『韓国が中国へ急接近!レッドチーム宣言に国民猛反発』
米中対立に加え、中国のパンデミック関連の疑惑が拭いきれないこともあり、世界各国が中国の要人受け入れを自粛している中、韓国政府だけは大歓迎をしているようです。
しかし、韓国国内では中国の嫌悪感が高まる中、このような強硬姿勢はどう映るのでしょうか?
青瓦台「コロナ19が安定し次第、習近平国家主席の訪韓 早期実現で合意」
ソ・フン青瓦台国家安保室長とヨウ・ケツチ中国共産党外交担当政治局員が22日、感染症状況が安定し、環境が整い次第、習近平国家主席の訪韓を早期に実現させることで合意した。
青瓦台は中国側が「韓国は習主席が優先的に訪問する国」という点を確認したと明らかにしたが、訪韓時期の詳細は特定しなかった。
青瓦台のカン・ミンソク報道官はこの日、書面によるブリーフィングを通じて「双方は韓中日3カ国首脳会議の年内開催の必要性についても協議し、韓中日首脳会議をきっかけに李克強首相の訪韓が実現すれば、韓中日3カ国関係はもちろん、韓中関係の未来志向的発展に大きく寄与するという点でも意見を共にした」と明らかにした。
ソ室長とヨウ政治局員は同日、プサンのウェスティン朝鮮ホテルで午前9時29分から午後1時34分まで4時間ほど会談し、午後1時30分から3時20分まで昼食を共にした。
彼らは約6時間にわたり、
▲感染症への対応協力
▲高官級交流など韓中間の関心懸案
▲朝鮮半島問題や国際情勢
など幅広い問題について、虚心坦懐かつ深みのある対話を交わしたと、青瓦台は説明した。
この場では”敏感な”イシューも扱われた。
青瓦台はヨウ・ケツチ政治局員が最近の米中関係に対する現況と中国側の立場を説明し、ソ室長は米中間の共栄と友好協力関係が北東アジアおよび世界の平和と繁栄に重要であることを強調したと”簡単”に言及した。
しかし、ヨウ政治局員は米中葛藤の中心にあるファーエイと香港国家保安法などを主要議題として扱い、韓国の協力を要請した可能性が高い。
このほかにも両国は、朝鮮半島情勢を含む地域および国際問題についても話し合い、特に朝鮮半島和平プロセスの進展過程で、韓中両国間の戦略的疎通と協力の重要性について共感した。
ソ室長が「韓国政府が朝鮮半島平和プロセスを進展させるために外交的努力を続けていく」と強調すると、ヨウ政治局員は朝鮮半島平和プロセスを進展させるための韓国政府の積極的な努力を評価し、朝鮮半島の非核化と平和定着のために持続的な疎通と協力をしていくと答えた。
感染症の状況をめぐる議論も続いた。
ソ室長は感染症の状況でも両国が入国手続きの簡素化策の新設及び拡大運営など交流・協力の回復と発展に向けた共同の努力を続けていると評価し、
▲航空便増便
▲ビザ発給対象者の拡大
などが速やかに実現するよう中国が共に努力してほしいと要請した。
また両国の関心懸案のうち、
▲FTA第2段階交渉の加速化
▲域内包括的経済パートナー協定(RCEP)の年内署名
▲第3国市場への共同進出
▲新南方・新北方政策と「一帯一路」の連携協力
▲モデル事業の発掘
▲人文交流の拡大
▲地域共同防疫協力
▲世界貿易機関(WTO)事務総長選挙
など多国間分野の協力問題について意見を交換し、幅広い共感を形成した。
【この記事に対する私の見解】
といったように、韓国でも新型感染症の再拡大、中国と韓国共に水害被害が深刻であり、国内問題が山積している状況で、文政権が中国の来賓受け入れに力を入れていることに、韓国国内では疑問の声があがっているようです。
米中対立の最中で、未だどっちつかずの態度を取り続けて来た文政権ですが、今回、積極的に中国の要人を迎え入れていることを受けて、ついに中国側に大きく肩入れする方向性に決まったのでは無いかとも指摘されています。
今回、米中対立における経済の課題や、パンデミック対策、水害問題なども話し合われたようですが、最も大きな議題は習主席の訪韓に向けた調整です。
中韓関係において、習主席の訪韓は、いわば「ご褒美」という認識であり、米国の圧力に負けず、韓国が中国の要求事項をどれほど聞き入れることができるかによって、習主席の訪韓が決定するという力関係になっているのです。
あえて、ソウルではなくプサンを訪れたのも、文大統領との直接の交流は避けることで、中国の要求を飲むまでは「お預け状態」とする中国側の狙いが見え隠れしています。
中国が韓国へ突きつけた、要望リストの中には、米国が呼びかけている、ファーウェイ規制など、反中国経済のネットワークへの参加の自粛、香港問題で中国を支援することなどが盛り込まれているだけでなく、米国の中距離ミサイルを韓国に配備しないという要求にまで及んでいると言われており、この中国の要望を、文政権がどのように受け止めていくのかに注目が集まっています。
米国もまた、訪韓したヨウ氏がどのような議論を行うか目を光らせていると思われます。
17日には、戦略爆撃機4機とステルス爆撃機2機を対馬海峡と日本周辺上空で飛行させ、米空軍のリチャード中将はこれについて「我々の同盟国の保障措置として存在する、柔軟で可視的戦力という点を確実に理解させるための行為」と述べ、韓国側に米韓の同盟を軽視しないように改めて釘を刺しています。
こうした米国の反応や、中国の要人との会談の様子などは、韓国国内でも大きく報道され、パンデミックが再拡大し水害被害も深刻な中、中国との外交にうつつを抜かしている場合なのか?という指摘だけでなく、そもそも“このパンデミックを引き起こしたのは中国である”という認識は、韓国国内でも根強いものとなっていますから、中国に対する嫌悪感が強まる中で、媚びを売る姿勢をはばからない文政権にも批判が集まっており、国民は違和感と危機感を感じているようです。
文政権としては、習主席の訪韓を成功させることが、外交上における大きなステータスと考えているようですが、世界や、韓国国民の目にはどのように映っているのか、今一度客観視する必要がありそうです。
■この記事に対する反響のポイント
・国民は中国に執着していない
・むしろ米国との関係を強化してほしい
・韓国政府はどう考えているのか?
それでは、この記事に対する反響なのですが…「文罪人が崇拝する習近平が来る」「習近平はなんで来る必要があるのだ?」「習近平見たくないです…感染症の経済損失補償をする為なら別だが」といったように、韓国国内ではこの混乱状況で中国の要人をもてなし、習主席の訪韓に向けて調整をしていることに、批判が殺到しています。
「米国が今躍起になって脱中国を進めてるが逆らうのか?」など、米国をはじめ、世界で中国と、中国に協力する国への嫌悪感が高まっている中で、このような態度をとることに、多くの国民が疑問を感じているようです。
「こんな状況で私たちが急いで会う理由は無い」といったように、国際社会の空気や国民感情に気づけずに、親中路線を突っ走っているのは、世界や国民の反対を押し切ってもなお、中国との同盟を強固なものにしたいのか、気になるところですが、この会談により米国の信頼を失い、レッドチームへの結束が一段と強まったのはいうまでも無いでしょう。
今後、米中対立でどのように振舞っていくのか注目が集まります。
果たして、文政権はどこまで中国の要望をのむことができるのか、習主席の訪韓は実現するのか、今後も注視していく必要がありそうです。
続きは動画で…