『台湾企業が韓国企業を敵視「裏切り者のサムスンを倒す」』
価格談合をサムスンに暴露されたと、台湾製造代行のフォックスコンが怒りの模様です。
中国と米国で成功を掴んだフォックスコン創始者の郭台銘氏は、韓国に因縁があるようです。
今や世界で影響力を持つフォックスコンに嫌われたサムスンは10年後どうなっているのでしょう。
「裏切り者、三星を倒すのが目標」…。嫌韓に陥った世界最大の製造代行
「私の人生の目標は裏切り者、サムスン電子を倒すこと」アップルのiPhoneを受託生産する世界最大の製造代行、フォックスコンの創業主、郭台銘創業主の言葉だ。
このほかにも郭台銘は「galaxyではなくiPhoneを購入せよ」「韓国人と違い、日本人は裏切らない」「日本企業と手を組んで5年以内にサムスン電子を下す」などと相次いで発言している。
アップルのiPhoneやAmazon kindleなど、世界家電製品の40%ほどを生産しているフォックスコンは、なぜ韓国企業と敵対的な関係におかれることになったのだろうか。
実際、彼はサムスン電子に裏切られたことがある。
2010年、サムスン電子はフォックスコンのLCD生産系列会社のチーメイ(Chimei)とLGディスプレーなど6社を欧州連合(EU)に価格談合の疑いで告発したことがある。
そのため、フォックスコンは課徴金3億ユーロを支払わなければならなかった。
ただ、サムスン電子は自主申告により、課徴金の全額免除を受けた。
この事件後、郭台銘は公開席上でサムスン電子に対し、憚ることなく発言を続けた。
彼は1988年、中国広東省深センに中国最大の生産工場を建設し、中国政府も同様に全面的な支援を行い、成長することができた。
このように成長街道を走ってきたフォックスコンはついにアップルと出会い、まさに大ヒットを生み出すことになる。
アップルは元々、LG電子に委託生産を任せていたが、製品に厳しいスティーブ・ジョブズですらフォックスコンを認め、自社製品をフォックスコンに委託し始めた。
それもそのはず、フォックスコンはアップルと縁を結ぶ前、米国のDELLコンピューターなど、米国の電子企業がフォックスコンに委託生産を任せ、生産および品質システムで認められてきた。
アップルと出会ったフォックスコンは、世界の電子製品の約40%を生産する世界最大手の受託生産メーカーへと躍進することになる。
このようなフォックスコンが韓国企業に対して否定的な発言をするのは、単に過去の悪縁から出た感情的発言だけではないというのが衆論だ。
受託生産業者から脱し、独自のブランドを備えた総合電子業者へと生まれ変わるのが目標のフォックスコンにとって、サムスン電子は強力なライバルだからだ。
フォックスコンが日本のシャープを買収したのも、このような脈絡からだ。
東芝の半導体事業である東芝メモリー買収のために30兆ウォンに達する投資に踏み切るなど、韓国が握っている半導体産業にまで進出しようという野心を隠さずにいる。
結局、このディールは霧散したが、フォックスコンのスムーズな歩みは依然として現在進行形だ。
【これに対する私の見解】
それでは 記事を読んだ僕の感想ですが今や、世界の40%の家電製品を生産しているとされる台湾のフォックスコン。
過去に価格談合をサムスンに暴露されたこともあったとのことでした。
サムスン側にどんな意図があったのか詳しくは分かりませんが、このサムスンの暴露はフォックスコン創始者の郭氏にとっては裏切り行為以外の何物でもなかったといえるでしょう。
サムスンは自主申告により影響をうけなかったとの事ですが、サムスンも価格談合に関わっていたというのならば真の裏切り行為ですね。
そのようなことをされれば恨みの感情がわくのも当然です。
ただ意図や真意はどうであれ、フォックスコンを敵に回したのは結果としてサムスンにとって悪い方向に流れてしまったようですね。
近年は半導体を巡って日本とも対立している韓国ですが、ビジネス面では台湾との問題の方が大きいようですね。
そして郭氏ですが、元々韓国とはあまり関係が無いようで、両親が中国からの台湾への移民ということもあるように、郭氏の行動力や経営手腕は両親譲りなのでしょうね。
最初は米国で挑戦するも上手く行ったとはいえず、その後中国本土で成功を収めた郭氏は、その勢いのまま再び米国でDELLなどの製造代行などで成功を収め、ついにアップルとの契約に辿り着きます。
そのような経緯をたどってきたフォックスコンですが、その過程で韓国企業の名前などはでてきません。
もともと韓国企業と関わりの強くないフォックスコンが、先程述べたような裏切りを、いきなりサムスンにされたのですから、韓国企業に敵意を向けるのも仕方ないですよね。
その後もどんどん米国企業と関係を深めていき、現在のポジションに至ったのです。
そんなフォックスコンに嫌われている現状を見ると、半導体市場で足踏みしているサムスンも将来どうなるか分かりませんね。
韓国企業は台湾との関係だけでなく、日本の輸出管理の影響も受けています。
それだけにとどまらず、文政権は財閥解体を目指しているとされていて、支援するはずの政府が、サムスンなどの足を引っ張っているのです。
これだけ四面楚歌なサムスンですが、10年後に存続しているか心配になる声も韓国内ではあがっています。
フォックスコンは東芝の一部を買収するなど将来的に「総合電子業者」となることへの野望が垣間見えて取れますが、そうなるとサムスンはますますそのポジションを脅かされます。
しかもサムスンは、副会長が実刑判決を下されるなど、経営においても「トップ不在」の状況に陥っています。
台湾や日本などの企業がどんどん力を付けていく中、最悪のタイミングですね。
もはや外資抜きで語れなくなってしまったサムスンですが、他国企業との協力に黄色信号が点滅している状況を乗り越えれるのでしょうか?
■この記事に対する反響
それでは、この記事に対する反響なのですが…韓国ネット上では「企業でお互いの利益のため離合することが普通なのに」「自己申告は裏切り行為ではない」など、サムスンは正当なことをしただけで、フォックスコンの発言を批判的にみるユーザーがいる一方で「サムスンのパソコンのマザーボードはフォックスコン製だよ」など、サムスンはフォックスコンとうまくやっていると指摘する声もありました。
フォックスコン創始者の郭氏の発言からは、サムスンが良好な関係を築いているとはいい難いですけどね。
韓国の生命線であるサムスンを窮地だと思いたくないのでしょうね。
また他にも「記事に日本人は裏切らないと書いてあるが、これも日本がそそのかしたのでは」と、謎に日本にマウントをとるコメントも存在していました。
輸出管理を根に持っているようですが、何時になれば報復ではないと気付くんでしょうか?
破竹の勢いの台湾企業、ここで協力を得られなければ、大きな影響が出てくるでしょうね。
続きは動画で…