トランプ大統領の中国規制でサムスンが大勝利！台湾TSMCはファーウェイと共倒れ！？【世界情勢】

『トランプ大統領の中国規制！
TSMC打撃でサムスン大勝利！？』

米中の経済戦争とも呼べる争いに台湾のTSMCが巻き込まれていますが、
この様子に歓喜しているのは韓国国民で、サムスンがこれを機に利益を独占できると思っています。
台湾TSMCは米国に誘致されたので、このままでは終わらないと思いますが…

TSMC、Huawei社の新規受注停止…トランプ政権「Huawei殺し」に屈する

世界最大の半導体ファウンドリ(半導体の委託生産)メーカー、台湾のTSMCが18日、
Huaweiからの新規受注を中止することにしたと、日本経済新聞が報じた。
技術覇権をめぐり米中間の摩擦が激化している中グローバルサプライチェーンリスクが高まっている。
日本経済新聞は複数の関係者の言葉を引用して、TSMCは15日(米現地時間)、
米国がHuaweiに対する追加圧迫規制措置を発表した後、Huaweiからの新規受注を中断したと発表。
すでに受注を完了した部分については、9月中旬まで正常に出荷することにした。
TSMCが主要顧客会社であるHuaweiからの新規受注を中止することにしたのは、
事実上、米政府のHuawei追加制裁案に屈したという評価が出ている。
これに先立ち、米商務省は15日、米国の技術とソフトウェアを使用した
海外半導体企業が製品を中国の通信メーカー(Huawei)に供給するためには
別途の承認を経なければならないという新しい規制案を発表している。

これは米商務省がHuaweiをブラックリストに載せ、米国に生産施設のある半導体企業が
Huaweiと取引するためには事前承認を受けるようにした昨年5月の規制より一歩進んだものだ。
これにより、Huaweiは次世代通信規格の第5世代(5G)用スマートフォンの開発に支障をきたす事に。
これまでHuaweiにとって、TSMCは「命綱」のようだった。
クアルコムなど米国企業の製品の調達が受けられない状況で、
TSMCに委託生産を任せる方式で中核半導体を調達してきたからだ。
米国と5G技術の覇権をめぐって競争を繰り広げている状況で、
中国は高度の半導体製造技術が不足している点が弱点として作用してきた。
これに対し習近平政府は半導体技術の国産化を急いできた。
このような状況の中、HuaweiとTSMCとの取引中止は、中国政府の産業政策にも
悪影響を及ぼすものと見られると、日本経済新聞は報じた。

これに対し中国政府も「必要なあらゆる措置で対応する」と警告し、米国に向けて報復を予告。
中国官営グローバルタイムズは匿名の政府筋を引用して
「中国政府が米国のHuawei制裁に対する報復としてアップル、クアルコム、シスコ、ボーイングなど
米国企業を狙う準備ができている」と報道したことがある。
一方、TSMCは15日、15兆ウォンを投じて米国アリゾナ州に半導体工場を建設すると発表した。
自国内の生産を求めるトランプ政府に応じたことで、
強化される規制を避けることができるという観測が出たが、
その後Huaweiに対する禁輸措置の強化を発表したことで、TSMCも打撃は避けられない。
Huaweiは、TSMCにとってアップルの次に大きな売上規模を誇る顧客企業で、
TSMCの全売上の15-20％をHuaweiが占めている。
これを受け、18日、TSMCの株価は前営業日比2％下落した。

