『日韓問題は文大統領の目的?
韓国政府は全力で否定…』
高い支持率を誇ってきた文政権ですが、肩入れしてきた市民団体の実態を暴露した元公娼女性に加え、
今度はアメリカの元補佐官に文大統領の当時の外交の裏側を暴露されてしまい、
次々と文政権にとっての不安要素が出てきていますが、韓国国民はどのように見ているのでしょうか?
ボルトン「韓日葛藤、文大統領が自分の目的のために問題化」妄言
「日本の問題をイシュー化するのは、日本ではなく、自身の目的に従う文在寅大統領本人だ」
ジョン・ボルトン元ホワイトハウス安保補佐官が、
文大統領が韓日葛藤を政治的に利用していると妄言を吐き出し、波紋を呼んでいる。
韓日葛藤の歴史的構造と日本の絶え間ない挑発問題を認識できず、
回顧録でむしろ韓国の指導者が内部の問題を払拭するために
日本と葛藤を起こしているという主張をしたのだ。
ボルトンは自身の回顧録「それが起きた部屋」で2019年2月、
米朝間のハノイ会談後、同年4月に文在寅大統領が訪米し、
ドナルド・トランプ大統領と会談してやり取りした対話を紹介した。
北韓との交渉は無用の長物だという極端なタカ派官僚である彼は、
当時トランプ大統領と文大統領との対話で、ハノイ会談と韓日葛藤の2つの問題で、
文大統領を狙って連続的に侮辱的な発言をした。
まず、ボルトンは文大統領が米朝会談の問題で交渉の実質的な内容よりも
「形態」にこだわるリーダーと規定した。
彼は、ハノイ会談をつなぐ第3回米朝会談が行われなければならないとし、
トランプ大統領に「ドラマチックなタイミングと場所、会談形態が重要だ」と助言したと公開した。
例えば、会談場所がパンムンジョムや米海軍艦艇のような場所を考慮すべきだと提案したというのだ。
こうした姿をボルトンは
「文大統領が依然として交渉の実質よりも形態について心配していた」と一方的に規定した。
非核化の解決策を見出すために、最も激しく動く当事国の首脳に向かって
交渉の内容よりも格式に執着するというふうに低い評価をしたのだ。
北核問題に続きトランプ大統領と文大統領が韓日歴史葛藤問題を論議する部分では
妄言に近い断定的表現で日本を擁護した。
ボルトンは、文大統領が慰安婦問題などが結びついた
1965年の韓日協定を正すために努力しているとトランプ大統領に発言したことについて
「私の観点はこうだ。他の韓国の政治指導者と同様、文大統領は韓国内部の問題が厳しくなった時に
日本をイシュー化しようと努力している」という陰謀論を提起した。
さらに、何の根拠もなく「文大統領は(トランプ大統領に)
”過去の歴史が未来関係を妨害してはならないのに、日本が過去の問題をイシュー化している”
と述べたが、歴史問題を提起しているのは日本ではなく、文大統領だ。
彼は自身の目標のためにイシュー化しているのだ」と主張した。
米国の同盟国家である韓国と日本をめぐる歴史葛藤問題で、
トランプ大統領を補佐する核心官僚のボルトンが
極度の日本偏向的認識を持っていることを自身の回顧録でそのまま表わしたのだ。
ボルトンの観点通りなら、同年7月、半導体・ディスプレイの核心素材、
高純度フッ化水素の3品目について、韓国に対して一方的な輸出規制を断行した
安倍政権の挑発さえも日本ではなく韓国の責任になる。
韓日関係で日本を擁護するボルトンの認識は、トランプ大統領によって更迭されるまで、
南北問題から排除された現実とも無関係ではなさそうだ。
【この記事に対する私の見解】
このように、一部韓国メディアではボルトン元補佐官の暴露を受けて、
事実ではないと否定をする、報道が繰り返されているようです。
しかし米朝関係が停滞してしまったことと、南北対立の要因は、
米国には北朝鮮の非核化の可能性を伝え、北には制裁緩和が可能だと誤って認識させた
文政権の対応が招いたのではとも言われており、この件に関しては
ボルトン元補佐官の暴露の前から度々指摘されていたことでしたので、
今回の暴露本によって裏付けられた形となりました。
