」』
米国と中国、両方の間を上手く渡り歩いていると思っていた韓国ですが、とうとう米国から名指しで警告を受けて、どちらを選ぶか選択を突きつけられてしまったようです。
どちらを選んでも大きな痛みが伴いますが、果たしてそれを乗り越える事は出来るのでしょうか?
米国「LGユープラスは、Huawei抜け」公開圧力…言葉惜しむ国内通信社
韓国通信会社が使用する設備の企業に触れた米国高官ストレイヤー次官補「ファーウェイを土台にした5Gは中国共産党が監視」LGユープラスのセキュリティ問題はあり得ない…困惑した立場科学技術情報通信部は言葉を惜しむ…他の通信社も顔色を窺う米国がファーウェイの通信機器を使うLGユープラスに対し、機器を取り外すよう公に圧力をかけると、国内通信各社は言葉を控えている。
米国が公に狙ったのはLGユープラスだが、政治的な問題に大韓民国ITの血管である通信網適用技術(設備サプライヤー会社)が揺れるのは望ましくないからだ。
特に当事者のLGユープラスは困惑している。
23日、外信などによると、ロバート・ストレイヤー米国務省サイバー・国際通信情報政策担当副次官補は21日、映像ブリーフィングで「我々はLGユープラスのような企業に対し、信頼できないサプライヤー会社から信頼できる会社に移るよう促す」と主張した。
ストレイヤー副次官補はLGがファーウェイ設備の使用を中断した場合、米国からインセンティブがあるのかという質問には「我々は彼らがそうすることに対して、いかなる経済的インセンティブを与えないだろう」とし「我々はこれを深刻な安保事案と考える」と答えた。
同氏はLGユープラスにファーウェイ設備の排除を要求したことに対し「5Gを基にした自律走行車やスマートフォン製造、遠隔医療などを推進する中で、ファーウェイ技術を使用すれば中国共産党が監視ツールとして使うか、支障をきたす方式でその技術を弱めるかなどを決定できるようになる」と主張した。
ストレイヤー副次官補の発言は、今月14日のマイク・ポンペオ国務長官の発言とも脈を同じくする。
ポンペオ長官は、ファーウェイ機器を使わないSKテレコムとKTを「クリーンな業者」として取り上げ、他の通信会社の反ファーウェイ戦線への参加を促した。
米国は、5G移動通信網の構築でファーウェイを排除するよう各国に圧力をかけてきた。
その結果、英国政府は14日、ファーウェイ設備を制限的に許可していた従来の政策を覆し、ファーウェイの5G移動通信設備の購入を禁止し、2027年までに設置された設備をすべて除去することを決めた。
韓国のLGユープラスに要求する措置も、今年11月の米大統領選挙を控えた、中国を敵と規定して支持勢力を結集するためのトランプ大統領の意図と解釈される。
米国はLGユープラスに対するファーウェイ設備の排除を公に言及した21日、ヒューストンの中国総領事館を閉鎖するよう中国政府に要求した。
当事者のLGユープラスと韓国ファーウェイは公式な立場を示していない。
ただ、米国がファーウェイ排除の理由として言及しているセキュリティ問題は理屈に合わないという立場だ。
LGユープラス関係者は「当社はLTEと同じく5Gでも基地局設備は4つのベンダー(三星電子、ノキア、エリクソン、ファーウェイ)を使用しているが、このうちファーウェイ基地局設備はネットワーク設備のうち最も高い水準のCC(国際共通評価基準)認証を取得しており、基地局運営は国際標準情報保護管理システムであるISO27001を取得し、5G基地局運営管理にも安全性を立証している」と明らかにした。
チャン・ソクヨン科学技術情報通信部第2次官は、米国政府によるLGユープラスへのファーウェイ設備退出圧力についての質問に「よくご存知のように5Gではセキュリティが一番重要だ」とし「政府は5Gセキュリティ協議会を通じて管理しており、具体的な機種選定は通信事業者が様々な点を考慮しなければならない」と言葉を慎んだ。
別の通信社関係者も「ファーウェイ設備を使用していないが、外交問題まで絡んで何とも言い難い」と明らかにした。
【この記事に対する私の見解】
米国から名指しされてしまったLGユープラスですが、ファーウェイとの関係は深く、それを切り捨てる事は容易ではありません。