【この記事に対する私の見解】

報道探

この感染症がきっかけで勃発した米中対立ですが、
トランプ大統領は軍事的な機密を守る視点からも、まずは半導体産業へメスをいれたようです。
かねてより中国との対立が顕著だった台湾TSMCはファーウェイからの受注を停止、
アメリカへ工場建設とアメリカの傘下へ入るというスタンスを明確にしています。
重要な顧客であった中国を失うことは、TSMCにとっても大きな打撃であることは間違いありませんが、
大国アメリカの庇護のもとで自由貿易が保障されるというのは
長い目で考えれば大きなメリットと言えるでしょう。
また世界情勢としても、中国は世界から孤立する流れができていますから、
いち早くアメリカ側へ舵を切った姿勢は懸命といえるかもしれません。
一方で半導体産業におけるライバル企業、サムスンはどのような動きをみせているのでしょうか？
かねてより文政権との確執が噂され、韓国脱出が噂されていたサムスンですが、
台湾のTSMCがファーウェイからの新規受注を停止したその日に
中国のシーアンの自社工場を訪れたという情報が出ています。
このタイミングでの中国訪問は中国市場重視と捉えられても不思議はありません。
少なくとも、TSMCのように脱中国をするという明確な姿勢を示すつもりはなさそうです。
李副会長が訪問したシーアン工場はサムスンの唯一の海外メモリー半導体生産基地で、
150億ドル規模の投資が進行中と言われています。
ところがサムスンは、米オースティンに非メモリー半導体を委託生産するファウンドリー工場を運営中です。
トランプ大統領の出方を伺いながら“とりあえずは米中両方とうまくやりたい”というのが本音でしょう。
アメリカ商務省は最近米国の技術を使った海外半導体企業が
製品をファーウェイに売るためには許可を経なければならないという制裁案を発表しています。
その上で海外半導体企業の米国工場増設を強く要請しています。
TSMCに続き、サムスンもアメリカ国内の増設要求を拒否し続けることは難しくなります。
今後、反中路線が先鋭化するまでは、できるだけ中国から利益を得たいのかもしれません。
サムスンはこのような動きを見せましたがこれまでもサムスンは政権とは別路線で
独自に「外交」をすることでその利益を確保してきました。
対日関係においても同様で、日韓関係の悪化後もサムスンは
いち早く日本へ根回しすることで半導体素材の確保を行ったりもしていました。
ある意味、利を生むものを愛でる、商人の鑑とも言える様なサムスンの振る舞いですが、文政権は真逆です。
自身のイデオロギーのためであれば、どんなに経済的なダメージがあろうと構わないのです。
今回の米中対立においても、こういった行動指針が変わることはないでしょう。
今後、利益重視のサムスンと、イデオロギー重視の文政権で
どのような乖離が表れるのか、注視していく必要がありそうです。

■この記事に対する韓国国民のコメント

ムンさん

・トランプはよくやった！サムスン電子の勝ちだ！
・あえてサムスン電子は中国と密着して、中国に工場を移転するべきだ。
・TSMCはトランプのせいで一瞬で滅びるなｗ
・サムスンがファウンドリもいただきだ！TSMCは完全敗北だ。
・Huawei社の大量注文キャンセルｗドランプ万歳！
・サムスンの株価は天井知らずに急騰してる！
・技術の開始は、中国、台湾ではなく、米国である…
・米中の新冷戦になるな…状況を見て綱渡りを上手くしないと…
・欧米諸国が半導体製造装置供給しなければサムスンも亡びる。
・百年後を考えると、米国、日本、台湾など周辺国と親しくした方がいい。

【これに対する私の見解】

報道探

といったように、現時点では両国とうまくやっている様に見える
サムスンを評価する声が多く見られます。
しかしこの二枚舌外交がトランプ大統領の癇に障れば、
サムスンが非常に重い制裁を受けることも考えられますから、これは諸刃の剣ともいえます。
また、韓国国内ではファーウェイ、中国と組むべきという声が多いのも驚かされます。
アメリカ、日本、台湾などの資本主義国家との関係性を深めておくのが、
自由市場においては有利なのではないかと考えたくなるものですが、韓国国民は違う考えの様です。
今の所はサムスンが綱渡りできていますが、文政権が余計なことをして、
アメリカとの関係に大きくヒビは入る様なことがあれば、サムスンも窮地に立たされます。
今頃サムスンのトップは政権の一挙一動に戦々恐々としていることでしょう。