『ブチギレ韓国与党に国民唖然…文政権「検察の捜査権なくそう」』
憲政史上例の無い検察総長への懲戒処分は、行政裁判所の判決結果により失敗に終わりました。
文大統領が謝罪に追い込まれる程の痛手を受け、国民からは非難の声が上がっていますが、それでも与党は執拗に検察への攻撃を続けているようです。
「尹錫悦弾劾」「検察の捜査権なくそう」…自省ではなく目を怒らせる韓国与党
ユン・ソクヨル検察総長が裁判所の決定で職務に復帰すると、与党からは「弾劾しよう」という主張が飛び出した。
民主党のキム・ドゥグァン議員は連日、「速やかにユン・ソクヨルを弾劾すべきだ」と述べ、積極的に同意を求めている。
与党の一部は同調した。
青瓦台秘書官を歴任したチェ・ガンウク開かれたウリ党議員も「国会での弾劾」に言及した。
検察総長の弾劾訴追案は在籍議員の過半数の賛成で議決され、憲法裁判所が決定する。
174議席を保有する与党単独でも議決が可能だ。
「ユン総長懲戒」を裁判所が2回も突き返し、文在寅大統領も「裁判所の決定を尊重する」と述べているのに、最後までユン総長を追い出そうとしている格好だ。
法務部による強引な懲戒も停職止まりなのに、どうして弾劾できようか。
理性を失っている。
キム・ドゥグァン議員はチョ・グク前法務部長官の娘の表彰状偽造と関連し、東洋大総長に「チョ・グク夫妻に有利な陳述をしてほしい」という趣旨の要求を行った。
「偽証強要未遂」で処罰されかねない。
チェ・ガンウク議員もチョ前長官の息子に虚偽のインターン証明書を発行したとして、懲役1年を求刑されている状態だ。
いずれも自重し、責任を負わなければならない。
ところがむしろ目を怒らせている。
与党からは「検察の捜査権をなくそう」という発言も相次いでいる。
捜査と起訴を完全に切り離し、検察は起訴だけを行う機関にして、力を奪おうとするものだ。
民主党はそれを推進するため「検察改革特別委員会」まで設置した。
高位公職者犯罪捜査処（公捜処）と検察・警察の捜査権調整で検察の捜査対象を腐敗、経済、選挙など6分野に削減しただけでは飽き足らず、検察の「刀」を奪い去ろうとするものだ。
その刀を政権の忠犬に等しい警察などに全て移管する案を検討しているという。
蔚山（ウルサン）市長選工作や原発の経済性評価ねつ造のような政権の不正に対する捜査を完全に封じ込めようとするものだ。
与党と親文在寅勢力は裁判所がチョ・グク前長官の妻に懲役4年を言い渡した際も「司法改革」と「裁判官弾劾」を主張した。
自分たちに不利な捜査や判決、過ちに対する批判があれば、誰でも「積弊」扱いし、追放しようとした。
反省や謝罪はない。
むしろユン総長に「反省し省察しろ」と言った。
文政権の3年余りは泥棒が「泥棒を捕まえろ」と叫んで騒ぎ立てた時間だった。
【この記事に対する私の見解】
文政権による検事総長を排除しようと言う動きは失敗に終わり、チュ・ミエ法務部長官の辞意表明や、文大統領の謝罪発言が発表されるなど、政権にとって大きなダメージを与える結果となりました。
しかし、文大統領が頭を下げる一方で、与党は全く反省の色が無く、むしろユン検察総長の弾劾を求めるなど、検察との対立姿勢は強まっているようです。
記事では複数の議員がユン検察総長の弾劾を求める動きが紹介されていますが、他にもSNS上で今回の判決を非難する与党議員は後を絶たず、中には「ユン検察総長を抜擢したのは文大統領なのに、感謝も無く人としての道理も無い」という、見当外れの主張を述べる議員もいるようです。
確かにユン検察総長を指名したのは文大統領ですが、だからと言って「恩人なのだから捜査は控えろ」というのは、公私混同も甚だしい言い草ではないでしょうか。
こうした文政権や与党に対する国民からの目は非常に厳しくなっていて、以前は政府に媚びを売るばかりだったマスコミでさえ、最近は擁護しなくなってきているようです。
今回の記事でも「理性を失っている」と厳しい口調で批判して、最後のまとめでは文政権を「泥棒」とまでこき下ろしています。
文政権を支持する為なら偏向報道も辞さないハンギョレ新聞でさえ、こうした与党の態度には、「批判を謙虚に受け止めず、裏切りと非難する態度は傲慢と独善」とバッサリ切り捨てています。
露骨な手の平返しには少し呆れますが、もはや支持政党であっても擁護できないほど、支持率が低下しているという事なのかも知れませんね。
実際の所、チュ長官がユン検察総長に対して懲戒処分を出した当初は国民の反応も賛否両論でしたが、最近の世論調査では文政権への支持率が大きく下がっており、もはや「岩盤支持層」とまで言われた強固な支持層も文政権から離れつつあります。
今回の一連の動きは検察改革という名目ですが、本当の目的が検察を無力化する事で政権幹部の不正をもみ消す事にあるのは明白です。
しかし、これほど強引で露骨なやり方はさすがに国民を騙せなかったようで、結果、支持率は3割台と過去最低の水準まで落ち込んでしまいました。
職務に復帰したユン検察総長は、さっそくその翌日に月城（ウォルソン）原発の件で、産業通商資源部公務員の逮捕状を請求していますし、今後、ライム資産運用とオプティマス資産運用の詐欺に関与した疑いがある与党関係者に対しても、捜査が進展すると見られています。
不正が発覚すれば、文政権の過去最低支持率がさらに更新されるのは、避けられないだけでなく、任期が来る前に政権が変わることもあり得るでしょう
■この記事に対する反響のポイント
文政権に正義無し、一刻も早く弾劾
それでは、この記事に対する反響なのですが…「職権乱用で刑事的責任を負わなければいけないのは与党達だ」「文在寅の弾劾になら賛成」「もう一秒でも早く文政権は消えてくれ…余りにも見苦しい」といったように、ユン検察総長への懲戒処分に関しては以前も取り上げましたが、その際、賛否両論だったコメントが、今は文政権への批判一色ですね。
法理にも手続きにも沿わない強引な文政権のやり口からは、自分たちの不正を何が何でもひた隠そうとする醜悪さしか感じられません。
いくら政治に建前と本音があるとはいえ、ここまで稚拙なやり方では、誰も擁護する事は出来ないでしょう。
文政権はこうした批判をかわす為に、チュ長官の辞意という形でスケープゴートを差し出しましたが、こうした国民の声を見る限りその効果は全く無いようです。
むしろ文政権への捜査に対してここまで過敏に反応してしまったので国民からの不信感が募り、逆効果になってしまったのではないでしょうか？
大統領が謝罪までしているのに、それに逆らってまで検察を攻撃する議員さんには、よっぽど後ろめたい事があるんですか？と聞いてみたいですね。
続きは動画で…
