『ファーウェイがサムスン抜いた
中国市場の大きさ確認』
スマートフォンの販売台数で、中国のファーウェイが韓国のサムスンを抜いて世界1位となりました。
感染症に起因するサムスンの不調などの影響もありますが、
米中冷戦の圧力を受けながら、ここまで売り上げを伸ばして来れるのに驚きです。
「Huawei社、結局サムスン抜いた」…4月の最初のスマートフォン“1位”
Huawei社は毎月のスマートフォン販売台数で初めて、サムスン電子を抜いて1位に上がった。
中国のメディアは16日、Huawei社の4月のスマートフォン販売台数が、
サムスン電子より多かったとの、市場調査会社「カウンターポイント」報告書の内容を大々的に報道した。
報告書によると、4月の世界のスマートフォン販売量は昨年4月より41%減少し6,937万台を記録し、
Huaweiとサムスン電子の市場シェアはそれぞれ21.4%、19.1%であった。
月間ベースであるが、1〜2位順位が変わったのはHuaweiの「お膝元」である中国市場が
感染症衝撃から先に早く回復したためであるという解釈である。
スマートフォンの世界1位を公言していたHuaweiが、月間販売台数でサムスン電子を抜いたのは初めてだ。
ここにきて中国は愛国消費傾向が高まり、Huaweiスマートフォン販売が急増している状況である。
一方、昨年5月から始まった米国の制裁でHuawei社は、海外市場で苦戦している。
しかし、これに反発した中国人のおかげで、Huawei社の自国市場でのプレゼンスはさらに強くなった。
先進カウンターポイントレポートによると、
今年第1四半期Huaweiの中国のスマートフォンの市場シェアは39%で、
前年同期の29%より10%ポイントも上昇した。
逆に、中国市場で、サムスン電子の市場シェアは極めて低い。
ほとんどの調査会社の市場シェア調査で順位圏外のサムスン電子の市場シェアは、
別途表示されていない。
ただし、今年第1四半期全体では、サムスン電子の販売量が5,533万3,000台(18.5%)で
Huaweiの販売量4,249万9,000台(14.2%)よりも依然として多かった。
一方、米国・インド・欧州などサムスン電子の主要海外市場は、
依然感染症で凍りついている状況である。
カウンターポイントは「中国のスマートフォン市場は、すでに回復が始まったが、
サムスンのギャラクシー20の販売は不振で、
これは部分的に、インドの感染症封鎖などの影響を受けているためだ」と指摘した。
中国政府傘下の中国情報通信研究によると、4月の中国の携帯電話の販売台数は、
前年同期比14.2%増の4172万8000台だった。
今年に入って、中国での月額携帯電話の販売が増えたのは初めてだ。
【この記事に対する私の見解】
近年、韓国のサムスンのスマホ「ギャラクシー」は、じりじりと市場シェアを下げていました。
それに感染症の蔓延が追い打ちをかけて、世界ではスマホ全体の販売不振に見舞われました。
その波をもろに被ったのが件のサムスンだといえます。
サムスンの主戦場である米国、欧州、インドは今も尚、感染症で苦しんでいる状態で、
サムスンに限った話ではなく、どのメーカーもスマホ販売は不振を極めています。
中国のファーウェイは米国の圧力を受けて、苦戦を強いられていますが、
中国国内で、愛国消費の気運に乗る形で、販売台数を大きく伸ばしました。
巨大な市場の中国は、いち早く感染症による影響から抜け出し、消費活動が盛んになっています。
しかし、その中国市場で、サムスンのスマホはじり貧で、統計にも載らないほど全く売れていません。
その結果、月間ベースではありますが、一気にファーウェイが
スマホ販売でサムスンを抜いて、世界1位の座に躍り出たのです。
また、高速大容量の第5世代5G移動通信システムが感染症の蔓延で、
頓挫した形になっているのもサムスンには大きく影響しています。
5Gの停滞はサムスンの半導体事業の見通しを下方修正させる形となりました。
つまり、今年はサムスンにとって踏んだり蹴ったりの年になるのかもしれません。
これまで、世界1位というブランドで何とか体裁を保っていましたが、
ここにきてサムスンには、不都合なニュースが続いています。
このまま、サムスンは凋落してしまうのでしょうか?
それは、つまり、韓国の凋落を意味することになるのですが、
韓国政府はサムスンに支援の手を伸ばすどころか、規制を強めるという動きを見せています。
中国はこの苦難の状況を乗り切るために、本気の支援をファーウェイに行うでしょう、
そうなった場合サムスンは、強力なバックアップのあるファーウェイと競う事が出来るのか?
残念ながら、今のままだと差をつめられることになり、
取り返しのつかない程のシェアを失う事になりかねません。
サムスンにおんぶに抱っこで国が成り立つ脆弱なその基盤をなんとかしなければ、
韓国はこのままずるずると下降線を下るばかりで、何の希望も見出せない袋小路に入ります。
そうなると、次々と他の新興国に抜かれていくばかりで、
韓国は慢性的な不況の中で、もがき苦しむ未来しか待っていません。
それは日本の失われた20年の比ではないように思います。
出生率も日本より低い韓国の未来は、縮小して行くだけで、
内需に未来が見出せないがために韓国の企業は海外に打って出て、
組み立て工場としての立場さえ失ってしまう事になるのではないでしょうか?
■この記事に対する韓国国民のコメント
・文政権は企業を潰すのが目的か?
・反中すれば国内企業が生き残れそうですか?
・やがて、中国の共産主義半導体が押し寄せる
・サムスンのプライドが崩れた…
・中国の統計を信じられるか?
・Huaweiの携帯電話なんか誰が使うか!
・中国製はタダでくれても使わない
・このまま進むと韓国は滅びるだろう
・今、韓国の製造業全体が中国に傾いている
・サムスンは本社をアメリカにすればよいと思う
【これに対する私の見解】
コメントを見る限り、現政権下ではこの状況は好転しないと考える国民が多いですね。
文政権はこれまでも最低賃金や労働時間などを改悪する政策を行い、
この事により、韓国が望む望まずは別として強みとしていた組み立て工場という役割を
コストの面から中国に奪われることになってしまいました。
また、開発環境に対する規制も行われているので、基礎科学の発展も遅く、
全力で持ち上げた報道をしていますが、印象のみ一新されて実益は出ていません。
このままでは中国に勝てないのは誰の目にも明らかと言わざるを得ません。
今後米中冷戦は激しを増していく事になり、
スマホ市場以外にも半導体市場で、他国企業の勢いが増していくと思われます。
そして、韓国政府が考えている以上の速度でサムスンのシェアが失われる事が予想できます。
韓国が生き残るには、生命線であるサムスンを全力で支援する事は必須だと思います。
韓国国民も、政権の企業虐めに
反発の声を高めています。
国民が真に恐れているのは、
大企業が韓国を見捨てる事のようですね。
続きは動画で…