『文大統領の露骨な親日移行米国意識し必死の関係改善』
毎年3月1日は歴史上の「韓国の独立運動」が起きた記念日として大統領が演説をします。
文大統領も例外なく就任後毎年演説をしてきましたが、内容がコロコロ変わっているようで、就任当初の演説と比べると「用日」度合いの強い内容となっており、背景には米国があるとのことです。
バイデン政権意識し対日関係改善急ぐ? 韓国「対話必要」
韓国外交部のチェ・ヨンサム報道官は2日の定例会見で、歴史問題を巡る日本とのあつれきと関連し、「(歴史問題の)解決策を議論するためには対話をしなければならない」とし、「今後、韓日間で正常な外交的意思疎通を行うためには、日本が役割を果たすべきということを再度強調する」と述べた。
文在寅大統領が1日に行った演説で示した日本との対話意思を改めて強調し、これに応じるよう呼び掛けた形だ。
別の外交部当局者は記者団に対し、文大統領の演説と関連し、「日本国内の雰囲気から直ちに呼応するのを期待しているわけではない」としながらも、「難しい歴史問題の懸案と関連して相手の立場で考える精神で対話の意思を示した部分に注目してほしい」と話した。
文大統領は、日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」から102年を迎えた1日、政府主催の記念式典で演説し、「政府はいつでも日本政府と向き合い、対話する準備ができている」とし、「易地思之(ヨクチサジ)(相手の立場に立って考える)という姿勢で向き合えば、過去の問題も賢明に解決できると確信している」と述べ、歴史問題と未来志向の協力を分離して対応する「ツートラック」を維持して韓日関係を改善する意思を改めて表明した。
ただ日本政府は、韓国大法院(最高裁)の強制徴用賠償判決など歴史問題が解決されなければ、ほかの分野での協力も難しいとの立場を示している。
先月9日に外交部長官に就任したチョン・ウィヨン氏と茂木敏充外相との電話会談もまだ行われておらず、高官レベルでの交流も円滑ではない雰囲気だ。
韓国側は電話会談の早期実現を目指しているが、日本側は歴史問題などを理由にすぐに応じない公算が大きい。
外交部当局者は電話会談の開催時期について、双方に様々な理由があり、さらに時間がかかる可能性があるとした上で、「われわれはできるだけ早く電話会談する明確な意思があり、日本もそれを認識している」と説明した。
このような状況で政府が改めて対話の意思を強調したのは、韓日関係の改善が第一の目標とみられるものの、米国を意識した動きとの見方もある。
バイデン米政権が韓米日の協力を繰り返し強調する状況のなか、韓国も努力している姿勢を示し、日本にボールを渡したとも見ることができる。
韓国外交当局は、日本側が強制徴用問題よりも、1月に韓国の地裁が日本政府に旧日本軍の慰安婦被害者への賠償を命じた判決を重く見ていると把握している。
慰安婦問題を巡っては、チョン氏が3日午後に外交部で被害者のイ・ヨンスさんと面談する。
イさんは16日の会見で、慰安婦問題を国際司法裁判所(ICJ)に付託するよう提案したが、韓国政府は「慎重に検討する」という立場だ。
一方、最大野党「国民の力」のチョ・テヨン国会議員が前日、SNSで「文大統領が対日強硬論から融和論に180度変わったが、その理由については何の説明もない」とし、中心の定まらない文政権の対日外交は「精神分裂的」と批判したことについて、外交部当局者は、韓日関係が難解であることを、身を持って知っている元政府高官が批判的なメッセージを発信するのは遺憾であるなどと述べた。
チョ氏は朴槿恵前政権で外交部第1次官を務めたほか、韓日が慰安婦問題を巡り合意に至った2015年末当時には、青瓦台国家安保室の第1次長を務めていた。
同当局者はチョ氏の批判について、韓日関係に対する認識や見解に深い失望と懸念を感じるとし、現在の韓日関係の難しい状況は協力分野と関係した日本側の拒絶に起因していると指摘した。
また米国を意識して対日政策の基調を変えたという指摘については、「韓日関係はそれ自体で重要だ。
バイデン新政権が発足したためわれわれが韓日関係(の改善)を急いでいるとは考えない」と反論した。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが今月1日に演説を行った文大統領ですが、韓国ではその内容に注目が集まっています。