両社は共同でソウルにモバイルイノベーションセンターを設立したり、上海にあるR&Dセンターで5G技術に関する研究・製品開発を協力したりといった長い間、技術提携をしてきた過去があるからです。
また、過去の経緯だけではなく競合より2割から3割安いコストパフォーマンスの高さもファーウェイ製品を手放せない理由と言えるでしょう。
現在、5G網を構築する基地局の多くをファーウェイに依存しているLGユープラスですが、万が一これが使えなくなってしまった場合、非常に大きなダメ―ジを受ける事は間違いありません。
この報道の後、LGユープラス株が7%近く下落したことからも、問題の深刻さが分かります。
このように経済的・技術的な理由で、どうしてもファーウェイを手放したくないという韓国側の心情は記事にも表れています。
記事では今回の米国の警告を、「大統領選挙を控えたトランプ大統領のアピール」と、まるでファーウェイに安全保障上の問題が無いかのように書いていますが、これは完全に論点のすり替えでしょう。
記事の冒頭でストレイヤー副次官補が述べているように、この問題の本質は「深刻な安保事案」です。
これまでの事を考えても、ファーウェイはこの点において、特に問題が多い企業と言えます。
人民解放軍に所属していた技術関係者が集まって創業した会社ですし、そもそも中国は国家情報法において、「いかなる組織及び個人も国家の情報活動に協力する義務を有する」と定めている国家です。
そんな中国の会社が、外国に輸出する製品のみ別の仕様で作るとは考えにくいですね。
いくらコストが安くても、情報漏洩などのリスクがある以上、ファーウェイを避けるべきだと考えるのが普通で、この考えは世界中に広がっています。
米国・英国に続いて、フランスも先日ファーウェイ排除の意向を明らかにしました。
こうした流れを推し進めるように、米国は同盟国・友好国に対して5G網の中にファーウェイの基地局を組み込ませないよう求めています。
今後もこれに同意する国が増えるのは間違いないでしょう。
一方、態度を保留したままの韓国は同盟国のはずですが、このまま時間を稼いで状況が変わるのを期待しているのでしょうか?あるいは日本の輸出規制に対して言っていたように、安全保障の問題と貿易問題をすり替えるつもりなのでしょうか。
米国がそんな手に乗るほど甘い相手だとは思えませんが、いずれにしてもコウモリ外交のツケを払う時はそう遠くはないようです。
それでは、この記事に対する反響をポッチー君に教えてもらいましょう。
■この記事に対する反響のポイント
・LGは元々親中だったので驚きはない
・世論は中国を選択することは望まない
・文政権はそろそろ選択をしないといけない
アシスタントのポッチーです!それでは、この記事に対する反響なのですが…「LGは元々ファーウェイとの繋がりがあったのでいつかこうなると思っていた」と今回の警告に対して特に驚いている様子はなく、ついに来たかという様子です。
「中国市場を狙うと世界市場を逃す」といったように、国民の間では、米中の選択は中国orその他の国かの判断になっているようで、中国との関係を鑑みた場合、ここで中国を選択するという事は、“一生中国の下についていく”という判断をすると捉えているようですね。
【これに対する私の見解】
ポッチー君ありがとうございました。
国民の声は政府や企業と違い、中国やLGに批判的な意見が多いようですね。
これは中国との結びつきが強くなることに対する不安を表しているようです。
色々と問題のある相手だと分かっていても、利益を優先して付き合いを続けてきた結果ですから、正直言って自業自得な気がします。
ですが事は安全保障問題ですから、さすがに国民の皆さんも危機感を覚えるようになったのかもしれません。
しかし、可能性は低いですが、もし政府が国民の声を受け入れ、中国に強い態度で臨んだとしたらどうでしょう。
その場合、最大の輸出国相手である中国との貿易が冷え込み、韓国経済全体に多大な損害が発生する事は容易に想像が出来てしまいます。
どちらを選んでも国民の不満の声は収まりそうにありません。
そろそろ覚悟して痛みが伴う決断をすべきだと思うのですが、それが出来ないのもまた韓国らしいと言うべきでしょうか。
アメリカと中国、どちらを選んでも厳しい結果が待っているようですが、これもコウモリ外交のツケと腹を括るしか有りませんね。
続きは動画で…