韓国は移民先として魅力はある？富裕層の脱出、進む経済空洞化、外国人労働者が来ても定着しない理由【世界情勢】

随分悲観的な内容ばかりですが、実際のところどうなのか見てみましょう。
①にある「孤立語」とは、それぞれが独立した意味を持つ単語を重ねて文章を構成するもので、その代表例が漢字であり、複雑な情報を簡潔に表現できる反面、覚えなければいけない単語の数が多くなるのが特徴です。
26文字のアルファベットに対して、100,000を超えると言われる漢字では、習得が難しいのは当然と言えるでしょう。
欧米やアフリカなど、漢字に親しみの無い国にはハードルが高そうです。
②と⑥の徴兵制についてですが、特に韓国ではその厳しさが知られています。
しかしその月給は1～2万円で、2018年に増額され約3万円に引き上げられましたが、依然として韓国の最低賃金以下なのは間違いありません。
社会的・経済的に恵まれている人ほど、兵役を避けたくなるでしょう。
③の集団主義・全体主義社会ですが、これは現在の政権が文政権である事に端的に表れています。
感染症対策において、国民の行動を追跡できるような監視社会を生み出した文政権。
にもかかわらず、国民の支持を得た事は、集団主義・全体主義が浸透している証拠と言えるでしょう。
こうした国に移民したいと思う人は、少なくとも人権意識が強い国では少ないはずです。
④の「韓国には関心もない」という言葉は、韓国を移民先に選ぶ明確な長所が無い、というふうにも読み取れますね、どういった基準で移民する国を選ぶかは人それぞれでしょうが、人気の高い国には、はっきりとしたメリットがあるのは間違いありません。
カナダは治安が良く、ビザなく延長申請のみで最長1年間滞在することができます。
フィリピンは英語が第二言語で物価が安く、35歳からリタイアメントビザを取得する点が魅力です。
こういった国々と韓国を比較してみると、明確なメリットが無いのはマイナスです。
⑤の「短期で楽しむには良いが、一生住みたいとは思わない」という意見はとても深刻な問題を指摘されているように感じます。
普通は一度訪れただけでその国に移り住もうとは考えません。
何度かその国を訪れ、気に入ったら長期滞在も経験して、その上で検討を重ね、「よし、この国に決めよう」と考えるものではないでしょうか？その点韓国を旅行した外国人の、リピーター率の低さは最悪です。
一度行ったけどもういいや、と思われてしまってはそもそも移住なんて検討もされません。
以上6つの理由を検証した結果から、欧米など人権意識が高く裕福な人にとって、韓国はあまり魅力的では無いという事がわかりました。
しかしその反面、これらがデメリットにならない国も存在します。
それは中国やベトナムで、中国はもちろんですが、かつて中国に約1000年支配されていたベトナムも、漢越語という漢字の影響を大きく受けた言葉を使っています。
また両国ともに徴兵制があり、社会主義国家であるためハードルは非常に低いのです。
実際、韓国における在留外国人の数は年々増え続けており、国別では1位が中国、2位がベトナムとなっています。
ですからそんなに悲観的にならなくても良いと思うのですが、やっぱり欧米の評価は気になって仕方がないようですね。

「能力があれば韓国を選ばない」というように、かなり自国に対しての評価が低いようです。
また、そういった考えが浸透しているせいか、移民に対しての偏見もありますね。
「韓国に来るのは下層民」といったように、わざわざ来るのは貧しい人間という意識のようです。
また、スレでも問題になっていた「韓国語」もコンプレックスになっているようで、自国民ですら、韓国に住むことに対して疑問が尽きないといった様子です。

などなど、このスレへのレスを見ると、悲観的な意見が多くてびっくりですね。
また、このようなネガティブな考えを持っているだけに、せっかく来てくれた外国人移民に対してもそれが適応されるようで、外国人移民=底辺の人間という考え方になってきているようです。
しかし、移民が韓国に定着しない最大の原因は、韓国内で根強くはびこる、このような外国人への偏見が原因となっているのではないでしょうか。
韓国国家人権委員会は、昨年移住した者を対象に行ったアンケート結果を公開しましたが、調査結果によると全体の68.4％が韓国に偏見はあると回答しています。
実際に韓国に移住した人の7割が偏見を感じている、という結果は衝撃的ですが、こうしたコメントを踏まえて見ると、納得できてしまうのがなんとも残念です。
「そういうところが移民しづらい環境を作っているんですよ」と知ってほしいですね。

韓国が移民を望んでいるのかは分かりませんが、とりあえず外国人への偏見を無くすところから始めてはいかがですか？