『在韓米軍無給休職は問題ではない!?
韓国政府は交渉も上手くいったと楽観的?』
もともと中国路線でしたが、ここへきてスワップで助けられた米国とも友好関係を続けたい…。
コウモリ外交を続ける現政権が、両国に対して八方美人の姿勢をとるが故に、
問題を先送りにしてきたツケと、都合の良い解釈で不協和音が聞こえてきました。
韓国政府、在韓米軍「無給休職」解決に楽観的…米国は「ええと」
在韓米軍の韓国人労働者数千人が
4月1日から給与を受け取れなくなった。
無給休職状態になったのだ。
昨年12月末に妥結されるべきだった
第11次韓米防衛費分担金特別協定(SMA)
交渉が3カ月延長されたものの、今も
妥協点を見出せず、漂流しているためだ。
韓米は1991年にSMA交渉を開始し、
過去29年間で10回の交渉を行う中で
いくつもの紆余曲折を経てきたが、
今回のようなケースは初めてだ。
韓国側のチョン防衛費交渉首席代表は、
映像ブリーフィングを開き、「今日、
在韓米軍司令部が在韓米軍の韓国人労働者の
一部に対する無給休職を予定通り
4月1日から施行すると通知してきた。
両国間の交渉状況を適切に反映できて
いないもので、遺憾だ」、「両国は現在、
最後の段階に来ている防衛費分担交渉が
相互互恵的にまとまるよう最善の努力を
尽くしており、かなり意見の歩み寄りが
ある」と述べた。
韓国外交部関係者は同日、「先週の
韓米首脳間による電話会談後、交渉に
大きな進展があった。特に米国で大きな
動きがあり、進展している」と言った。
文在寅大統領が24日、新型感染症対策
協力案を話し合うためにドナルド・
トランプ米大統領と電話会談をした際、
防衛費分担金関連協議もしたということだ。
この関係者は「最近の新型感染症問題に
よる両国の協力、通貨交換(スワップ)
などの協力状況が総合的に考慮されたと
見ればいい」と語った。
これまで両国は防衛費分担金の総額で
見解の違いを縮められなかった。
米国は韓国に対し、今年の防衛費として
昨年(1兆389億ウォン=約915億円)より
大幅に引き上げられた40億ドル
(約4300億円)前後の金額を求めることに
固執した。
韓国は10%前後の上昇率で対抗した。
そうした中、トランプ大統領が最近、
一定部分譲歩しようとする動きを見せて
いるとの見方が出ている。
韓国外交部関係者は「無給休職事態が
現実化したのは非常に遺憾だが、
長くは続かないだろう」と話した。
韓国政府はできるだけ速やかに交渉を終え、
5月29日までの第20代国会の任期内に
批准を受ける方向で推進していく方針だ。
だが、韓国政府の見通しは楽観的だという
指摘もある。
トランプ大統領が、たとえ文大統領との
電話会談で防衛費交渉に関して譲歩する意向を
示唆したとしても、トランプ大統領は
大幅引き上げに固執しているため、
「リップサービス」で言った可能性もあるからだ。
トランプ政権側は韓米防衛費交渉が
近く行われる日本などほかの同盟国との
防衛費交渉にも影響を与えることを考慮し、
米国の立場をできるだけ貫こうという姿勢を
これまで何度も見せてきた。
政府は以前、在韓米軍が独自予算でまず
賃金を支給し、交渉妥結後にこれを補てんする
方式や、人件費についてだけ別の交換覚書を
締結し、国防部が確保してある分担金予算で
支給する方式などを米国に提案した。
だが、米国は、部分的交渉はSMA全体交渉の
進行にかえって支障となる可能性があるとして、
これに応じていない。
【この記事に対する私の見解】
2020年以降の在韓米軍駐留経費を巡る米韓の交渉はもはや破綻の一途を辿っているようです。
既に、米軍基地の韓国人労働者約4000人が無給休職に追い込まれている状況です。
米韓は19年9月以降、防衛費分担協定を巡り7回にわたって
実務者が交渉を続けてきましたが、解決の糸口は見えてません。
2月下旬にはチョン国防相が訪米し、韓国人労働者の賃金問題を
先行決着させようと提案しましたが、エスパー国防長官は
3月中の協定妥結を主張しましたが話はまとまりませんでした。
韓国政府は、韓国人の無給休職を回避しようと、
米韓の当局は3月末も交渉の調整を続けていましたが、妥結には至らなかったのが実情です。
基地内で働く韓国人の約半分に当たる4000人が無給状態に追い込まれたのを受けて、
韓国国防省は特別法を制定し、休職者の生活支援を講ずると表明しました。
それでは、何故この件について楽観的な見解がされているのでしょうか?