就任当初の18年の演説では、歴史上伊藤博文(ひろぶみ)を暗殺したアン・ジュングンなどの名前を「義士」として呼ぶなど、日本にとっては韓国に不信感を募らせるような内容でした。
しかし、韓国国内の評価ではそのような文大統領の演説は、年を追うごとに「用日」となっているようです。
19年の演説は主に南北関係のことだったようですが、その演説で日本を南北関係の「ダシ」として扱ったものの、前年ほど日本に対し強烈な表現はなかったようです。
20年の演説では、当時感染症が流行し始めた直後で、日本を感染症克服のための「パートナー」として位置づけています。
そして、今年の演説ではさらに日本へのすり寄りが目立つと指摘されています。
内容としては日本に対し、あらゆる角度から言及している点と、これまでの歴史問題に対して「最大限に肯定する」姿勢をみせたとする点です。
文大統領はこれまでに無いほど日本に歩み寄る姿勢を見せているとのことです。
反日で燃え上がった18年の演説から数年で、なぜ文大統領はここまで「用日化」したのか?その背景には、米国の大統領がトランプ氏からバイデン氏に変わったことがあることは明白です。
つまるところ韓国の政治は、日本だけでなく米国にも大きく影響されているのです。
トランプ氏があからさまに掲げた「米国ファースト」時代では、トランプ氏は他国をコントロールすることにさほど興味が無く、それのおかげで韓国も反日を大っぴらに掲げても問題なかったのだと思います。
ところが、大統領選でトランプ氏が敗戦し、バイデン氏が米国の新大統領になると事態は急変します。
トランプ氏の「米国ファースト」政策では結果として、欧州と中国がタッグを組むなど、いくつかの点で不安な箇所を露呈させてしまい、それらを払拭するためバイデン氏は、トランプ氏と全く異なる政策を打ち出しています。
その一つに「米国の多国間協力の回帰」があります。
つまり、米国が世界を管理する世界に戻そうということですね。
そのような政策を打ち出したバイデン氏にとっては、日本を歴史的観点から攻撃し続け、過激な行動を繰り返す今の韓国は多国間協力とは程遠い実態と言えます。
いくら文大統領とはいえ、そのことをいち早く察知し急激なすり寄りから「用日」発言の連発にいたったのでしょう。
バイデン政権のもと「新日発言」をせざるを得なくなった韓国の文大統領。
だからといって韓国という国を放棄したわけではなく、現状韓国にとってベストな道を模索しているようです。
その一つには文大統領が一貫して掲げてきたとも言える、韓国と北の「南北問題」があります。
これだけは米国の大統領が誰になろうと譲れないようですね。
北との架け橋にと、東京五輪の開催に注目する文大統領、18年ピョンチャンで行われた冬季五輪では、韓国と北が統一旗で行進するなど、異例ともいえる政治色を帯びたものとなりましたが、東京五輪でも、金委員長を全面に推し出し、日本に猛アピールをしています。
日本としては、そのような韓国の政治的な目的は興味が無く、むしろ、五輪を政治的に利用することに懸念を抱いています。
日本に対しては五輪の場での旭日旗の使用を禁止するよう呼びかけていましたが、自分たちの行いは政治的な意図があろうと関係ないという事らしいですね。
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…韓国ネット上では「日本は日韓関係の改善に全く興味が無いのに何故韓国だけ歩み寄るのか」「日本が先に手を差し伸べない限りこの問題は解決しない」といったように、日韓の問題において、日本がもっと積極的に関わるように要求する声がある一方で「文大統領は反日扇動のしすぎで外交を悪化させた」など、文大統領のやりすぎ政策が今になって打撃になっただけで、韓国の自業自得と冷静に見る韓国人もいました。
また「いつまで米国に依存しているのか?」といったように、中国が台頭するなか、韓・中・北で協力していけば良いという共産・社会主義的な声も見られました。
様々な声がありましたがそれだけ韓国国内で意見が割れているということでしょう。
日本や米国から距離をとるという意見は、経済的な損失が大きいのは覚悟の上でということでしょうか。
ユニクロ不買などを見ても近年の韓国では「経済は二の次」で感情優先な言動が目立ちます。
結果、韓国経済は悪化していますが、バイデン政権の影響で変わっていくのでしょうか。
3月1日の文大統領の演説で明らかとなった文大統領の「用日」政策への転換ですが、一方的にすり寄られても迷惑ですね。
続きは動画で…