GSOMIA破棄騒動の時も、ボルトン氏はアメリカ首脳陣の中でも、
特に強い怒りを示した人物の一人であることからも、
文政権に対しての不信は根深いものとなっているようです。
また韓国政府は、今回のボルトン氏の暴露について、
「政府間の相互信頼に基づいて協議した内容を一方的に公開するものは
今後の交渉での信義を非常に深刻に毀損しうるものだ」と批判しています。
しかし、これまで韓国政府が日本に対して外交の基本原則を違反してきた事実を棚に上げ、
ボルトン元補佐官の暴露本に対し激怒するというのは道理が通らないことのようにも感じられます。
2017年12月、韓国政府は2015年に結ばれた公娼問題に関する日韓合意について、
カン・ギョンファ外相直属の調査チームが行った検証結果を発表し、
日韓合意では、安倍首相が元公娼に謝罪した上で、日本政府が元公娼のために10億円を拠出し、
その資金を元に韓国政府が財団を作って元公娼に資金を支給することが決められ、
最終的かつ不可逆的に公娼問題が解決したと日韓両政府が確認しました。
それにも関わらず文政権は、日韓合意は「被害者中心主義に反する」などとして
「問題は解決しない」と立場を覆し、財団も一方的に解散してしまいました。
その根拠として発表した報告書には、日韓合意の交渉過程などを非公開とすることで
日韓両国が合意していた内容が記載されており、日本政府が強く抗議したのにも関わらず
韓国側は「外交的な側面で少し損傷があったとしても
国民に知らせる必要があると判断した」と、どこ吹く風だったわけです。
ボルトン前補佐官は、現在は公職を退いた私人であり彼によるリークと、
国を挙げて外交ルールを破り、交渉カードに使おうという文政権の
これまでの振る舞いがどちらが悪質かといえば言うまでもないでしょう。
ボルトン氏の暴露に対し、ブーメランにしかならないような批判しかできない時点で
この指摘が文政権にとって非常に痛いものであったと言うのは明らかです。
米朝とのコウモリ外交によって、北朝鮮が不信感を持っていたのは、
最近の強硬姿勢を見ても疑いの余地もありませんし、
日韓問題の泥沼化を文政権が望んでいるというのはユン氏騒動の際に
元公娼女性の証言からも指摘されています。
逃れられない状況証拠が揃い始めている中、挽回はできるのでしょうか?
■この記事に対する反響のポイント
・やはり支持率は下がっている。
・反論をしているが挽回はできるのか?
・この暴露は本当なのか?
あちらの国民の声は政府を擁護するというよりは、
ボルトン前補佐官が「正しいことを言っている」という声のほうが多いですね。
これは、ここ最近のスキャンダルがモロに影響を及ぼしているようで、
ユン氏のスキャンダルに合わせて「信用できない」という答えに結びついています。
また、最近関係が急速に悪化している北の行動も、
今回暴露された「政治ショー」が原因だったのだろうという見方が多くみられます。
ちょくちょく現政権の外交を評価する声もありますが、その差は歴然ですね。
擁護する声もあるのですが、苦し紛れという印象が強いですね。
【これに対する私の見解】
といったように、ほとんどの韓国国民は韓国政府の言い分には冷めた視線を向けています。
選挙直後や、K防疫で高支持率だった時であれば
もう少し擁護の声が上がっていたかもしれませんが、
ユン氏のスキャンダルと南北問題の激化は、一気に韓国国民の心を白けさせてしまったようです。
極少数ですが、米韓スワップ締結をもって、文政権を擁護している声もありましたが、
それよりも問題点が見えていないという、文政権の熱狂的な信者の
情報リテラシーの低さを表していると言えるでしょう。
南北関係が不安定な今、これまで北に傾倒してきた文政権の実態を暴露する動きは
韓国国内でさらに激化していくことが予想されますが、
激しいバッシングをかわすことはできるのでしょうか?
国民の心も離れ始めた今、
いよいよ四面楚歌となってしまった文政権。
今後どのような対応をするのか
注視していく必要がありそうです。
続きは動画で…