それは、期日が迫っている韓国総選挙に向けての、政府の動きが関連すると思われます。
米国との交渉はうまくいったと言っていますが、これは国民に向けてのアピールでしょう。
記事で“リップサービス”と書かれていますが、米国政府に否定されています。
韓国内では、前年比で5倍近い要求を突きつけた米国側への不信感が強まっていますが、
それ以前に米国と関係をここまで冷え込ませてしまった文政権への批判が高まっているようです。
そもそも米国は、ジミー・カーター政権以来、在韓米軍を削減してきた歴史があります。
そこに文大統領の登場で、「従北・親中、反日・反米」の傾向が
前朴槿恵政権以上に顕著となり、米国の韓国離れはさらに加速した印象があります。
またここ数年、米国と中国の覇権争いは徐々に激化していますが、
今回のパンデミックで、もしも中国が優位となれば、
米国は朝鮮戦争直前にアチソン国務長官が示したアチソンラインに
米国の守備ラインを後退させる恐れもあります。
このまま文政権が長引いたことにより、万一、米韓相互防衛条約が破棄されたら、
おそらく中韓の結びつきは一層強まることが予想されます。
しかし、今回の感染症の件で、中国側の一方的な入国規制を受けて、
中国は信用できないといった風潮は強まっていますし、
米韓為替スワップによって経済破綻寸前の韓国はなんとか息継ぎができたという一面もありますから、
今回の在韓米軍の対応を受けて、軽はずみな反米路線というのも考えものでしょう。
今現在、韓国は中国と米国、どちらを選ぶのか岐路に立たされているとも言えます。
そんなデリケートな関係の中で、韓国政府がこのような大胆な行動に出れるのは流石ですね。
では、韓国国民は、この米国との交渉をどのように見ているのでしょうか?
■この記事に対する韓国国民のコメント
・米国はこんな粗末な国に対して譲歩する国ではない。
・交渉は上手く行っていると言うが、文政権の真実はどこにあるのでしょうか?
・政府の中心にあるのは国民ではなく、自分達にとって有利か不利かだけだ。
・政権の成果を焦るあまりに、逆に国民は離れていく。
・総選挙で、国民が青瓦台の真偽を審判しなければならない。
・呼吸をするように嘘をついて、他国まで巻き込むのか?
・外交においては一言一言がとても重要であり、安易な発言をしてはいけないのに…
・一度発表したことを後になって言葉を変えるんだよね。
・また嘘ついたの?君たちは一体どこの国の人間なの?
・大統領府の報道官がぺらぺら喋っている時は、都合が悪い状況だってことだ
【これに対する私の見解】
といったように、国民は、文政権の選挙前のアピールラッシュに
ほとほとうんざりしているのが見て取れます。
米国がスワップを結んでくれたことを受けて、
文政権は米国との良好関係を誇示したかったようですが、
文政権の真意とこれまでの積み重ねを国民は見抜いていますから、そううまくはいかないようです。
選挙を前にして、恥ずかしげもなく世界にこの様な
自画自賛アピールを発信してしまう政府を見たら呆れるのも当然です。
それでも、このアピールに踊らされている者も少なくないのですがね…
兎に角、防衛費分担金についての交渉は、まだ何も決まっていないので
韓国人労働者の無給休暇も当分続くことになるでしょうね。
この勝手な解釈を発信したことに対しては
文政権は謝罪などは行わないんですかね?
米国は日本ほど甘くないと思いますが…
続きは動画で…